「ポケモンGO」の新たな対戦機能「トレーナーバトル」の詳細が明らかに

ナイアンティックの須賀健人氏

　ナイアンティックとポケモンは、Android/iOS用位置情報ゲーム「ポケモンGO（Pokemon GO）」において対戦コンテンツ「トレーナーバトル」を近日中に実装する。

　発表に先駆けてメディア向けに行なわれた体験会では、ナイアンティックの須賀健人氏より「トレーナーバトル」の概要が紹介されたほか、実際にバトルをプレイすることもできた。こちらの内容をご紹介したい。

近くのトレーナーと3vs3のポケモンバトル！

　「トレーナーバトル」は3匹のポケモンを選んでパーティを作り、他のトレーナーと1人vs1人のリアルタイム対戦を楽しむことができるコンテンツ。対戦は近くにいるトレーナーの「対戦コード」という2次元バーコードをスキャンすることで行なうことができ、「親友」以上の関係になったトレーナー同士は近くにいなくても対戦することができる。また、AIとして用意された初級、中級、上級のチームリーダーと戦うことも可能だ。

対戦コードを読み込むだけで対戦ができる

対戦前に3匹のポケモンを選択する

　「ポケモン」での対戦は伝統的に6匹のポケモンを使って行なわれてきたが、「ポケモンGO」で使えるポケモンは3匹。これは「ポケモンGO」がスマホタイトルであることに加え、「外で手軽に遊んで欲しい（須賀氏）」という意図から決定されたものだとのこと。ちなみに場にいるポケモンは一定時間のクールタイムが必要なものの、手持ちの2匹と入れ替えることができるので、相手のポケモンにあわせて有利なポケモンを繰り出したり、逆に苦手な相手の時は他のポケモンに変えたりと戦略的な戦闘が楽しめそうだ。

　操作は画面をタップすることで通常攻撃を行ない、通常攻撃でゲージを貯めるとでスペシャルアタックを使用することができる。スペシャルアタックは発動時に連打することで威力を上げることができるほか、「トレーナーバトル」の実装に合わせて1枠拡張され、今後は計2つのスぺシャルアタックを覚えることができるようになる。2つ目のスペシャルアタックの解放は「ほしのすな」や「ふしぎなアメ」を使って育成することで行なえるとのことだ。

　また、スペシャルアタックのダメージを大幅にカットする「シールド」が新たに登場する。シールドは対戦を通じて2回しか使えないので、使いどころが重要になりそうだ。

今後はスペシャルアタックが2つ使えるようになる。また、発動時には連打することで威力アップ！

シールドは1試合あたり2回まで使える。使いどころが重要だ

　「トレーナーバトル」には最大CP1,500までの「スーパーリーグ」、最大CP2,500までの「ハイパーリーグ」、そしてCP無制限の「マスターリーグ」の3つのリーグが用意される。これによって育て切ったポケモンで全力の戦いを楽しむこともできるし、高いCPのポケモンを持っていないプレーヤーでも公平に対戦に参加することができる。

　バトルは「相手のポケモンを全て倒す」か、制限時間4分が過ぎた時点で「残りポケモンが多い」、あるいは「残りHPの割合が多いi」トレーナーの勝利となる。バトルの後には勝敗を問わず、両方のプレーヤーがさまざまなアイテムを獲得することができる。

CPの上限が異なる3つのリーグ

　「ポケモンGO」は「Ingress」と同じくナイアンティックの理念が込められたタイトルで、今回実装された「トレーナーバトル」も「誰かと一緒に楽しめる」ことや「現実の世界でトレーナー同士の関係を作る機会になる」ことを念頭に置いて開発されたのだという。近くのトレーナーとの対戦の際は2次元バーコードをスキャンする必要がある＝コミュニケーションを取る必要があるということや、勝敗の結果を問わず同じアイテムを獲得できるということからも、「トレーナーバトル」が勝敗をかけた「勝負」を主としたものではなく、あくまでもコミュニケーションに主眼を置いたものであることがよくわかる。

　さらにスペシャルアタックの増加により、今以上にポケモンの個性付けができるようになるということで、さらなる育成も楽しめそうだ。「トレーナーバトル」は近日の実装を予定しているということなので、その日を楽しみに待ちたい。