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「RAGE Shadowverse Dawnbreak, Nightedge GRAND FINALS」決着!
ジリジリとした熱戦!「シャドウバース」日本一は誰の手に?
2018年6月19日 14:46
CyberZとエイベックス・エンタテインメントは、6月17日に幕張メッセで開催したeスポーツイベント「RAGE 2018 Summer」において、「シャドウバース」の決勝大会である「RAGE Shadowverse Dawnbreak, Nightedge GRAND FINALS」 を開催した。
「アディショナルカード」が追加され、環境が大きく変わった最中で行なわれた今大会は手に汗握る熱戦が多かった。今まで以上にプレイングが重視される現環境での優勝は、非常に価値のあるものだ。見事優勝したのは誰なのか、決勝戦の様子をレポートする。
長期戦を超えてきた2人による決勝戦
今大会のルールはBO5(3本先取)で、1度勝利したデッキは使用できないというもの。現環境のローテーションバトルでは速攻型のアグロデッキがカードプールの関係で少ないため、ミッドレンジ~コントロール寄りのデッキが多い。今大会もそうしたデッキが多く選ばれていた。
ミッドレンジやコントロールといったデッキ同士の対戦では、相手の手札を読み、的確にカードを使用していく必要がある。そのため、連戦となる大会では普段よりデッキ選択やプレイングだけではなく、選手自身の集中力も非常に重要となる。そんな過酷な戦いを勝ちあがり決勝に進出したのが、かさご選手(ネメシス・ロイヤル・ビショップを使用)とソルト選手(エルフ・ウィッチ・ドラゴンを使用)だ。
実力者同士、熱戦が予想された1戦目、かさご選手はウィッチ、ソルト選手はウィッチを使用した。どちらも盤面を処理する能力に長けたデッキだが、ネメシスはフォロワー、ウィッチはスペルで処理を行なうという特徴がある。
似て非なる2つのデッキだが、長期戦になるほどウィッチが勝負を決めやすくなる。しかし、ソルト選手のネメシスは「レディアントアーティファクト」の疾走で一気にライフを削り切ることができる構成であり、ウィッチがスペルブーストをし切る前に倒しきる立ち回りが可能だった。実際、試合ではこの戦略が見事にハマり、ソルト選手が1勝目を勝ち取った。
続く2試合目はソルト選手がロイヤル、かさご選手がドラゴンを使用。どちらが勝ってもおかしくないギリギリの戦いとなったが、最終局面で相手のライフを削り切れるスペル「ドラゴニュートの威圧」をドローし、かさご選手が勝利。続く3試合目はエルフに対して相性のいいロイヤルをぶつけることに成功したソルト選手が勝利し2勝目を獲得、優勝へ王手をかけた。
第4試合目、後のないかさご選手はビショップに対してウィッチをぶつける。この組み合わせは、ビショップの切り札「ヘブンリーイージス」が出てくる前に試合を決めなければ、ウィッチの勝ち筋がほとんど無くなってしまう組み合わせ。
ポイントとなったのはスペルの打ち方だ。あえて相手の盤面を処理せず「ギガントキマイラ」の登場まで0コストとなった「炎の握撃」を2ターンも手札に残し、炎の握撃と「ギガントキマイラ」を同ターンに使用。ソルト選手のライフをぴったり削り切り、かさご選手が勝利した。
泣いても笑っても最終戦となる5試合目はお互い残ったデッキを使用。かさご選手がエルフ、ソルト選手はビショップで勝負に挑んだ。試合序盤からかさご選手のエルフが攻勢をかけ、展開が遅めのビショップを追い詰めていく。そして試合中盤、大事な局面でソルト選手は進化のカウントを誤り、最適解ではない「ダークジャンヌ」を出してしまうという痛恨のプレイングミス。最後の最後で集中力が途切れてしまった。これにより有利を広げたかさご選手がそのまま畳みかけて勝利。見事優勝をものにした。
優勝したかさご選手には賞金400万円が送られた。また、今回決勝へ進んだ両選手は、今年12月に行なわれる世界大会への出場権を得ることになる。
今回の大会はいつにもまして熱戦が繰り広げられたが、環境の影響もあり長期戦となることが多かった。その分見ごたえのある試合が多く、2周年を迎えた「シャドウバース」というゲームと選手、双方の成長を感じることができた。
また、「RAGE 2018 Summer」では「シャドウバース」以外にも様々なゲームのイベントが開催されていたが、大会のブースを通りかかる人が足を止めて観戦する姿なども見られ、よく知らないゲームでも試合の盛り上がりを楽しめるというeスポーツの楽しみ方を垣間見ることができた。
プロリーグの発足や、今後行われる世界大会など、話題絶えない「シャドウバース」には、今後も国産ゲームの代表格としてeスポーツ業界を引っ張っていってほしいと思う。
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