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【闘会議2018】「コール オブ デューティ ワールドウォーII」熱いドラマが繰り広げられたプロ対抗戦!
世界戦への切符を手にしたのはRush Gaming!
2018年2月11日 20:41
ソニー・インタラクティブエンタテインメントジャパンアジアは、2月10日と11日に開催された「闘会議2018」において、プレイステーション 4用FPS「コール オブ デューティ ワールドウォーII」のプロ対抗戦「PlayStation presents コール オブ デューティ ワールドウォーII プロ対抗戦」を開催した。
今回初めてプロライセンスが発行され、認定されたプロ4チームによる大会となった。出場したのはCYCLOPS athlete gaming、DetonatioN Gaming、Rush Gaming、SCARZ。10日に行なわれたDay.1において第1回戦A試合、第1回戦B試合、第2回戦が開催され、グランドファイナルに挑む1チームが決定。Day.2において敗者復活戦からグランドファイナルまでが行なわれた。
今回の大会での大きなトピックの1つが、勝者には「Call of Duty World League(CWL)Anaheim」への出場権が贈られるということだ。これは遂に世界大会への道が開かれるということで、日本のeスポーツとしても大きな転換点の1つとなり得るトピックとして注目される。
試合は「ESPORTSモード」を使用し、ゲームバージョンは2月5日10時時点のパッチを使用。2試合先取制で、最大3試合実施のBO3形式。グランドファイナルのみ、2セット先取制(BO3形式の試合を1セット)で、初日のトーナメントを勝ち上がったチームは1セットを取得した状態でスタートとなる。今回は同士討ちといった状況も起こりうるルールで、敵の位置を把握しておくことは当然だが、味方の位置も連絡し合い連携を取り、組織的に行動する必要がある。
初日の戦いを勝ち残り、いち早くグランドファイナル出場を決めたのはRush Gaming。第2回戦で対戦したSCARZに完封試合を決めてみせるなど、圧倒的なパワーを見せつけた。
Day.2は、まずは敗者復活戦の第1回戦からスタート。戦うのは、CYCLOPSとDetonatioN 。DetonatioNはDay.1においてハードウェアトラブルなどに見舞われ、出鼻をくじかれた経緯がある。そんな中、CYCLOPSとDetonatioNの対決は実は今回が初めて。そういった意味では、その戦いの行方が読めないところがあった。
CYCLOPSは奇抜な作戦を多数用意して戦いに挑み、冒頭、DetonatioNを前後から挟み打ちにしてキルを決めてみせるなど、先制して試合を有利にスタートさせた。しかしその直後、すかさずDetonatioN側がダブルキルを決め、ゲームを一気に引き寄せる。試合はポイント的には一進一退の攻防を繰り返しながら終盤に突入したが、DetonatioNは終始落ち着いた試合展開で、CYCLOPSにチャンスを与えない試合巧者ぶりを見せつけ1ゲーム目を先取。
第2ゲームは、マップ「ARDENNES FOREST」を使用したSEARCH AND DESTROY。この日好調だったCity of NewYork選手が連続してキルを決めてみせ、無双ぶりを見せつける。DetonatioNが3ラウンド先取し、CYCLOPS側は5ラウンド中3キルしか決めることができず、「もはやここまで……」となったところで、CYCLOPSの意地が炸裂。3ラウンドを取り戻し会場を沸かせた。しかし結果的にはCYCLOPSはここで力尽き、DetonatioNが2ゲーム連取で勝利を決めた。
敗者復活戦の第2回戦は、CYCLOPSに勝利したDetonatioNとSCARZとの対戦。SCARZはDay.1においてRushに完封負けを喫したが、「絶対に『CWL』に出るために、グランドファイナルに進むんだ!」という強い想いから気持ちを持ち直し、この戦いに挑んだ。
