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「JUDGE EYES:死神の遺言」主題歌を歌うALEXANDROSはセガファンだった?
2018年9月21日 18:19
あのキムタクを自分で操れる喜び
主人公を木村拓哉さんが演じることで話題になっている、セガゲームスが12月13日に発売する予定のプレイステーション 4用ソフト「JUDGE EYES:死神の遺言」。ビジネスデイ2日目となった9月21日も、セガゲームスブースで本作のスペシャルステージが行なわれた。登場したのは昨日に引き続き、本作の総合監督を務める名越稔洋氏とKICK THE CAN CREWのMCUさん。
改めてオープニングムービーを見ながら、本作については「今回はサスペンスで空気感のあるドラマなので、色味など、シリアスなタッチが似合う色使いになって、我々が目指している技術的なものでは、いい感じでできたんじゃないかなと思っている」と語る名越氏。「木村さんの声はアイコンとして非常に強い」とも。
キャラクターメイキングについては「まあまあ似てるというレベルからかなり似てるレベルになったが、そっくりになればなるほどオリジナルが浮いてしまう。トーンが違いすぎても、違う世界の人間が画面に無理やり押し込まれた感があってもよくない。行けば行くほどやることはたくさんあった」と名越氏。
作品のコンセプトを聞かれた名越氏は「舞台はかつて見たことがある街並みだが、中身は完全新作として取り組んでいる。リーガルサスペンスという緊張感の高いドラマ。人間ドラマとしては希望が持てるものに、やり終わってまたあしたも頑張ろうというものを届けようと変わりなくやっている。ただその導き方がいままでのシリーズとは違う」と語る。
また名越氏は「ゲームの中身として、桐生一馬が主人公でいた中で、街の中の人にもっと深いアクセスができるようにしたかった。その仕組みはそもそもあったが、そんなに必要がなかった。ただし今回は『調査』というくくりの中で、尾行ができたり。写真も撮るだけじゃなくて、その撮り方が大事だったりする」と語る。
また木村さんについて名越氏は、ダメ元で頼んだらOKだったというエピソードのほか、「好奇心旺盛。新しいことに興味が高い人。どう作られていくかとか、ゲームの中のCGはどういう風になるのか、そこまで興味がある人。未知数だったからこそやりますという気持ちだったのでは?」と評する。
ちなみにMCUさんは木村さんとは何度か仕事で一緒になったことがあるそうだが、「オーラがすごくて近寄れなかった」のだとか。「その木村さんを神室町で操れるわけでしょ。これは素晴らしい」(MCUさん)。名越氏は「そこがゲームのいいところ」とも。
本作での木村さんの声当てについては「たくさん過去の映画のアーカイブがある人なので、セリフを聞くだけで何かの声が響いてくる。それに応えなければという思いがあった。今回の作品の中では、こんなこともするんだという、いい意味での裏切りをやってこそ驚きもあるので。あえていえばいじりがいがあったかな」(名越氏)。
セガ本社のテムジンに釘付けだったALEXANDROS
続いて話題は、主題歌とエンディングを担当したALEXANDROSに。楽曲については「今回はサスペンスで、ジャンルとしては新しい物にしたかった。ゼロから楽曲を作ってもらえる方で、ゼロから合わせて考えられる方。多様性のあるアーティストさんがよかった」と名越氏。「打ち合わせでセガゲームス本社に来てもらい、映像を見せて、やりましょうと」。なおメンバーの中2人にゲームファンがいて、テムジンのフィギュアの前で自撮りをしていたのだとか。「営業時間外で玄関の電気が消えていたんだけど付けてもらった」(名越氏)と裏話を披露した。
「テーマ曲としてはばっちり」と自信を見せる名越氏。ALEXANDROSもビデオメッセージを寄せ、「名越さんとお会いしてムービーを見て作った曲ですが、自由に作らせてもらいました。切なさが表現できているのでは」とコメントした。
楽曲に関してだが「いままでメッセージ性がどうかというのは彼らに任せていて、感じた部分を言葉にして、言葉そのものが中身にマッチしているかはあまり気にしていない。それはそれで彼らを尊重したい。紐付けたい人もいるので、それはそれでうれしいし、歌詞の一部を変えたこともある。今回はフィーリングから歌詞が徐々に出てきたので、最終的にできあがった形は、世界観をまとめていくニュアンスで作れたと思う」(名越氏)。
ステージイベントは9月22日の一般公開日にも行なわれるが、「今度は実機プレイをやる」と名越氏が宣言してステージイベントは終了した。