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本日放送のEテレ番組「人間ってナンだ?超AI入門」において、「Detroit」が取り上げられる
作家達の“人造人間”への問いかけは、最新技術に何をもたらすか?
2019年7月3日 19:23
Eテレは7月3日、22時50分から、TV番組「人間ってナンだ?超AI入門」において、ロボットとそれを扱う文学がテーマになる「ロボットが正義を決める時」を放映する。その中で、ソニー・インタラクティブエンタテインメントのPS4向けアドベンチャー「Detroit:Become Human」が扱われる。
「Detroit:Become Human」は、人間にそっくりなアンドロイドが登場する。このロボットはプログラムにより自我を制限され、人間に都合よく使われる存在だが、内心の葛藤により“壁”を破り、人間と同じような自由を求める。彼らは“変異体”と呼ばれ世界から狩られる存在だが、その数は大きく増えていく。人間が生み出したロボットが、隷属する存在から脱却していくところをテーマに掲げ、改めて人間そのものを問いかける作品となっている。
番組ではロボット文学で大きな存在であるアイザック・アシモフが“発明”した「ロボット三原則」も取り上げられ、AIを語る上での倫理問題、変化していく価値観などを文学側面から語っていく。最新の写実的なグラフィックスで未来世界を描き、人間の束縛から逃れようというロボットを描く「Detroit:Become Human」は今回のテーマに非常にマッチした作品と言える。予告ページでもゲーム内映像が積極的に使われており、作品のファンとしてはとても気になるところだろう。
欧米ではキリスト教の価値観における「人間が神のように創造物を造る恐れ」からか短絡的にフランケンシュタインコンプレックスに繋がりやすく、何かというとAIが反乱して大騒ぎ、という作品が多い。ぶっちゃけてしまえば、「Detroit」も少しその傾向が強い。その一方でプレーヤー自身がロボットの立場で考え、判断するという、人間でありながらロボット側に感情移入するというユニークなシステムになっており、ここも面白い部分だ。
その中で、アシモフのロボット3原則は、「思考の基礎そのものが人間への奉仕になっている」ため、逆にフランケンシュタインコンプレックスに飛びつきがちの人間との論理的な行き違いが生まれるなどユニークな切り口があり、さらにいくつもの作品でこのテーマを問い続けている。そしてロボット文学はSFにおいて人気のテーマであり、人間と被造物の関係は多くの作家が挑戦し、そのテーマを深めている。文学作品が現代の最新技術にどのように影響を与えているか、番組でどこまで切り込めるか興味深いところだ。































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