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相棒や捕まえたポケモンと一緒に歩ける!「ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ」発表!

「モンスターボール Plus」とあわせて気分はポケモントレーナー!

5月30日 発表

ゲームフリークの取締役 開発本部長 増田順一氏

 ポケモンは5月30日、新作発表会をベルサール渋谷ファーストにて開催した。

 発表会ではNintendo Switch/Android/iOS用わちゃわちゃ探検RPG「ポケモンクエスト」と、Nintendo Switch用RPG「ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ(以下、ポケモン ピカ・ブイ)」、そして「ポケモン ピカ・ブイ」用の新たなコントローラー「モンスターボール Plus」が発表された。

 「ポケモンクエスト」のNintendo Switch版は5月30日、Android/iOS版は6月末より配信開始となり、価格は無料でアイテム課金制。「ポケモン ピカ・ブイ」は11月16日の発売を予定しており、パッケージ版/ダウンロード版ともに価格は5,980円(税別)。

 「モンスターボール Plus」は「ポケモン ピカ・ブイ」と同日の11月16日発売予定で、価格は4,980円(税別)。

 本稿では「ポケモン ピカ・ブイ」について紹介する。また、口頭のみでの発表となったが、ゲームフリークの取締役 開発本部長 増田順一氏によればゲームフリークは現在「ポケモン ピカ・ブイ」と並行して「ポケットモンスターX・Y」や「サン・ムーン」に続くシリーズを開発中で、2019年の後半の発売を予定していることも明かされた。

「ポケモン ピカ・ブイ」の"3大ポイント"
【【公式】「ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ」 PV】

気分はまさにポケモントレーナー!「ポケモン ピカ・ブイ」発表

「ポケモン ピカ・ブイ」のディレクターを務める増田氏

 「ポケモン ピカ・ブイ」は、1998年に発売された「ポケットモンスター ピカチュウ」をベースにしたタイトル。「ポケットモンスター ピカチュウ」は「ポケットモンスター 赤・緑」で確立された「ポケモン」の遊びに加え、TVアニメ「ポケットモンスター」の要素を取り入れてピカチュウと一緒に冒険できるようになったタイトルだが、増田氏は誰もが楽しめる新たな「ポケットモンスター」を制作する上で、こうした要素を持つ「ポケットモンスター ピカチュウ」をベースにするのが「最もふさわしい」と判断したのだという。

 「ポケモン ピカ・ブイ」では「ポケットモンスター ピカチュウ」と同じく、ピカチュウもしくはイーブイを特別な「相棒」として連れて歩くことができ、相棒は可愛がったり、バトルに挑んだりと行動をともにすることで仲を深めて行くことができる。

 増田氏が「豊かな表情や生き生きとした動きや仕草にこだわって、これまで以上に魅力的な2匹になった」と自負する通り、ピカチュウもイーブイもとても表情豊かで、思わず頬が緩んでしまうような可愛らしさを見せてくれる。

「ポケットモンスター ピカチュウ」のようにピカチュウとイーブイを相棒として連れて歩ける
行動をともにすることで相棒との仲を深めていく
衣装の着せ替え要素などもあるようだ

 また、相棒はもちろん、「ポケモン ピカ・ブイ」では全てのポケモンを連れてあるくことができるのだという。PVではニドキングやゲンガーと一緒に歩くシーンや、イワークやリザードンの背中に乗って移動するシーンなども紹介された。

その他のモンスターも連れ歩くことができ、マルマインは転がって移動、イワークは背中に乗せてくれたりするようだ。ポケモンの個性が光る

 野生のポケモンとの出会いもこれまでとは異なり、今作では草むらの近くでポケモンの姿が確認できる、いわゆるシンボルエンカウント制となる。

 ポケモンたちはその生態や暮らしぶりが伺えるような個性的な動作をしながら自然に暮らしており、ポケモンに接触すると「ポケモンGO」のようにモンスターボールでの捕獲にチャレンジできる。

