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熱くハイレベルな戦いが繰り広げられた第2回「PUBG GIRL'S BATTLE」、決着!

正式リーグ「PJS2018 SEASON1」の実施も告知!

8月19日 開催

 DMM GAMESは8月19日、「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS(以下、PUBG)」を用いた大会「PUBG GIRL'S BATTLE 2」を飯田橋ベルサールにて開催した。

 「PUBG GIRL'S BATTLE」はその名の通り女性プレーヤー限定で行なわれた大会で、今回は前大会の好評を受け、その第2回として開催されたもの。今回はソロモードに加えてデュオモードでの試合も実施され、「女性限定」という言葉の意味を途中ですっかり忘れてしまうほどのアツい戦いが繰り広げられた。

 また、会場では「α」、「β」と進んできた「PUBG JAPAN SERIES」が、遂に正式リーグ「PJS 2018」として開催されることが告知された。ルールは「PGI 2018」に基づき、Kill Pointが+5から+15に変更され、Class1の初戦は9月22日の東京ゲームショウ内で開催される。

遂に正式リーグ始動!ルールはPGI 2018に基づきKill Pointが変更
9月22日、東京ゲームショウにてClass1の初戦が開催!
【第二回PUBG GIRLS BATTLE(実況:OooDa、解説:SHAKA)】
会場では「PUBG GIRLS BATTLE」認定PCを用いた試遊スペースなども設けられていた

 試合にはゲストとして会場に招かれた鈴木 咲さん、水沢柚乃さん、えっかさん、西村季里子さん、栗田 萌さん、橘亜李彩さん、HiNaさん、そして前回優勝者のNingono選手の8名がオフラインで出場。加えて配信などで女性であることが確認されている参加者がオンラインで試合に参加した。

 ゲストの皆さんは「PUBG」のプレイ歴や「ドン勝」経験はまちまちなものの、やはり狙うは「ドン勝」、狙うは優勝ということで、その意気込みを語っていた。その言葉の通り、試合中にも「いかにも初心者」といったムーブはあまり見られず、「女性限定」という言葉に甘えてお祭り的に大会に参加するのではなく、少しでも勝てるよう、限られた時間の中できっちりと仕上げてきたことが伺えた。

談笑するゲストたち。左から栗田 萌さん、西村季里子さん、HiNaさん、Ningono選手、えっかさん、鈴木 咲さん、橘亜李彩さん
水沢柚乃さんはスケジュールの都合により、SOLO第2戦より参戦

 「PUBG」コスチュームで登場した鈴木さんは例外的に「ほぼ初心者」と正直に告白していたが、SOLOモードでは徹底したかくれんぼプレイでゲーム中盤まで凌ぐプレイを見せ、キャスター陣からは「これも間違いなく『PUBG』の1つの戦略」、「隠れるならしゃがむのではなくて伏せたほうがいいです」との評価やアドバイスを受け、会場からは笑いと歓声が巻き起こる和やかな一幕も見られた。

SOLO1戦目(左)からSOLO2戦目(右)で隠れ方が進歩する鈴木さん。伏せてる!

 大会のルールとして、ゲームモードはTPP、マップにSanhokを用いたSOLOモードと、Erangelを用いたDUOモードが各2試合、計4試合が開催された。それぞれ個別の集計が行なわれるということで、ソロ部門とデュオ部門、それぞれの優勝者が選出される形だ。

 景品もかなり豪華なものが用意されており、優勝者には旅行や宿泊券、準優勝者にはRazerよりゲーミングヘッドセットと"猫耳"がセットになったパッケージがプレゼントされることになっていたが、なかでも猫耳付きヘッドセットは大会の機材としても使用されていた。これが非常に可愛らしく、着用したゲストたちの姿は非常に映える。こうした光景も女性大会ならではのものと言えるかもしれない。

ゲームモードはTPP、レッドゾーンは無効など、オーソドックスなルール
大会賞品として旅行をはじめゲーミングデバイスなどが用意された。またゲストから選出された各ゲームの"賞金首"を倒すことで獲得できる報酬なども
解説のSHAKA氏と実況のOooDa氏。装着しているヘッドセットは景品のKraken V2だが……当然女性陣が装着したほうが絵になる

 さて、SOLO第1試合はSanhokのマップ北東に向けてパルスが収縮。点在する町はかなり人口密度が高くなり、頻繁な撃ち合いの末に参加者はその人数を減らしていく。最後の収縮地点は山の中となり、残ったLenalee選手、RinNexq選手、cabochabin選手の3名が高低差のあるなかで木や岩を挟んで睨み合う。こうなると相手の位置を把握した選手が圧倒的な優位に立つため、各選手は動きたくてもなかなか動けないという状況だ。

 ジリジリとした時間が過ぎる中、RinNexq選手がLenalee選手の位置を先に補足。銃撃を加えてもはやこれまでかとも思わせたが、Lenalee選手は奇跡的にギリギリで生存。持てる物資を駆使して回復を図っている間に、次はcabochabin選手とRinNexq選手が交戦。cabochabin選手がキルを獲得するが、ここで減ったHPを回復しようと動きを止めた瞬間を見逃さず、Lenalee選手は一直線に駆け寄りキルを獲得。試合を決めた。まさに死地からの逆転勝利と言った形で、初戦から手に汗握るような白熱した三つ巴の戦いが繰り広げられた。

