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濃密な探偵ライフを楽しめる、龍が如くスタジオ最新作「JUDGE EYES:死神の遺言」

中尾彬さん「これを機会にゲームを始めようと思う……志乃に聞かないとわからないが」

12月13日 発売予定

価格:8,290円(税別)

CEROレーティング:D(17歳以上対象)

プレイ人数:1人

キービジュアル

 セガゲームスは、プレイステーション 4用リーガルサスペンスアクション「JUDGE EYES:死神の遺言」を12月13日に発売する。価格は、通常版・ダウンロード版ともに8,290円(税別)。CEROレーティングはD(17歳以上対象)。

 「JUDGE EYES」は、錚々たる俳優陣が名を連ねるリーガルサスペンスアクション。出演陣は、まずは主役・八神隆之を木村拓哉さんが演じる。そして探偵事務所の所長を務める源田龍造役を中尾彬さん、エリート刑事・黒岩 満役の谷原章介さん、クセのある刑事・綾部和也役を滝藤賢一さん、神室町を根城とする東城会系三次団体松金組の若頭・羽村京平をピエール瀧さんが演じる。

 発表された9月10日からPlayStaiton Storeにて「先行体験版」の配信が開始され、序盤の物語や、調査アクションの一端を体験することができる。また、初回特典は「探偵支援パック プロダクトコード」で、ゲーム序盤でプレーヤーをサポートする回復アイテムや、経験値を得られるドリンク剤などのゲーム内アイテムを入手することができる。

いきなり発売日が発表され、発表当日から体験版の配信が開始となった

 さらに主題歌「アルペジオ」とエンディング曲「Your Song」を、ロックバンド[ALEXANDROS]が同作のために書き下ろし提供している。

 今作の舞台は「龍が如く」とおなじ神室町。かつては理想に燃える弁護士だった八神隆之が、ある裁判で無罪を勝ち取った被告が殺人を犯し、世間から“凶悪な殺人鬼を野に放ったインチキ弁護士”と評され、築き上げてきたものすべてを失うところから物語は始まる。その後はしがない探偵事務所を営んでいたが、連続猟奇殺人事件に関する証拠集めの仕事を依頼されたことがきっかけで、事件の渦中に引き込まれていく……。

すべてを失った弁護士、八神隆之を木村拓哉さんが熱演する
ゲームの説明を行なった名越稔洋氏

 プレーヤーは元弁護士の八神となり探偵の活動を続け、情報の収集などを行ないながらストーリーを進めていく。ゲームでは尾行や探索などが重要な要素となる。尾行は対象者の特徴を掴み身長に尾行する。たまには対象者が不審がることもあり、行動を観察しながら気をつけて尾行しなければならない。また相手が逃げ出すこともあり、QTコマンドによる追跡などが発生することもある。さらにはトラブルが発生することもあるということで、一筋縄ではいかなさそうだ。

 もちろん、バトルが発生することもある。バトルは素手で行なうものから、ヌンチャクなど武器を使ってのバトルもあるようだ。映像で見た限りではかなりど派手なバトルで迫力満点。人を敵に投げつけるシーンなどもあり、豪快そのものだ。バトルスタイルを選択して暴れ回ることになる。

 潜入や探索も重要な要素の1つだ。変装などを駆使するなどあの手この手で潜入し、目的地にたどり着き、情報を探り出す。入るためにはパズル要素のあるミニゲームをクリアするような要素もあり、仕掛けられた謎を解くことで真実に近づいていく。

 このほかにも、探偵ということで写真撮影の要素などもある。決定的な状況を写真に撮影して、証拠として相手に突きつけていく。同じような場面でも相手の顔が写っているとより有力に証拠なるなど、よりよい写真を撮ることが重要となる。ちなみに、写真の出来不出来はAIが判断するのだという。ドローンを使って撮影することなどもでき、様々なところで、写真の撮影が発生するようだ。

 「龍が如く」シリーズでも様々なミニゲームやプレイスポットが用意されていたが、「JUDGE EYES」でもかなりの数が収録されているようだ。ピンボールゲームやドローンを使ったレース、そしてセガゲームス取締役CPO・名越稔洋氏によれば、新たなるプレイスポットを用意していると語っていた。

 シナリオは3年前から執筆が開始されたということで、「大人が満足できるコンテンツ」を目指し、3年以上の月日をかけてストーリーが制作された。物語、グラフィックスからは渋い雰囲気が醸し出されており、ゲーム性も「龍が如く」シリーズより、尾行・潜入といったステルスアクション的な要素が重要視されており、これまでとは違うゲーム性が楽しめそうだ。

