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「ゴジラVR」を体験してみた! 映画「シン・ゴジラ」の自衛隊員になってみないか!(いろんな意味で)
2018年10月26日 19:53
バンダイナムコアミューズメントは、VRアミューズメント施設「VR ZONE SHINJUKU」、および全国の「VR ZONE Portal」店舗においてこの秋、VRアクティビティ「ゴジラVR」の稼働を開始する。「VR ZONE SHINJUKU」では10月26日からプレオープンとなり、“ゴジラの日”である11月3日には正式稼働の予定となっている。年齢制限は13歳以上。ただし、保護者の同意により7歳以上であれば利用可能となっている。
ちなみに先に断っておくと、原稿の性質上、映画「シン・ゴジラ」に関する重大なネタバレがいくつも登場するので、お気を付け頂きたい。
「ゴジラVR」は映画「シン・ゴジラ」をモチーフに、プレーヤーが自衛隊の攻撃ヘリの砲撃手となり、ゴジラを活動停止に追い込むまでを描く。新宿で攻撃ヘリに乗り込むのだが、アトラクション開始当初は自衛隊上層部から攻撃許可がおりておらずゴジラをただただ追跡することになる。後半になると遂に攻撃許可がおり、ゴジラと対峙。無制限に打つことができる貫通弾でゴジラを攻撃して弱らせ、最終的にはミサイル型の血液凝固弾をゴジラの口から投与しなければならない。ちなみにプレーヤーは砲撃手であるため、ヘリを操縦することはできず、ヘリの移動は自動で行なわれる。貫通弾や血液凝固弾のターゲットは、VRゴーグルで向いた先となる。
映画「シン・ゴジラ」の主役が“人”であるのと同じく、「ゴジラVR」の主役はプレーヤーであり、1人の自衛隊員だ。映画では自衛隊の出動にあたり何度も会議が行なわれ、砲撃の射線上に人がいることを理由に総理大臣は砲撃を許可しない。「ゴジラVR」でも新宿を蹂躙するゴジラを前にして、避難が完了していないことを理由に砲撃許可がおりないため、プレーヤーはどうすることもできず、ただただゴジラの破壊する街を見ながらもどかしさと恐怖を感じることになる。
なかなか本体が見えず、長い尻尾によりなぎ倒されていくビル群。ヘリが開けた場所に出ると、いきなり眼前に現われる巨大なゴジラ! まさに映画「シン・ゴジラ」の世界を体感できる。
このほかにも、「シン・ゴジラ」では総理大臣の乗った政府専用のヘリがゴジラの口から放たれる放射線流で一瞬にして消し飛んでしまうシーンもあるが、もしそれに乗っていたらこんな恐怖を味わうだろうな、といったシーンも体験できる。
「ゴジラVR」は最大4名まで参加してプレイできる。同じく「VR ZONE SHINJUKU」にある「エヴァンゲリオンVR THE 魂の座」は参加人数が多い方がクリア確率が高いが、「ゴジラVR」では人数に関係なく、難易度もそれほど高くない。きちんとラストまで「シン・ゴジラ」の世界観を楽しめる。「Project i Can」を担当する田宮幸春氏によれば、他のアトラクションよりも映画の世界観を体験して欲しいため、難易度は下げているのだという。
田宮氏曰く「ゴジラは人間のことなど全く考えていないんです。そのゴジラの圧倒的な力と恐怖を感じていただくために、これまでのアトラクションとはとは違い、前半は追跡だけとなっています」と説明。前半でヘリに乗っていると「なぜ、攻撃許可がおりないんだ?」といった他の自衛隊員の悲痛な通信が入ったりする。これも映画で描かれる「なかなか物事が決まらないもどかしさ」を表現しているのだという。
ちなみに開発は「絶体絶命都市」シリーズなどを手がける「グランゼーラ」が担当。街の破壊シーンなどは、ひときわリアリティがある。しかし、ゴジラのモデルやモーションは東宝が手がけているのだという。東宝によれば、「ゴジラの動きを熟知しているのは我々なので」ということだという。
バンダイナムコとグランゼーラの手により作り込まれたステージの構成データと完成した街のグラフィックスデータを東宝に送り、映画「シン・ゴジラ」のCGを手がけた白組のモデルによるモーションと組み合わせることで完成(さすがに解像度の問題もあり、映画のデータをそのまま利用してはいない)。それ故にかなりの苦労があったというが、田宮氏は「ゴジラの持つ重々しさや、尻尾の動きなど、素晴らしいものとなった」と満足そうに語った。そう、「ゴジラVR」には野村萬斎さんのゴジラの動きがしっかりと受け継がれているのである!
といった具合に、ただ気持ちよく攻撃を繰り出すだけではない、色々な意味で映画「シン・ゴジラ」に登場する自衛隊員になりきることができる「ゴジラVR」。それ故にラスト、血液凝固弾を撃ち込み、ゴジラが凍結し活動停止に追い込むことに成功すれば、その感動はひとしおだ。ぜひともゴジラに対峙した自衛隊員になるために「VR ZONE」に足を運んでいただきたい!
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