「囚われのパルマ」から2年。新エピソードが盛り込まれた新作「囚われのパルマ Refrain」プレイインプレッション

　2016年にカプコンから配信され、絶大な人気を博したAndroid/iOS用“ガラス越しの体感恋愛アドベンチャー「囚われのパルマ」。その新作が今回「囚われのパルマ Refrain」として配信される。

　「囚われのパルマ Refrain」では「囚われのパルマ」最大の特徴である「ガラス越し」のコミュニケーションや、記憶を失った青年が囚われているという共通の設定はそのままに、新たな恋愛対象となるキャラクターとして、ボイスを声優の石川界人さんが務める「チアキ」が登場する。また、新要素として、面会でのコミュニケーションに「視線」の要素が追加される。

　弊誌では先行して「囚われのパルマ Refrain」のエピソード冒頭を少しだけ体験することができたので、こちらの内容をお伝えする。

新たな恋愛対象となるキャラクター「チアキ」

　「チアキ」は、ある事件の重要参考人。プレーヤーは偶然倒れていた「チアキ」を助けたことをきっかけに、どんどん事件に巻き込まれていく。

　時系列は前作から5年前。舞台は同じ孤島の収容施設ではあるものの、「チアキ」がいる部屋の様子が前作とかなり異なっている。「ハルト」や「アオイ」がいた部屋には机や洗面台、扉付きのシャワールームなど生活に必要な最低限のものがあった。それなのに「チアキ」がいる部屋は簡素なベッドと仕切りの向こうに見えるトイレのみで、まるで独房のようだ。ここからも一体何があったのか興味をそそられる。

　新キャラクター「チアキ」に対して、筆者の第一印象は「黒い」だった。ハルトやアオイに比べて服装や髪型、そして表情などが全体的に暗いからだろうか。態度や口調からは強い攻撃性と拒絶を感じて、ちょっと怖いとすら感じてしまった。しかし、逆を返せば強い男性という印象もある。あくまでも筆者の感覚だが、前作の「ハルト」の儚さや「アオイ」の若さに続き「チアキ」には強さがあるのかもしれないと感じた。そしてハルトやアオイと並んで、ものすごいイケメンだ！

　「チアキ」のメインビジュアルには黄色いリコリスの花が描かれており、「ハルト」編のアネモネ、「アオイ」編のひまわりに続きストーリーに関わってくるのだろう。 そう思うと早く続きをプレイしたくなる。

倒れていた彼を助けることで物語が動き出す

今回も会話の選択肢があり、プレーヤーの選んだ答えに寄り添った反応を返してくれる

面会では「チアキ」のいる保護室に直接訪問することに

チアキは全体的に黒い印象。髪も目も服装も黒い。そしてイケメン

新要素も追加。面会では「視線」を駆使して思いを伝える

この目のアイコンが出たら「視線」を送るタイミング。じっと見つめてしまいたくなるが、あえて視線をそらすこともできる

　本作も前作同様、「メッセージ」、「外出」、「監視」、「面会」、「休息」の行動でコミュニケーションを取りながらストーリーを進めていく仕様は変わらないが、今作では新要素として面会では「視線でのアプローチ」が導入された。

　「視線」はスマートフォンのジャイロ機能を使った新要素で、「面会」中にアイコンが表示されたときに端末を動かすとキャラクターから視線をそらすことができる。逆に端末を動かさないとじっと見つめていることになる。この機能が加わることで「面会」での会話やガラスを触る以外での意思表示ができるようになる。「視線」をそらしたり合わせたりすることで「チアキ」の反応も変わ
ってくるようなので、ぜひ色々な「視線」を試してほしい。

　また、これまでは「監視」アイコンからできる部屋の「監視」は定点カメラを切り替える形式だったが、「囚われのパルマ Refrain」ではカメラを左右に動かすこともできるようになるほか、チアキの動きを自動で追いかけてくれる「AUTOモード」も追加された。これによってカメラ操作はオートに任せてしまい、チアキを眺めることに集中する……というプレイも楽しめるだろう。カメラの死角が減ったことで、ずっとチアキを眺めて「メッセージ」で送る話題のネタを取り逃しにくくなるし、部屋の細かい変化を探す楽しさが増えたという側面もある。

　さらに本作では「チアキ」以外のサブキャラクターにもキャラクターボイスが入る。フルボイスではないが、各キャラクターに声が付くことで更に親近感が湧きやすい仕様となっている。

監視カメラを左右にふることができる

今回メッセージに連絡リストが……。もしかして他にも誰か増える？

　本作の配信日はまだ未定ではあるが、今回の東京ゲームショウではブースで先行体験ができる。前作をプレイしたことがある人はもちろん、前作をプレイしたことがない人でも十分楽しめるコンテンツとなっているので、ぜひ「チアキ」に会いにカプコンブースを訪れて欲しい。