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【クリスマスおもちゃ見本市】しゃべるティッシュケースに、漆器風納豆マシーン。タカラトミーアーツは今年も攻める!

9月5・6日開催

会場:東京都立産業貿易センター

※業者のみ入場可能

 毎回驚きの新製品をアピールするタカラトミーアーツ。今回の一押しはティッシュケースに“おしゃべり機能”を追加する「おしゃべり鼻セレブ」だ。10月発売予定で、価格は1,980円(税別)。うさぎとイイズナの2種が用意されている。

 「鼻セレブ」はティッシュやトイレットペーパーなどを販売するネピアのティッシュブランド。「ダブル保湿」と「天然由来スクワラン配合」で、いつもしっとりやわらかな質感を持った、鼻をかむときにその柔らかい感触が心地良い商品だ。「おしゃべり鼻セレブ」はネピアとのコラボレーション商品であり、ティッシュケースの上に取り付けることで、ティッシュを引き抜くときに声が出る。

 鼻セレブのパッケージには動物の顔のアップが描かれているが、「おしゃべり鼻セレブ」はその動物の顔にマッチするデザインになっている。機械の後ろにティッシュを通すガイドが設定されており、そのガイドにティッシュを通して引き抜くと、機械についているローラーが回り、声を発する仕組みだ。ウサギはこちらを癒やすセリフを、イイズナはこちらを励ますセリフを話してくれる。生活に“遊び”をプラスする、楽しい商品だ。

ティッシュケースにマッチするデザイン
後ろのガイドにティッシュを通すことで、ティッシュを引き抜く際、本体のローラーが回転する仕組み

 もう1つの注目商品が「究極のNTO」。NTOはなっとうと読む。白身をメレンゲ風に仕上げられる卵かけご飯が作れる「究極のTKG」に続く商品である。美食家で知られる陶芸家の北大路魯山人が提唱した「納豆の拵え方」から、「約305回の攪拌」というかき混ぜの目安を導き出し、回転ハンドルとカウンターで攪拌回数をカウントできるだけでなく、蓋を開けずに醤油も混ぜられる納豆マシーンである。11月発売予定で、価格は3,000円(税別)

 魯山人、タカラトミーアーツ……というキーワードに、弊誌の読者は聞き覚えがないだろうか? 本商品は2014年に発売されたヒット商品「魯山人納豆鉢」のリニューアル商品なのだ。どこが変わっているのか? といえば「見た目」である。「魯山人納豆鉢」は納豆を意識した茶色いカラーだったが、「究極のNTO」は“漆器”をイメージした黒いシックなボディがセールスポイント。そして糸を引く豆とNTOの文字を組み合わせた商品ロゴを、“蒔絵”を意識した金の刻印で表現し、強いインパクトを与えることを狙っているという。

 従来商品をリニューアルし、「究極のNTO」としてアピールするのは、海外を意識しての戦略だという。昨今、特に韓国では健康食品として納豆がブームを巻き起こしているとのこと。欧米の注目も高い。日本人向けの“魯山人”推しから、納豆を前面に押し出すことにチェンジしたのだという。グローバル市場を意識してのリニューアルなのだ。

漆器をイメージした、黒いシックな色にリニューアル。ハンドルで納豆を高速攪拌でき、攪拌数も設定できる
蒔絵を意識した金のロゴ。糸を引く豆をイメージ

 他にも弊誌が取材した太陽電池で動く金魚玩具「ひかりとみずのカラクリ金魚」が大ヒットで品切れしてしまい、11月から再出荷が始まったり、「インスタ映えするぬいぐるみ」として大人気の「ちょっこりさん」の「ポケモン」バージョンや、様々なミッキーマウスなど、タカラトミーアーツは好評な商品のラインナップを充実させていく戦略だという。次の商談会で発表予定の商品も着々と研究が進められているとのことで、注目したい。

「ひかりとみずのカラクリ金魚」は台の磁石で金魚を動かす。磁力が通れば、器は自由に選べる。雅な雰囲気が魅力だ
ちょっこりさんはコラボを希望するキャラクターも多いとのこと。様々な時代のミッキーや、「ポケモン」関連など、多数の商品を展開している