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DeToNatorはドン勝を食えたのか!? 秋葉原で「PUBG 自作ゲーミングPCイベント」を開催!
YamatoN氏は自作PCに初挑戦! カスタムマッチは驚きの試合展開に大盛り上がり
2018年4月29日 10:52
インテルは4月28日、「e-sports SQUARE AKIHABARA」にて「PUBG 自作ゲーミングPCイベント」を開催した。
本イベントはプロゲーミングチーム「DeToNator」の選手達をゲストに招き「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS(PUBG)」プレイに適した新型CPU Core i7-8700Kを搭載した自作ゲーミングPCを使用し、来場者と「PUBG」をプレイしたり、DeToNator所属のストリーマーYamatoN氏が人生初のPC自作に挑戦するセッションや、各社マザーボードメーカーによるインテルチップセットを搭載したマザーボードを紹介するセッションなどが行なわれた。
会場には多くの「PUBG」ファンや、DeToNatorファンが訪れ、大盛況のイベントとなった。本稿ではそんなイベントの様子をレポートしたい。
珍プレー好プレーが飛び出した「PUBG」カスタムマッチプレイ!
本イベントではカスタムマッチでDeToNatorのメンバーと「PUBG」をプレイするセッションが2度行なわれた。両試合とも実況・解説はDeToNatorのYamatoN氏、siorin氏が務め、プレーヤーとしては初戦はStylishNoob氏、SPYGEA氏、SHAKA氏とオンラインで募集された1人のSQUAD(4人1チーム)で、第2戦はStylishNoob氏、SPYGEA氏と会場からの飛び入りの参加者2名がSQUADを組むというルールで行なわれた。
改めて説明するまでもないがDeToNatorのメンバーの個々の実力はかなりのものである。メンバー全員が、これまで様々なFPSでトップクラスのプレーヤーとしてプレイしており、「PUBG」でも「プレイ時間2,000時間未満なので自分は初心者」と語ったStylishNoob氏のプレイ時間は1,600時間ほど、SPYGEA氏、SHAKA氏は2,000時間以上プレイしているとのことで、当然のことながら会場にいる参加者も、配信を見ている視聴者もドン勝(「PUBG」で最後まで勝ち残ること)への期待が高まった。
チームDeToNatorは初戦ではマップ北東部のGeorgopolという街に降り立った。町は落ちているアイテムが多く、遮蔽物も多いためセオリー通りといった展開だ。だがこのエリアに他にも3チームが降り立っていたのだ。案の定早々に撃ち合いが発生し、StylishNoob氏がHPを2割近くまで削られるもリカバーに成功。無事に車を入手してエリアを離れることに成功した。
その後、会場が湧いたのはSHAKA氏が不意を突かれて死亡した後、残った3人で撃ち合いが発生したシーンだ。周りを敵に囲まれており、入り込んだ建物の中にも敵という苦しい展開のところで、撃ち合いに巻き込まれてダウンしたStylishNoob氏とSPYGEA氏を助けたのはなんとオンラインで参加したゲストプレーヤー氏だった。さらにこのゲストプレーヤー氏の活躍は続き、試合終盤ではチームDeToNatorでの最後の生き残りメンバーとなり奮闘。結果は4位と惜しくもドン勝とはいかなかったが、顔もわからないゲストプレーヤー氏の大活躍に会場は大盛り上がりだった。
第2戦の展開も面白かった。StylieshNoob氏、SPYGEA氏は会場からの飛び入りの参加者と2:2に分かれ、初戦でもアイテム集めに活用したGeorgopolに向かった。ここでのアイテム収集は順調だったが、不幸なのがその後のセーフエリアが遠かったことだ。車とボートを準備しており準備万端かに見えたチームDeToNatorだったが、車のタイヤは他のチームにより丁寧にパンクさせられており、ボートでの移動を余儀なくされた。もちろんボートは水上しか移動することができないので、車より大きく不利な上、ボートからの上陸地点は他のチームが完全に待ち受けているという厳しい状況で、待ち受けていた他のチームに見事に撃破されてしまった。
