ニュース
「戦場のヴァルキュリア4」、倉木麻衣さんが台湾ユーザーにアピール
繁体中文版には限定特典「四聖獣」DLCを同梱
2018年1月30日 00:00
- 【Taipei Game Show 2018】
- 1月26日~29日開催
- 会場:台北國際世貿中心一館
台湾では初代リメイクからローカライズがスタートした「戦場のヴァルキュリア」シリーズ。外伝的エピソードである「蒼き革命のヴァルキュリア」を挟んで、ついにナンバリング最新作が中文化される。Taipei Game Showセガステージでは、「戦場のヴァルキュリア4」プロデューサーの三神桂氏が登壇し、ゲームの魅力をアピールした。台湾での発売日は日本と同じPS4版が3月21日、Nintendo Switch版が2018年夏となっている。
三神氏は、初の台湾ということで、感想を求められて「国の違いは関係ないと思った。熱気が日本と一緒で親近感を感じた。あと台湾女性は綺麗」と語り、リラックスした様子。ステージ前には、「戦場のヴァルキュリア」シリーズのパッケージを手に携えた熱烈なファンが集い、日本のみならず台湾でもナンバリングの復活を期待している人が多いことを実感した。
「戦場のヴァルキュリア4」は、架空のヨーロッパ大陸を舞台に、東西の大国が争う「第二次ヨーロッパ大戦」に参戦した主人公クロードと、その部隊の物語を描いたシミュレーションRPG。初代「戦場のヴァルキュリア」とは共通した世界観を持ち、その初代作で話題を集めた手書き風シェーダー「Canvas」や、ターンベースのシミュレーションRPGに大胆にTPSの要素を取り入れたバトルシステム「BLiTZ」を進化させた上で導入。キャラクターデザインには本庄雷太氏、コンポーザーには崎元仁氏と、これまた初代作のコンビを復活させ、世界で高い評価を集めた初代作の復活を前面に押し出したナンバリング最新作となっている。
三神氏は、「Canvas」を改めてPS4で取り入れるにあたり苦労した点について、「手書き感は変えずにどう一段上に上げるか。その落としどころを長い時間を掛けて調整した。ベースは変えずに密度感を高めながら、影などを表現した。1でやりたかった表現がようやく実現できた」と報告。ナンバリングの2と3はPSPでのリリースであり、据え置き機向けとしては実に10年振りとなる。
主題歌については、優しい感じで、それでいて芯が強いというイメージに合う倉木麻衣さんが歌うことを報告。ステージでは倉木さんのビデオメッセージが披露された。
倉木さんは、「ゲームのストーリーが映画のようにとても感動的で、主人公の諦めない気持ち、勇気、切なさ、希望、故郷を思う気持ちというものを私の音楽で表現しました。シリーズ最新作ということで、スタッフの皆さんと一緒にゲームにチャレンジして、レコーディングに望みました。美しい映像、魅力的なストーリーをぜひ楽しんでいただけたらと思います。音楽をゲームの一部として楽しんでいただけることを心から願っています」と挨拶。
続いて、三神氏からは、繁体中文版について紹介が行なわれた。繁体中文版は、通常版に加えて、10周年記念メモリアルパックも発売することを明らかにした。さらに繁体字版オリジナル特典として、「四聖獣」DLCを同梱することを発表。この「四聖獣」は、戦車に貼れるステッカーで、青龍、朱雀、白虎、玄武の4種類を用意。それぞれ性能が異なり、「見た目やパラメータから自由に使って貰えれば」(三神氏)ということだ。ちなみに、10周年記念メモリアルパックと、「四聖獣」DLCは、PS4版のみで、同時発売されるNintendo Switch版には用意されないという。
その後、三神氏はPS4コントローラーを握り、実機デモを開始した。ブースで公開されている試遊版は春だが、デモでは本編の季節である冬になっており、もともと三神氏が表現したかったという雪上戦がCanvasで描かれている。
基本的なゲーム展開は、通常戦と同じだが、雪は進んでいくと後が残り、誰かが通ったことがわかるようになっている。フィールドのあちこちには雪崩によって雪で行く手が塞がれており、戦車を投入することで積もった雪を押しのけ、道を切り開くことができる。
新兵科には、迫撃砲が使える擲弾兵を用意。山なりの射撃で、射線の通らない遮蔽物の裏から攻撃を加えることもできる。ただし、敵にも擲弾兵がいるため、先に偵察兵によって視界を取られてしまうと、逆に一方的に狙われてしまうことになる。
また雪上戦ということで、戦闘不能からロストまでの時間が短く設定されているため、素早く支援兵を呼ぶ必要がある。なお、「戦場のヴァルキュリア4」においてもロストの概念はあるということで、ロストしてしまうと一緒に戦うことができなくなる。
ほかにも装甲車を使うことで歩兵の行動力を維持したまま大量輸送が可能だったり、主人公のオーダーで、他の部隊を主人公の行動力で移動させることができたりなど、シミュレーションRPGの弱点である、煩雑なユニット操作を効率よく行なえるようになっているのが好印象を受けた。発売が楽しみなタイトルだ。