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「JUDGE EYES:死神の遺言」実機でデモプレイを披露
姿を隠しながら追跡し、決定的瞬間をカメラに収める!
2018年9月23日 10:40
東京ゲームショウ2018の3日目となる9月22日、セガゲームスブースにてプレイステーション 4用リーガルサスペンスアクション「JUDGE EYES:死神の遺言」のステージが開催された。
本作のステージは、ビジネスデイの初日、2日目にも開かれており、この日で3度目。今回は最新情報の発表のみならず、体験版未収録シーンの実機プレイが披露された。登壇者は、総合監督の名越稔洋氏と、KICK THE CAN CREWのMCU氏。
「龍が如く」の熱さを活かしつつ、ゲームプレイは違うものに
最初は改めて登場キャラクターやコンセプトなどが語られた。木村拓哉さんが演じる主人公の八神隆之は、以前は弁護士だったものの、ある裁判で無罪を勝ち取った被告が殺人を犯したことから、世間からバッシングを受けて、現在は探偵になっている。
そして隆之の父も弁護士だったが、ある裁判で逆転無罪を勝ち取った後、被害者の家族に逆恨みされ、夫婦、つまり隆之の両親がともに殺害されてしまう。弁護士として無罪を勝ち取ったことが、思わぬ方向に転がってしまうというのが親子2代で続いてしまったことで、隆之は心に深い闇を持ってしまう。元弁護士だが斜に構えるのは、そういった事件も影響しているようだ。
木村拓哉さんと言えば、長年に渡ってイケメンの代名詞的存在でもあるのだが、本作には様々なシーンがある。セリフも多種多様なものがあるはずだが、木村さん側からの修正依頼は一切なし。また探偵ものだけあって様々な変装も用意されているが、これも全てNGなしだそう。木村さんの懐の深さを感じるが、プレーヤーとしては「木村拓哉は何をしてもイケメン」で済みそうな気もする。
本作はリーガルサスペンス、すなわち法廷ものというジャンル。名越氏自身が、刑事ものや探偵ものが好きで、やってみたかったのだそうだ。ただ名越氏が語るコンセプトは一般的な法廷ものとは少し違う。「最初は探偵としてスタートするものの、我々としては熱い人間ドラマを提供することに自信がある。(「龍が如く」で展開してきた)任侠ものの強み、熱さと、リーガルサスペンスの緊張感を掛け合わせる。ゲームは尺が長いから説明しやすい。そういうところにチャレンジした」という。
「死神の遺言」という副題については、「最後までやっていただければなるほどと思っていただける」と語った。これまでの「龍が如く」シリーズでも、名越氏が副題を決めているそうで、「ゲームの最後にどう思うか」を副題に入れているそうだ。
ゲームの舞台が「龍が如く」シリーズに登場する神室町となっていることについては、「マップが共通かどうかということは問題ではない。もちろん全く新しいものを作るという選択肢もあったが、そこにコストをかけるより、ゲームそのもののプレイを刷新することにお金をかけることが正しいことだと思った。引き継ぐところは引き継いで、見た目のブラッシュアップはするが、ゲームプレイとして違うものにしてみせる」と説明した。
追跡してスクープ写真を撮れ!
次はゲームシステムの紹介。ストーリーは本筋となるものとは別に、サイドケースと呼ばれるサブのミッション的なものが存在する。探偵業だけに様々な調査を依頼されるが、中には変態的なものから心霊写真のようなものまで、それを探偵に頼むのかと思うものもあるそうだ。
ここでステージには、ディレクターの吉田幸司氏が登壇し、PS4の実機を使ったサイドケースのデモプレイが行なわれた。探偵としての仕事は、浮気調査。神室町で長年喫茶店を営んでいる夫婦の奥様の方から、夫が浮気をしているのではないかと調査を依頼される。
まずは夫の追跡から。街中を歩く夫の後ろを、付かず離れずの距離で監視しながらついていく。何か後ろめたいことがあるのか、時折、後ろを振り返ることがあるが、この時は道の角や障害物などに身を隠さなければいけない。隠れられる場所は青く光る線形で見える。もちろん追跡対象から見られない限り、隠れる場所があったとしても隠れる必要はない。
もし隠れるのが遅くて追跡対象に見つかると、画面上部のゲージが上昇する。少し見られた程度なら問題ないが、ゲージが上がりすぎると追跡失敗となってしまう。となると極力距離を取っておきたいが、離れすぎると見失ったと判定されてしまう。そこそこな距離を保って追わねばならない。
さて夫の方は、普段はパチンコばかりやっているということだが、パチンコ屋には立ち寄らない。腕時計を見て時間を気にしている様子も見受けられるが、劇場の前も通り過ぎていく。するとその先で、見知らぬ女性と合流して歩き出した。向かった先はラブホテル街。
ここでシステムが追跡からスクープミッションへと移行する。決定的瞬間をカメラで押さえ、有無を言わせぬ証拠にするための行動だ。写真は、いくつか設定された条件を満たすほど確かな証拠となり、ゲーム的には高得点になる。条件は、夫の顔が映っているか、入ったのがホテルだとわかる看板があるか、ホテルにまさに入ろうとする瞬間かどうか、など。
条件は自動的にリストアップされ、カメラを構えている時に満たしている条件にチェックが入る。条件をすべて満たした状態で、タイミングよく撮影する必要がある。ただし、撮影しようとしているときも対象から見られることがあるため、見つからないよう注意が必要になる。
こうして言い逃れのできない証拠写真を撮影したら終わりかと思いきや、今度は相手の女性は誰か、という調査に続いていくのだという。
ドローンレースも楽しめるプレイスポット
プレイスポットは、文字通り遊び場で、いくつかのゲームが用意されている。今回のステージでは、神室町の中で高速レースを楽しめる「ドローンレース」が紹介された。
コントローラーの傾きで操作できるそうなのだが、なぜか操作方法が変わっているというトラブルがあり、残念ながら他のドローンとレースで競う様子までは見られなかった。ただ動きは本物のドローンと同様に空中を機敏に動き、夜の街を好きなように飛び回れていた。またドローンはレースだけでなく、探偵調査時に撮影するカメラとしても活用できるようだ。
スコアはインターネットランキングにも対応。東京ゲームショウ2018のブースでは、このドローンレースが体験できる。
©SEGA