対象人物の行動を観察しながら、気をつけて尾行していく
ど派手なバトルシステムのようだ
変装などをして潜入し、情報を探り出していく
写真撮影で決定的な瞬間を押さえる。ドローンを使って撮影する場面もある
集めた情報などを敵に突き詰めて追い詰めていく
ピンボールゲーム
ドローンによるレースも用意されている

木村拓哉さん、「男と男のぶつかり合い、義理人情の部分を重点的に演じた」

 プレイステーションの新作を紹介するイベント「PlayStation LineUp Tour」で電撃的に発表された「JUDGE EYES」だったが、イベント終了後にサプライズイベントとして「完成披露会」が開催され、主要俳優陣が登壇し出演時の感想などを語った。

 木村さんを起用した理由について名越監督は、「当初は誰を主役にするかは考えていなかった。そんな時に、たまたま木村さんと会う機会があって、ミーハーな気持ちで会いに行ったらすっかりとやられた」と語り、そこからどんどん物語が膨らんでいき「ダメ元で申し込んだら、『やりましょう』と言ってもらった」という。

 木村さんとしても「龍が如く」は知ってはいたものの、ゲーム作品に出演するのは初めてのことで、驚きの連続だったのだとか。フェイシャルキャプチャーなどについても「イスに座って『何が始まるのか?』と思っていたら、一瞬で終わり『もうけっこうです』と言われて、『何をした?』」と感想を語った。トレーラーを初めて見たときも「自分が動いている」と驚き、「興奮しているけど、ちょっと照れる」と率直な感想を述べた。

 役作りについては、「神室町という世界観の中に存在していなければならない。男と男のぶつかり合い、最近の世の中では薄くなりつつある義理人情の部分を大切に、そこを重点的に演じた」と振り返った。

 一方、中尾 彬さんは依頼があった時を振り返り「ゲームと聞いてすぐに断りました」と語り、会場からは笑いが巻き起こった。理由は「どうすれば良いかわからない」と言うことから。ただ、「若い衆からやったほうがイイ」と言われて仕方なくやったのだという。しかし実際に演じてみて、木村さんと別々に演じてもキチンと映像として仕上がっているのを見て感動したという。声の収録が行なわれ、それにあわせて演技を決めグラフィックスを作り上げていくということで、「やなもんだ。自分で動いてないから生理的に(気持ち悪い)」と語った。

 谷原さんはゲームもプレイするということで、「単純に嬉しい」と切り出し、「役柄的に少しやせた方が良いと思い、2週間ほどがマンして現場に行くと、監督から『変えられるので大丈夫ですよ』と言われ、最初に言って欲しいと思った」とコメントし、会場の笑いを誘った。ただ演技については指標になるものが無いため、名越氏の指示がすべて。谷原さんは「本当にこれで良いのか?」と不安に感じながらも「名越氏の感覚を信じて演じた」のだとか。

 滝藤さんは「クセの強い役が多いので、これまで積み上げてきたことを出しました」とコメント。また木村さんと初めての共演と言うことで、「そういった意味でも注目して楽しんでください」とアピールした。

探偵事務所の所長を務める源田龍造役を演じた中尾彬さん
エリート刑事・黒岩 満役の谷原章介さん
クセのある刑事・綾部和也役を滝藤賢一さん

 イベントへの出演が叶わなかったピエール瀧さんは、ビデオでコメント。ゲーム好きで知られる瀧さんだけに、「プレイする側からすれば贅沢なお誘いだった」と感無量といった雰囲気。「ただの暴れ者ではなく、奥のあるキャラクター」と言うことで、物語のキーマンとなりそうだ。

 楽曲を担当した[ALEXANDROS]のメンバーは、「大興奮でした。メンバーもスタッフもヤバいことになった」とうれしさを爆発させた。完成した映像を見て「ぴったりだなと思った」と言うことで満足げ。とはいえ、制作にあたってはそれなりに不安なことも多かったようで、「どこで使われるのだろうか?」や、「歌とか要らないのだろうか?」などなど色々なことが頭をよぎったのだという。結果的には名越氏からは「好き勝手にやって良いですよ」という言葉通りに自由に音楽の制作を行なうことが出来たのだとか。

 映像を見た瞬間、イントロが浮かび、描きたい歌の世界も自然と出てきたのだとか。そうやって出来上がった楽曲だが、「エンディングに流れる『Your Song』は力が入ってます。ゲームをクリアしないと聴けませんから、是非クリアしてください」と力強く語った。

 イベントのラストに木村さんは「すべてのスタッフの力と情熱が籠もっています。ゲームですからストーリーはみなさんの手でいかようにも変わりますので、思い切り楽しんでください」とアピールし、締めくくった。

神室町を根城とする東城会系三次団体松金組の若頭・羽村京平をピエール瀧さんはビデオでコメント
主題歌と挿入歌を手がけた[ALEXANDROS]