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ダンスにバトロワに熱狂! ハンパじゃない盛上りをみせた「荒野行動」初の決勝大会をレポート
賞金総額2,500万円、参加者50万人の最強王者が決まるビッグイベント
2019年8月13日 10:26
- 8月12日 開催
- 会場:ベルサール高田馬場
Netease Gamesは、8月12日にAndroid/iOS用バトルロワイヤル「荒野行動」のeスポーツ大会「荒野Championship-元年の戦い」において、決勝戦となる「荒野王者決定戦」をベルサール高田馬場にて開催した。
eスポーツと聞くと皆さんはどんなイメージを持つだろうか? 最近は一般的にも浸透してきたとはいえ、誰でも気軽に行けるイベントというイメージにはまだまだ遠いのではないかと筆者は思っていた。やはり男性中心のコアなゲームファンが集い、大会中は専門用語が飛び交いストイックな選手達のゲームプレイを遠目から眺めるといった様子をつい思い浮かべてしまう。さらにゲームをプレイしていない人は大会を楽しめないのではないかという不安もあった。
会場最寄駅の高田馬場駅のホームに降りるとそこには「荒野王者決定戦」の広告がズラリ。ただごとじゃない雰囲気に驚きつつ、1日だけ開催されるイベントにここまでやるかと思ったほど、本大会へどれだけ力を入れているかが伝わってきた。
猛暑の中会場の外には人・人・人!
会場に着くと入り口にすでに人が集まっていた。ここですでに筆者のeスポーツの概念が打ち砕かれた。会場の受付には小さな子供から若者、女性の姿が多く見られ男女比も半々といったところ。想像してたeスポーツ大会とは違うことにまず驚き、客層もキラキラしたイケてる人達が多く、そんな集団を横目に、なんだeスポーツもすでにメジャーになっているではないか……。と心の中で思ったがスマホアプリという手軽さもあるのだろう、会場内外では「荒野行動」を楽しんでいる人達が多く見受けられた。スマホアプリの人気を実際目の当たりにし、再び衝撃を受けたのである。
「荒野Championship-元年の戦い」は「荒野行動」の初となるeスポーツイベント。7月に開催された「西日本王者決定戦」、「東日本王者決定戦」で勝ち進んだ東西の代表である5人1組による計20チームがバトルロワイヤルを行ない日本一の最強チームを決めるため戦いを繰り広げる大会だ。会場には中心にステージとモニターがあり、左右を囲むように選手達の席が配置されていた。計100席ある座席に選手がズラリと並ぶと思うと、圧巻の光景であることは間違いないだろう。
ブレイクダンスによるパフォーマンスで会場はヒートアップ!
オープニングは、ブレイクダンスチーム「MORTAL COMBAT」によるダンスパフォーマンスが披露された。ダンスでも東西をイメージしたチームバトルが行なわれ、本格的なブレイクダンスは圧巻だった。ゲームだけではなく観客や視聴者が楽しめるコンテンツも数多く用意されていた。
東西の最強チームが集結
続いて出場20チームの紹介が行なわれた。1チームずつステージに登場し、それぞれポーズを決めていた。選手が登壇すると観客の女性陣からお目当ての選手に対して黄色い歓声を送っており、まるでアイドル並みの人気! さらにチームの応援団からは野太い声で怒号のような声援が飛び交う様子は格闘技の入場シーンを彷彿とさせ、まさにスポーツイベントと呼ぶに相応しい盛り上がりを見せていた。
荒野いこうや! かけ声とともに熱い戦いが開幕!
第1戦目は安全地帯がほぼ海という悪条件の中、優勝候補のチームが続々と脱落していくという波乱のスタートに。序盤にチーム唯一の生き残りになってしまった、爪楊枝建築倶楽部の「君の心に俺注入」選手が人数で圧倒的に不利な状況からも虎視眈々と勝利を狙い、残り3人になったところで"漁夫の利"を勝ち取り大逆転勝利! バトルロワイヤルならではの展開に、会場からは大歓声が沸き起こり、爪楊枝建築倶楽部を見事勝利に導いた選手に、大きな拍手を送り健闘を称えていた。
2戦目は、開幕から撃ち合いになりキル合戦へ。車両を巧みに活用していたErasが1位を獲得した。3戦目は東京決戦マップでの戦いとなり、投票による人気チームに選ばれたちーむえーけー!! がチームでの連携をプレイでも魅せつけ勝利を飾った。そして大会は4戦目を迎える。ゲーム中盤、チームαDcrowが家屋に居るところをグレネードの投てきで一気に4枚抜きされてしまうなど、各チーム攻めの展開に。状況判断と戦略的な立ち回りを見せたRiskyが勝利した。
女性ダンスチームによる荒野あるあるダンス
サブイベントとして、女性ダンスチームによる「荒野あるあるダンス」が披露された。「荒野行動」のあるあるを歌詞にした曲で思わず一緒に踊りたくなるほど会場は一気に楽しい雰囲気に。息の合ったキレッキレのダンスを軽快に踊るパフォーマンスに、観客も夢中になっていたようだった。そして参加型イベントとして、ドランクドラゴンの鈴木拓さんと「荒野行動女子部」のメンバーに来場者と視聴者を含めて戦う、東西100大合戦も行なわれた。
ついに迎えた最終戦、日本一の最強チームが決まる!
そして最終となる5戦目がスタート。最終戦ともあって、優勝するためにはキルポイントを稼がないといけないということもあり、各チーム慎重に探索しつつ、安全地帯の外側と内側で攻防が続いていく。各選手が連続キル合戦になり華麗なプレイングで魅せると、観客は一気にヒートアップし大歓声に包まれた。そして最終戦を制したのは、またしてもRisky! 2連続を飾りチームの強さを見せつけた。そしてポイントの集計が行なわれた結果、3位はDgGZWEI、2位にRisky、そして優勝はちーむえーけー!!となった。
気になるゲームの最新情報!
イベントの最後には、「荒野行動」の最新情報が公開された。まずは夏の新シーズン7を8月15日にリリースすることが明かされた。水着スキンやウォーターガンバトルなどが実装されるとのこと。また、荒野家宅システム、旧マップ更新についても続々と発表され、会場では驚きの声とどよめきが沸き起こった。
想像を超える盛り上がり! eスポーツを身近に感じたイベント
本イベントでとかに印象的だったのが、観客全員で会場を盛り上げていたことだ。観客の中には、自作と思われる応援チームのTシャツを着た人々や、大きいスーツケースを持って遠方から駆けつけ観戦している人も多く見かけられた。そして会場からはキルログが流れるごとに「ナイス!」などの声援が。撃ち合いになった際は、選手達に頑張れ!と声を掛け、勝った選手には拍手を送り、応援している選手がキルされると悲鳴にも近い叫び声が上がり、選手とともに観客も落胆している様子が伺えた。
そして何より会場で観戦していた大勢の人達からは、作品に対しての熱い想いと愛情が伝わってきたのだ。観客が声を張り上げてチームを応援し、それに応えるように選手が活躍する姿を見ていると、気づくと本当にスポーツ観戦をしている感覚になっていた。小さい子供も憧れの眼差しで選手を見つめ、一生懸命に好きなチームを応援していた。実際に試合を見て、eスポーツ選手を目指す子供も多いのであろうと実感することができた。今後ますますeスポーツは広がりを見せてくれると期待せずにはいられない。時代とともにイベントとしてさらに大きく進化し盛り上がっていくeスポーツ大会にこれからも目が離せなくなりそうだ!