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「大図書館の羊飼い -Library Party-」PS4版の発売が決定

おまけシナリオやファンディスクなど3作をまとめて1本に

2019年2月21日 発売予定

価格:
6,800円(税別、パッケージ版)
6,000円(税別、DL版)
8,800円(税別、初回限定版)

 エンターグラムは、ARIAが開発するプレイステーション 4用恋愛アドベンチャー「大図書館の羊飼い -Library Party-」を2019年2月21日に発売する。価格はパッケージ版が6,800円(税別)、ダウンロード版が6,000円(税別)、初回限定版が8,800円(税別)。

 本作は2013年にPC版が発売された「大図書館の羊飼い」およびスピンアウト作品「放課後しっぽデイズ」、ファンディスク「Dreaming Sheep」の3作をまとめたもの。さらに新ヒロインと新規描き下ろしCGが追加されている。

プロローグ

「汐美学園を、もっともっと楽しくしませんか?」

 何か悪いものでも食べたのか、彼女──白崎つぐみは言った。

 前振りがあったわけでもない。それ以前に、彼女と知り合いだったわけでもない。

 唐突に、白崎は言ったのだ。

「そういう話なら、生徒会に掛け合った方がいいと思うけど」

 と、喉まで出かかった言葉を腹の底まで押し戻したのは、俺──筧京太郎の悪癖だった。

 情に棹させば流される、とは有名な小説の一節だが、しばらく後の俺の心境はまさにそれだ。川の果てまで流れ流され、河口付近を漂っていた俺の周囲には、同じように流された奴らが集っていた。
桜庭玉藻、
御園千莉、
鈴木佳奈、
高峰一景、
そして、なぜか通りがかる、小太刀凪。

 最高の読書空間だった部室は、もはや昼休みの教室と変わらない有様だ。

「ええと、今日の活動ですが、カフェテリアの……」

 聞き慣れた台詞を、白崎つぐみが口にする。

「あ、そういえば、カフェテリアの新メニュー食べました?」
「おっ、佳奈ちゃんも気になった? あの子、可愛いよね。俺、スレンダーな子が好みでさ」
「話を逸らすな。あと高峰、鈴木はウェイトレスの話なんてしてないし、お前の好みはどうでもいい。そもそも……」
「玉藻ちゃん、話題が余計に逸れて……。ほら、御園さんがこっちを怖い目で」
「睨んでます。なので筧先輩、ここで目の覚めるようなオチを一つお願いします」
「いや、オチとか関係ないし」

 今日もまた、寄り道だらけの活動が始まる──。

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