 捕獲の際は「ポケモンGO」でのフリックのように、Joy-Conを縦に持ち、片手で振ることでモンスターボールを投げる。操作自体はシンプルだが、Joy-Conを使うことでボールを投げる動作はプレーヤーの動きと直結することになり、まさしく「現実世界で虫取り網を降って昆虫を捕まえるように(増田氏)」よりリアルで直感的な感触を伴うものになる。

 ちなみに、ボールは横から下から振ってサイドやアンダースローで投げることもできるということで、増田氏は「是非テレビの大画面でポケモントレーナーになりきってモンスターボールを投げてほしい」と語った。

フィールドで動き回るモンスターたち。生態や暮らしぶりが伺える
ポケモンに接触すると「ポケモンGO」と同じく直接捕獲の画面に移る。捕まえるときはJoy-Conを振ることでモンスターボールを投げる

 「ポケモン ピカ・ブイ」ではNintendo Switchの仕様を活かし、おすそわけプレイによって2人同時でのプレイも可能となる。これは「ポケモン」シリーズでは初の試みで、2人でプレイすることでポケモンを捕まえやすくなるほか、バトルを有利に進めることもできるのだという。

「ポケモン」シリーズでは初の2人同時プレイを実現。協力することでプレイをより有利に進められる
「モンスターボール Plus」について語る任天堂の取締役常務執行役員 企画制作本部長 高橋伸也氏

 Joy-Conによってボールを投げる動きはまさにポケモントレーナーのそれだが、「その体験がより豊かになるように(高橋氏)」という想いを込めて作られたのがソフトと同時発売となる「モンスターボール Plus」だ。

 「モンスターボール Plus」はJoy-Conの代わりに「ポケモン ピカ・ブイ」のコントローラーになるというもので、ポケモンを捕まえる時に振動したり、捕まえた時にポケモンの鳴き声を発したりする。

 そもそもその形状からしてポケモントレーナー気分をより高めてくれるのは間違いないが、機能的には「ポケモン ピカ・ブイ」で捕まえたポケモンをボールに詰めて連れ出すこともできる。ゲームをプレイしていないときでも持ち歩くことで「色々嬉しいことが起こるかもしれない(高橋氏)」とのことだが、こちらの詳細はまた追って公開されるとのことだ。

「モンスターボール Plus」はその形状も相まって、没入感を更に高めてくれるだろう。モンスターを中に入れて連れて歩くこともできるとか
「ポケモン ピカ・ブイ」と「ポケモンGO」の連携機能を紹介したナイアンティックの「ポケモンGO」ゲームディレクター/シニアプロダクトマネジャー野村達雄氏

 「ポケモン ピカ・ブイ」は「ポケモンGO」との連動も可能で、Nintendo SwitchとスマートフォンをBluetoothで接続、「ポケモンGO」で捕まえたカントー地方のポケモンを「ポケモン ピカ・ブイ」につれて行くこともできる。さらに、スマートフォンと連携することで「モンスターボール Plus」を「ポケモン Go Plus」として使用することもできるのだという。

 ここではタイトル間の連携により、野村氏からポケモンを受け取ったというナイアンティックのCEOジョン・ハンケ氏がビデオで登場。発表会を祝してアローラナッシーが当日の5月30日より「ポケモンGO」に登場することをサプライズ発表した。

「モンスターボール Plus」は「ポケモン Go Plus」としても使用可能
ビデオ出演するジョン・ハンケ氏。発表会を記念してアローラナッシーが「ポケモンGO」に登場!
ポケモンの代表取締役社長 石原恒和氏

 最後に再び登壇したポケモンの代表取締役社長 石原恒和氏は「ポケモン ピカ・ブイ」について、「皆様にとって最高の体験をお届けできるように絶賛開発中ですので、もう少しお待ち下さい」としつつ、「ポケモンは今後もNintendo Switchやスマートデバイスに向けて新しいものづくりを続けて参ります」と語り、発表会を締めくくった。

会場にはパッケージや「モンスターボール Plus」の展示も。「モンスターボール Plus」はやや小ぶりながらモンスターボールそのままなので、「ポケモン ピカ・ブイ」や「ポケモンGO」で使えばよりディープにトレーナー気分を味わえそうだ