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「JUDGE EYES:死神の遺言」、名越監督がキャスティングにまつわる秘話を語る!

9月20日~23日 開催

会場:幕張メッセ

 先日、龍が如くスタジオの完全新作として発表された「JUDGE EYES:死神の遺言」。本作の主人公を演じるのが人気俳優・木村拓哉さんであると判明し、発表当日から体験版を配信する等、大きな注目を集めている。

 本作の製作過程はどのようなものであったのか。普通ならば実現不可能であろう大胆なキャスティングについて、東京ゲームショウ2018の初日にセガゲームスブース ステージにて名越稔洋監督がたっぷりと語った。

【「JUDGE EYES:死神の遺言」ストーリーショートトレーラー】

製作開始のきっかけ

 本作が生まれた過程は、やはり「龍が如く」シリーズで積み重ねた経験と、その中で生まれた新たな想いが関係していたのだという。

 名越監督は、「『龍が如く』シリーズの開始から十数年、スタッフも製作に慣れてきた中、得た技術を『龍が如く』だけで終わらせてしまうのはあまりにももったない。『龍が如く』のスピンオフとして時代劇やガンシューティングも作りましたが、もっと根本から違った作品を製作したいという想いが、この作品が生まれるきっかけとなりました。現代劇でありながら謎が謎を呼ぶ展開、その中に刺激的なシーンが多数盛り込まれるサスペンスドラマです。我々が積み重ねたドラマ作りの経験を活かし、ゲームとしての謎解きの要素もあり、腰を据えて楽しめるような、そんな作品を目指して作りました」と、そのきっかけを語った。

 「龍が如く」と同じ、重厚な人間ドラマが描かれる現代劇でありながら、本作は「リーガルサスペンス」というこれまでとは一味違ったジャンルに挑戦している。だが、名越監督が常に胸に秘めている「熱いドラマを作りたい」という想いに変わりはないという。

 「たとえば映画やドラマを見たあと、誰もが作品から刺激を受けることがあるかと思います。そういったエモーショナルな気持ちを揺さぶる部分について、ゲームは、映画やドラマとはまた違った魅力を秘めているかと思います。明日も頑張って生きていこう! と、誰もが思えるような熱い作品に仕上げております」と言葉にも熱がこもった。

大反響! 主演・木村拓哉!

 そして誰もが気になることといえば、木村拓哉さんが本作の主人公・八神隆之を演じた点。現実の木村拓哉さんにそっくりな八神のCGモデリングが公開された瞬間から、現在も話題が集中している。このことについて名越監督は「開発当初の本作の主人公はオリジナルキャラクターになる予定でした」と、最初から木村拓哉さん主演を想定した作品ではなかったことを明言した。

 名越監督はファンの期待することについても非常に敏感であり、「木村拓哉さんとお話するきっかけが生まれたのは本当に偶然で、実際にお会いしたあとも、すぐに本作の出演をオファーしたわけではありません。本作を世に送り出すにあたり強いアクセントが欲しい……そう考えたときに、お会いした木村さんのことが思い浮かびました。オファーにあたり、自分自身も“でもなぁ……”と躊躇しましたが紆余曲折を経て、実現に至りました。まさかこんなことはできないだろう、もしできたらすごいよね……そういった、誰もが実現不可能だと思うことを実現させることにエンターテインメントへの期待が込められていると思いますので」と、主演・木村拓哉さんが実現したことに感慨深げな表情を浮かべた。

 とはいえ、ゲームはドラマや映画と違い、俳優自身が身体や表情で演じ収録を行なうものではない。名越監督は「ゲームは映像作品のように編集して組み立てるものではありません。本作には法律用語がたくさん出てくる長いセリフも多数あり、会話の内容を選択する場面もありますのでそれぞれの質問や答えも、キャストの皆様に全部演じていただかないといけません。プロの声優さんでさえも、感情の演技をさておいて内容を覚えることに集中するようなセリフの内容が非常に多いです」と本作の音声収録が決して簡単なものではないことを前置きしたうえで、木村拓哉の演技を絶賛。「収録が始まると、すぐに感情を込めたセリフを演じてくれました。お時間がない中、分厚い脚本や設定に全部目を通してくれていたんです。さすが木村拓哉さんです!」と、プロとしての姿勢にも感動したという。

 その木村拓哉さんが演じる八神隆之は、元弁護士の探偵という複雑な事情を抱えている青年。自分の弁護で無罪となった男が別の犯罪に手を染めた姿を見て、弁護士という存在に疑問を感じてしまうのだという。弁護士という生き方を捨て、探偵となった八神は、果たして自分自身の答えを見出せるのだろうか……。

木村拓哉だけじゃない! 豪華キャストが勢ぞろい!