イベントを見ていた多くの観戦者はチームDeToNatorの敗北を覚悟したが、唯一生き残ったのが会場からの飛び入り参加者の1人。迫りくるパルスの中をドリンク・鎮痛剤でHPを回復させつつ、ブーストをかけて走り続け、ギリギリのギリギリといった状況で乗用車を発見、これに乗り込み無事にパルスを抜けて……と思ったら車が段差にひっかかり派手に横転、横転のダメージでプレーヤーは死亡するという、九死に一生を得てからの死亡というまさかの展開だった。「申し訳ないです」と話すプレーヤーだったが、白熱したパルスとの戦いと予想外な最期に会場は大盛り上がりで、DeToNatorのメンバーは「100点満点のプレイでした、美味しいです(笑)」という讃辞をを送った。
ちなみにこの試合は、チームDeToNatorが倒れたあとも最後まで実況解説を行なったのだが、試合の最終盤、複数パーティーが入り乱れる銃撃戦の中、バトルエリアの真ん中の家に孤立した1人のプレーヤーが。出るに出れず、動くに動けずといったところでラストまで生き残るも、展開を変えるべく投げたグレネードが壁に跳ね返り自爆。そのまま勝者が決まるというこれもまた美味しい展開で、かなり見所のあるゲームだった。
AIMは上手いのにドライバー操作は下手? YamatoN氏はじめてのPC自作で手が震えるほどの緊張
本イベントの主役は自作PCということで、PCを自作するのは初めてで、なおかつ「触っただけでビデオカードを壊してしまった」という恐ろしいエピソードを持つYamatoN氏が、はじめてのPC自作をステージ上で行なうというセッションが実施された。このセッションで使用されたのはCore i7-8700Kを搭載したゲーミング自作PCキットだ。
週刊アスキー編集部のジサトライッペイ氏と、GAME Watchでも執筆しているテクニカルライターの加藤勝明氏からはなぜPCゲーマーにはCore i7-8700Kがオススメという理由がプレゼンされた。「PUBG」は要求スペックが高めなのもあるし、ゲームをプレイしながら音楽を聞いたり、YouTubeやTwitchなどへの配信、さらにレコーディング……といった具合に並行して複数の作業を行なうとCPUパワーがが奪われ、ゲーム側でのFPSが下がると言った現象があるとのことだが、Core i7-8700Kを使用するとそのような現象は発生しないとのことだ。実はStylishNoob選手、SPYGEA選手が試合で使用していたPCもCore i7-8700Kを搭載したマシンでさらに配信を行ないながらプレイしていたとのことだが、処理落ちなどはなく、高解像度・高FPSを維持することができたと話していた。
そしてインテルの渥美和彦氏からは5年前のPCとのベンチマーク結果を発表、自作PCユーザーは最初に組んだPCからメモリーを追加したり、グラフィックボードを新しいものにしたり、とパーツをアップグレードしていく方も多いが、グラフィックボードを最新のものにしていてもCPUがボトルネックになってしまうという事例を紹介した。
そんなプレゼンを横目に見ながら不安そうにパーツを取り付けていくYamatoN氏だったが、加藤氏のフォローも有り、約1時間という短い時間にも関わらず無事にPCを完成させガッツポーズを決めていた。
大盛況となったインテル自作PCイベントだったが、会場にはDeToNatorファンが多い印象だった。実際に来場者に話を伺ったところ、「『スペシャルフォース』の時からのSPYGEA氏のファンで、たまたま東京に来るきっかけがあったので会場に訪れた」という来場者や「AVA」や「Overwatch」での活躍をきっかけにファンになって会場を訪れたというユーザーもいた。
また「以前からDeToNatorのファンで、PCは持っていないが彼らの配信で『PUBG』を見ている」と話してくれた来場者もいたので、これをきっかけに自作ゲーミングPCや「PUBG」の世界に参戦してもらえるいいきっかけになるイベントだったのではないだろうか。