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【JAEPO2019】プロゲーマーと来場者がガチ対決! タイトーで行われた「ストリートファイターV タイプアーケード」イベントレポート!!
第一線で活躍するプロゲーマー、ボンちゃん&ガチくんと戦える夢の対戦イベント!!
2019年1月27日 12:21
1月26日、ジャパンアミューズメントエキスポ2019(JAEPO2019)のタイトーブースのステージでは、今春「NESiCAxLive2」にて稼働予定の「ストリートファイターV タイプアーケード」の最新情報&プロゲーマーによる組手イベントが開催された。
初めに登壇したのは、本作の開発を担当するカプコンの綾野智章氏とタイトーの沢岻裕司氏。本作をもっとも知る2人のクリエイターから最新の情報が発表された。
先日掲載したロケテストの模様でも触れているが、本作の筐体には家庭用のコントローラーを接続できるUSB端子が搭載されている。「家庭用のアーケードコントローラーのほかに、パッドも使えるので是非試していただきたいと思います」と沢岻氏がコメント。
さらに「ストリートファイター」シリーズでは初となる店舗間の通信対戦が実装されている。ロケテストの通信対戦を見て綾野氏は、「ロケテストでは非常にスムーズにマッチングができていたので稼働が楽しみ。家庭用のプレーヤーもスムーズに参入できると思います」と強く語る。
対戦成績の部分にも、アーケード版では手を加えられている。家庭用ではオンライン対戦で増減する数値はLPのみであったが、アーケード版ではBP(キャラクターごとの成績)とPP(プレーヤーの実力を表す数値)の2つになるという。「前作同様に『BPとPPのシステムにしてほしい』という声をロケテストでかなりもらったので変更しました」とのこと。
本作では家庭用とアーケード版とでアカウントを連動させることができ、称号やコスチュームなどをアーケード版に持ち込むのが可能となっている。アカウントの連動は“家庭用からアーケード版のみ”となっているので、アーケード版から家庭用には連動できないとのことだ
来場者VSプロゲーマーの真剣勝負が開幕!!
このステージの目玉でもあるプロゲーマーによる組手イベント。Red Bullアスリートのボンちゃん選手とガチくん選手が登壇。2018年を振り返って自身のプレイについて聞かれると、「使用するキャラクターが増えて、1キャラごとにどれだけ時間を割いて練習すればいいのかが掴めなくて、そこに苦労した1年でした。後半は自分なりのペースも掴めたので、今年はその経験を活かしてがんばっていきたい」と語るボンちゃん選手。続いてガチくん選手は「僕は躍動の1年でした。カプコンカップで優勝したり、レッドブルアスリートになれたりと、成長した年になったと思います」とコメントする。
プロゲーマーに挑戦できるプレーヤーはクジ引きによって選出。挑戦者側が対戦相手を2人の中から選べるというルールとなっている。最初の挑戦者は豪鬼使いの8歳の少年。対戦相手にはボンちゃん選手を指名して対戦が開始された。
しっかりとした立ち回りで、ボンちゃん選手のサガットに強力なコンボをヒットさせる場面もあり、かなりの腕前を見せつける挑戦者。しかし、相手はプロ中のプロ。善戦するものの勝ち星を上げることはできなかった。試合後、綾野氏は「8歳とは思えない立ち回りで将来が楽しみ。これからも対戦を重ねて、どんどん経験値を積んでもらいたい」とコメントした。
続いての挑戦者は、プロ級の腕を持つジュリ使い。ガチくん選手とは面識があり、過去にジュリ対策が固まっていなかった頃、練習相手になってもらったプレーヤーなのだという。過去の対戦で負け越しているという挑戦者は当然ガチくん選手を指名。
開幕から圧倒的な勢いでガチくん選手のラシードを追い込むジュリ。カプコンカップのチャンピオンを相手に体力の5割を残して1ラウンドを先取する挑戦者。これには黙っていられないガチくん選手。2ラウンド目は激しい猛攻で相手からスタンを奪い、良い流れを作っていく。ジュリの体力を残り僅かなところまで追い込むが、まさかの逆転をされ、挑戦者のストレート勝ちとなった。
初代「ストリートファイター」から遊んでいて基板も全て持っているというコアなプレーヤーから、最近始めたルーキープレーヤー、リュウのコスチュームに身を包むファンなどさまざまな挑戦者が挑むも、絶対的な力で応えていくプロゲーマー。ガチくん選手の1敗以外はすべて勝利を収めた。
組手の最後に行なわれたのは、プロ同士によるエキシビションマッチ。対戦の意気込みを聞かれるとボンちゃん選手は「(挑戦者からあまり指名をされなかったので)ガチくんのフラストレーションが溜まっていそうなので、ビクビクしながら先輩としての意地を見せたい」と語り、会場の笑いを誘う。それに対してガチくん選手は「英気は十分に養ったので、爆発させて勝ちたいと思います」と力強い意気込みを見せる。
プロの意地を掛けた2本先取制の真剣勝負。開幕から一進一退の攻防が続き、1秒先の展開すらも読めない見応えのある試合。Vトリガーからの強力なコンボで先に1本を取ったのはガチくん選手。次の試合では、ギリギリに追い込まれた時の勝負強さを見せるボンちゃん選手。危な気ない試合運びで余裕のある勝利を飾る。
戦いは最終戦。タイガーショットとリーチの長いキックでラシードの自由を奪っていくボンちゃんサガット。流れを掌握し、先に1ラウンドを取ったのはボンちゃん選手。勝利にリーチがかかる。崖っぷちのガチくんだが、ラシードの得意とする手数の多さで一気にスタンを奪い、1ラウンド勝利を取り返す。
そしてファイナルラウンド。先に攻めたのはボンちゃん選手。高火力なコンボも決まり、ほぼノーダメージのボンちゃん選手に対して、ガチくん選手の残り体力はほぼ5割。圧倒的に有利な流れであるボンちゃん選手だったが、EXタイガーアッパーカットを外してしまった瞬間、そこから一気に流れが変わった。隙を突いての怒涛のコンボがサガットにヒットし、とどめにクリティカルアーツを叩き込んで、ガチくんが逆転勝利を収めた。試合後にボンちゃん選手は「致命的なミスをしてしまい、そのフォローができなかった」と悔しそうにコメントした。
組手イベントの後には、追加の最新情報が発表された。ゲームのプレイ記録を保存する「アミューズメントICカード」の「ストリートファイターV タイプアーケード」デザインの発売が決定。さらに、「ストリートファイターV タイプアーケード」のメインビジュアルも公開。アーケード稼働時にはメインビジュアルのポスターがゲームセンターに貼られるとのこと。
最後に綾野氏は「2016年に家庭用が出てから大分お待たせしましたが、2019年にはみなさんにお届けできると思いますので、タイプアーケードが稼働しましたら楽しんでいただきたいと思います」という言葉でステージを締めくくった。