 本作は主演の木村拓哉さんだけでなく、ドラマの中で重要な役割を演じるキャラクターにも豪華なキャストを起用している。リーガルサスペンスドラマを謳う本作に欠かせない人間味あふれるキャラクターについても、名越監督の口から語られた。

【源田龍造(演:中尾彬)】
 八神の元上司である、源田法律事務所の所長。八神が事務所を去った後も彼を支援する「八神の育ての親」。

 名越監督は「いつかオファーしたい俳優さんでした。声を聞いただけで誰もが中尾さんだとわかるこの演技力。ゲーム出演のご依頼は初めてだったそうですが、“まずはお話を聞いてみよう”、“新しい世界に挑戦してみよう”というベテランならではの姿勢に感動しました」と、木村拓哉さん同様、役者としての姿勢に刺激を受けたそうだ。

【黒岩満(演:谷原章介)】
 抜群の検挙率を誇る敏腕エリート刑事。「男性から見た完璧な男性で、嫉妬してしまうかも。そんな二枚目キャラクターを演じるのが、シリアスな二枚目にもコミカルな三枚目にも定評ある谷原さんです。谷原さんの多彩な演技力が活きたキャラクターです」と名越監督。八神との関係が気になる役どころとなりそうだ。

【羽村京平(演:ピエール瀧)】
 いい意味でも悪い意味でも、曲者の極道。「ピエールさんご自身も極道もののドラマや映画に出演なさることが多く、ピエールさんに対する期待値もあってご依頼しました。ひとクセもふたクセもあるような役どころですので、是非ゲームでご覧ください」と語るに留まり、八神と敵対するのか味方となるのかは明かされなかった。

【綾部和也(演:滝藤賢一)】
 汚職や賄賂に手を染めている、いわゆる悪徳刑事。名越監督によれば「黒岩と対照的なポジションになる刑事。悪事を見ても“ソデの下”をもらって見逃してしまうような、ゆるい男です。黒岩と一緒になるシーンが多いので対照的な行動をご覧ください。クセの強い役どころに定評ある滝藤さんに演じていただいた、リアリティあるクセの強さが魅力です」とのこと。彼が悪事を見逃すことにも、理由があるのだろうか?

【シャルル店長(演:MCU)】
 本ステージイベントのゲストコメンテーターとして登壇したアーティスト・MCUも本作に出演している。レトロゲームショップ「シャルル」の店長という配役で、MCUは「2年前に名越監督と知り合い、『龍が如く』シリーズが発売されるたびに不眠不休で楽しんできた自分としては、感慨深いです!」と感激のコメント。何やら八神に殴られるシーンが公開されたが、とても悪人には見えない。……八神が追う事件に何か関係があるのだろうか?

体験版、絶賛配信中!

 「龍が如く」シリーズでおなじみの過激なバトルだけでなく、ターゲットの人物に見つからないように後を追う「尾行・追跡」、変装して証拠品を集める「潜入・探索」、決定的瞬間を捉える「写真撮影」といった、探偵ならではのアクションが楽しめる本作。ドラマ、アクションともに濃密な本作は、現在体験版が配信中だ。

 また、21~23日も引き続き本作のステージイベントが行なわれる。「残る3日間も違った情報を公開していきますので、お楽しみに!」と締めくくった名越監督。本作の魅力や秘密は、まだまだたっぷり詰め込まれているようだ。

 「JUDGE EYES:死神の遺言」の今後の展開に、ますます目が離せない!

製品情報

「JUDGE EYES:死神の遺言」
・2018年12月13日(木)発売予定
・通常版 / ダウンロード版:8,290円(税別)
・発売・販売:株式会社セガゲームス
・CERO表記:D区分(17歳以上対象)

楽曲提供 [ALEXANDROS]
主題歌「アルペジオ」/挿入歌「Your Song」
作詞・作曲:川上洋平
編曲:[ALEXANDROS], Alex Aldi and Albert Di Fiore