そんな敗者復活戦第2回戦だったが、1ゲーム目がマップ「USS TEXAS」でのSEARCH AND DESTROYというドラマチックな展開に。このマップは縦長であるが故に、スナイパーの存在が非常に脅威となる。そしてDetonatioNには優秀なスナイパーの選手がいることから、圧倒的に有利であるということに話題が集中。
「SCARZが不利なのでは……?」という声も聞かれる中、試合がスタート。DetonatioNが押す展開だったが、中盤以降SCARZがジワジワと取り戻していく。SCARZで人一倍「CWL」への想いが強いというチームリーダーのHunt選手の意地とも言える活躍で、遂に逆転してみせる。ラストはDetonatioNが速攻で攻め込んだが、SCARZによってパタパタパタとキルが決まり、SCARZが劇的な勝利をもぎ取った。会場からは「これは熱い!」という声も聞かれたほどの試合だったが、Hunt選手が、撃ち合いに強いGaIiard選手に対して仕事をさせなかったことが、大きな一勝に結びついたようだ。
この試合での勝利に勢いづいたSCARZは、第2ゲームも開始45秒でポイントをゲットするなど先制。圧倒的な勢いで試合を進めて行くSCARZ。Hunt選手のみならずチームメイトも一丸となって守りに入らず攻め続け、AllyGP(グッピー)選手は4連続キルを決め、DetonatioNの反撃を許さなかった。結果、2ゲーム連続でSCARZが勝利を収め、グランドファイナルでRushに挑むこととなった。
Hunt選手は「もう1度Rushとやりたかった。昨日の試合を胸に刻んでいるので、良い試合をして勝ちたい」とグランドファイナルを前に意気込みを語った。今回も焦点となったのは第1ゲーム。昨日とは打って変わって生き生きとした試合を見せるSCARZがその勢いをみせるのか? それともDay.1同様にRushが返り討ちにしてみせるのか?
大きな拍手と共にグランドファイナルが始まった。
試合開始早々に1拠点を押さえ先制したSCARZだったが、すぐさまにRushが拠点を押さえ有利な展開に。ここで強烈な強さを見せつけたのがWinRed選手。サブマシンガンの申し子と呼ばれるWinRed選手がなんと連続13キルを決めてみせ、チームが押され始めたところを強引に流れを引き戻し、Rushを勝利に導いた。両チームの意地と意地のぶつかり合いのような激しい戦いだったが、結果はRushに傾いた。
1試合ビハインドのSCARZはもう後がない。1試合でも負けると世界への道が絶たれてしまう。2ゲーム目はマップ「LONDON DOCKS」のSEARCH AND DESTROY。ここで活躍したのがRushのNami選手。冷静に1対1での撃ち合いを決め先制。2ラウンドも、そのまま試合を決めていく。終盤、SCARZも1ラウンド取り戻すも、勢いは完全にRushに流れ、結果は4対1でRushの勝利で幕を閉じることとなった。
SCARZは、Panther選手など2選手が新たに加わったチームだったが、今回の試合中も成長を見せ、チームとしても大きな進歩を見せたが、残念ながら今一歩及ばなかった。
勝利したRush Gamingのチームリーダーを務めるGreedZz選手は「日本のチームが世界に挑戦する歴史的瞬間。他のチームのためにも世界に爪痕を残していきたい。応援、ありがとうございます!」と世界戦を見つめ挨拶。声をからして実況していたk4sen(カセン)さんも「間違いなく日本から送り出せる最高のチームです! おめでとう!」とエールを送った。
表彰式に出席したソニー・インタラクティブエンタテインメントジャパンアジアの盛田厚プレジデントは「(CWLに参加するということで)『闘会議2018』の前と後で違う。(世界に挑戦するという意味で)ここがスタート地点。我々も全力でサポートするが、この後の道を作っていくのは皆さん。頑張って欲しい」と、より大きな世界という舞台で戦っていく選手達やファンに向けて語った。
初めてのプロライセンスを対象とした大会であり、実際高額な賞金が贈られたが、何よりも世界に向けて扉が開かれたことが大きい大会となった。また、敗れたチームにとっても次に続く大きな目標が見えたことだろう。そういった意味でも大きな意義のあった大会だったのではないだろうか。
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