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【おもちゃショー2018】「貯金やめちゃうの?」グサリと心をつく貯金箱

優美に泳ぐ電源不要の金魚ロボなど、タカラトミーアーツの楽しい新アイテム

6月7日~10日開催(一般日は9、10日)

会場:東京ビックサイト 西1~4ホール

入場料:無料

 ユニーク商品で話題を集めるタカラトミーアーツは、今年も面白い商品が揃っていた。今回のイチオシアイテムは「おせっかいなスマート貯金箱 バンクワン/バンクニャン」である。9月発売で、価格は9,800円(税別)。

 「バンクワン」は1万円まで貯めることができる100円玉専用貯金箱、「バンクニャン」が5万円まで貯められる500円玉専用の貯金箱だ。気になる“おせっかい”な部分だが、前方に人間を感知するセンサーがあり、用がなくても話しかけてくるところだ。貯金をサボれば「最近貯金少なくない?」。満額に達せず引き出そうとすれば「もう貯金やめちゃうの?」と、こちらの飽きっぽいところをグサリとついてくる。

 Wi-Fiでの接続機能があり、接続することで今日の天気などを聞くこともできる。スマートスピーカーとしての機能も持っており、400語以上の言葉を収録しており、様々なおしゃべりが楽しめる。収録している声を担当するのは声優の竹内順子さん、ボーイッシュなイメージのある竹内さんだが、こちらではとてもかわいらしい声でしゃべっており、もちろん、ワン/ニャンではセリフも異なっている。

「おせっかいなスマート貯金箱 バンクワン/バンクニャン」。9月発売で、価格は9,800円(税別)

 もう1つの注目アイテムが「ひかりとみずのカラクリ金魚」である。前回の商談会で特別に許可を得て試作品を取材したが、今回いよいよ商品に近いバージョンを見ることができた。7月発売で、価格は4,980円(税別)。琉金と出目金の2種が発売される。

 本商品は水の中をゆっくりと金魚が泳ぐ様を楽しむことができるインテリア商品。金魚はゆっくりと水の中を進み、尾びれを振る。金魚本体には磁石があり、台座で磁石を回転させることで金魚が水の中を回遊する。器の厚さと台座の距離を考えればガラス製の器など、様々な容器で金魚を泳がせることができる。本商品は“太陽電池”で稼動し、電源もコードも不要。机の上など、お気に入りの場所に手軽に設置できる。

 金魚絵師として知られる深堀隆介氏が監修を行なっており、涼しげなイメージや、キャッチコピー、金魚のリアリティなど、様々な協力を得られたという。太陽電池のシステムを「ひかりを栄養にする」というイメージを持たせたところなどで開発者も感心したという。とても雅な雰囲気を持つ、この夏注目のアイテムだ。

「ひかりとみずのカラクリ金魚」。太陽電池で水槽を泳ぐ。涼しげな雰囲気が魅力だ

 3つめが「超パンダ おうちでコロコロ回転寿司」。タカラトミーアーツが得意とする、回転寿司をテーマとした楽しく食事ができる玩具だが、今回は「かわいらしいお寿司」に特徴がある。シャリを成型する道具がちょっとくびれのある、パンダ風の握りを打ち出せるのだ。

 そして海苔でパンダの目や耳、鼻を表現するのだが、海苔を道具に挟みこむことで綺麗に肩を抜き、そのままシャリにつけることができる。従来の切り抜き機は部品としては出せるものの、シャリには手でつけなくてはならなかった。今回の道具を使うことで、スタンプのように、パンダの顔の位置の海苔が一度に、正確に配置することができるのである。

「超パンダ おうちでコロコロ回転寿司」、パンダの顔に正確に海苔を切り抜く、そのギミックが最大の魅力だ

タカラトミーアーツは、ぬいぐるみのモチーフだけでなく、素材の研究も進めている。また、眠ったポーズや、色々な仕草ができる「ちょっこりさん」など、アイディアも豊富で、“新しいぬいぐるみ像”を模索し続けているところにいつも感心させられる