生存者たちはトライアングルを描くように布陣。Lenalee選手が瀕死からの逆転を果たした

 SOLO第2試合は南西が戦場となったが、収縮するパルスが常に海にかかるような形となったため必然的に陸地は狭く、またもプレーヤーが密集するような戦況が展開された。試合中にはNigongo選手がYOTAAAA選手との長い一騎打ちを繰り広げ、最終的にゼロ距離の打ち合いでYOTAAAA選手が生き残ったり、reisyoku選手とNoahtan選手が建物を挟んで虚実入り乱れた壮絶な読み合いを見せたりと、書ききれないほどのドラマが起きた。

 最終局面は1戦目に似た山の中、最後の2名となったH4ru選手とkomejirushi3ko選手が互いの位置を把握しつつ、パルスを背後に背負って睨み合い。最後の収縮で互いに障害物を飛びだし、打ち合いを制したkomejirushi3ko選手が8キルでドン勝となった。

reisyoku選手とNoahtan選手の熱い読み合い。勝負を制したのはNoahtan選手
障害物を挟んでの攻防。komejirushi3ko選手がわずかに上回りドン勝

 続いてマップをお馴染みErangelに移して開催されたDUOモード。2人で生き残る方が有利なのは言うまでもないが、個人技が光る選手が多く参加した本大会では、DUOのチームを相手にしながらソロで上位に食い込む選手が多く見られた。

 実際、最後にミリタリーベースの柵に向けて収縮したパルスの中に残ったのはいずれも1人で生き残ったtakana_選手、shiki0u0選手、Eto000選手。それぞれ柵の外側に陣取ったtakana_選手、Eto000選手が中央に位置するshiki0u0選手を挟む形となり、グレネードやスモークといった"投げモノ"が飛び交う熾烈な戦場となっており、shiki0u0選手はグレネードの餌食となり敗退。

 中央がクリアとなったことにより距離を詰めるtakana_選手。慎重に伏せてタイミングを計る2人だが、最後に互いに視認しての打ち合いを制したのはEto000選手。これによりEto000選手とRajima選手がドン勝となった。

柵を挟んで3人が相対する。中央にいたshiki0u0選手はグレネードの爆風に晒され脱落
小刻みな移動や伏せを駆使して位置を把握されないようにしつつ、相対する2人。仕掛けたのはtakana_選手だったが、勝利を収めたのはEto000選手だった

 この日最後のプログラムとなるDUO第2試合ではMylta付近にパルスが収縮。シェルターに陣取っていた水沢選手とえっか選手が18位まで残るもパルスに追われ、出口に向かった際に待ち伏せを受けて壊滅するなど、地下でも戦いが繰り広げられる一方、エリア自体は比較的遮蔽物の少ない場所が戦場となっていった。

 残りチームも少なくなっていくなか、わずかな遮蔽物や建物周りでは戦闘が多発。SOLO第1試合でドン勝を取ったLenalee選手が鮮やかにキルを集め、tyaro選手とgintan選手は障害物を挟んで息を呑むような壮絶な一騎打ち。reisyoku選手とChiibou選手は複数台の車を用いて遮蔽物を作り、pekoapple9選手を追い詰めていく。

 激しい打ち合いが続く中、SeaDays選手とMayuchan選手が高所から突如参戦。2チームをなぎ倒すと、両選手とも健在のまま最後の1人となったgintan選手を倒し、ドン勝となった。

待ち伏せをうけるゲストチーム。あえなく撃沈
絶好の位置から敵チームを葬ったSeaDays選手とMayuchan選手。2人生存でドン勝!

 全ての試合終了後、最終結果は各試合のスコアを総合して、ソロ大会はLenalee選手が610ptで優勝、komejirusi3ko選手が605ptで準優勝を飾った。DUO大会は1,270ptでRajima選手&eEto00選手のデュオが優勝。準優勝は1,220ptでSeaDays&Mayuchan選手が勝ち取った。

【SOLO】
【DUO】

 大会を観ていて面白かったのは、ステージの華やかさとプレイ内容の"ガチさ"のギャップだ。SHAKA氏も「前回よりもかなりレベルアップしている」と語っていた通り、試合内容としてはかなり見ごたえのある内容であるにも関わらず、ふとステージを観ると楽しそうにプレイする女性ゲストたちの姿が目に入る。そうした姿は従来の男性的なゲーム環境とは全く異なる雰囲気で、こうした大会が「PUBG」を、ひいてはゲームの楽しさをより広い層に届けるために、今必要とされているものなのではないかと感じた。

 第2回となる今大会ではDUOモードでの試合が追加されたが、ゲストたちからは次回大会の開催とともに、スクワッドでの試合を臨む声も挙がっていた。DUOモードでもこれまでとはまた違った面白い試合が見られたので、人数的な問題はあるかもしれないが、1観客としては是非スクワッドでの試合も観てみたいと強く思わされる試合だった。

 女性プレーヤーが表舞台に立つ舞台としても、熱い試合が観られる舞台としても「PUBG GIRL'S BATTLE」は極めて面白い立ち位置にあるといえる。次回の開催も期待したい。