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光るリボルケインに電王にゴジラ! プリキュアやアテナの大型フィギュアも!
TAMASHII NATION 2017「特撮/キャラクター編」
2017年12月1日 10:48
12月1日より3日間、ベルサール秋葉原と秋葉原UDXで開催されているTAMASHII NATION 2017は魅力的な商品が多数展示されている。これからの新商品はUDXの会場に出展されている。そこでは多数の商品があり、筆者のような「魂ブランド」のファンには「これもでるのか、あれは絶対に買わなければ。これはいつ出るのだろう……明日にも買いたい!」となること請け合いだ。
しかしTAMASHII NATION 2017はそれだけではない。ベルサール秋葉原ではこれまでの魂ブランドの商品が所狭しと並べられており、その幅広く魅力的な商品をたっぷり楽しむことができる。さらに秋葉原駅連絡通路の「魂ネイションズ AKIBAショールーム」ではこれまでイベントなどで発売された限定商品を展示。よりユニークな“歴史”を見ることができる。どの会場も人気を集めること必至だ。
これまで弊誌では発表会と、ロボット系の新商品を紹介してきたが、本稿ではゴジラ、仮面ライダー、ドラゴンボール、聖闘士星矢、そしてプリキュアなどの「特撮/キャラクター」系の新製品を中心に紹介、さらにベルサール秋葉原と魂ネイションズ AKIBAショールームの写真も紹介したい。
充実のなりきり玩具に、ウルトラマン、ゴジラ、プリキュアにライダー!
今回のTAMASHII NATION 2017での注目は“なりきり玩具”の充実だろう。撮影用のプロップ(小道具)に負けないクオリティに、なりきり玩具としての発光・音声ギミックを盛り込んだ「TAMASHII Lab」。アニメのアイテムを高いクオリティと豪華なギミックでまとめ上げた「PROPRICA」。この2つのブランドの商品でまるまる1コーナーを作っているのだ。
その中でも注目はやはり「TAMASHII Lab リボルケイン」。写真撮影が不可なのが残念だが、銀色に輝くその姿は劇中そのまま、これが特撮によるエフェクトなしで光を放つのだ。音声ギミックは倉田てつをさん演じる南光太郎/仮面ライダー Black RXならではの気合いの入った声。彼のかけ声やBGM、発光ギミックは展示台に設置されたボタンを押すことで確認できる。
そして柄の部分の風車である。こちらも番組ではエフェクトで回転していたのだが、試作品ではスリットの空いた風車が回転し、発光することで激しい回転エフェクトを演出する。その光る様子は仮面ライダーファンには懐かしい元祖なりきり玩具である「仮面ライダー変身ベルト」の風車の回転を思い出させる。
「TAMASHII Lab リボルケイン」はさらにベルトの中からリボルケインを取り出すギミックも再現するために刀身部分の着脱も検討中だという。あくまで現在は検討中であり、発光部分の耐久度やコストなど検討課題も多いと思うが、取り外しができればファンはさらにうれしいだろう。
発光、音声ギミックと言えば「新規ブランド 仮面ライダー電王 ソードフォーム」。華やかな電子音の変身ギミックや、ベルトと電仮面の発光を会場で確認できるほか、専用ムービーも用意されている。発表会では気づかなかったが、この全高30cmのフィギュアには多数の関節が仕込まれているのだ! 電王は派手なポーズも魅力。どこまでポーズをとらせることができるか、今後の情報を待ちたい。
この他仮面ライダーでは「S.H.Figuarts(真骨彫製法)仮面ライダーウィザード」と、「S.H.Figuarts(真骨彫製法)仮面ライダーアマゾン」に注目である。ウィザードは足部分を包む布に特徴があるが、この布が曲げた形で固定が可能なため、細かい表情付けができる。胸やマスクのクリアパーツもとても美しい。そしてアマゾンは、全身に施された細かい模様の緻密さに驚いて欲しい。これは印刷ではできず、1つ1つ手作業なため、各個体で微妙な個性が出るとのことだ。
そして「S.H.MonsterArts輝響曲 シン・ゴジラ」である。今回の出展は背びれからしっぽの発光部分を特に見て欲しいということで製作された試作品とのこと。関節の設計などは現在検討中とのことだ。会場でも赤から紫に変わっていく発光部分を見ることができ、BGMも聞ける。開発者のアピールポイントは紫色の発光が背中からしっぽへ向かって走る「リレー発光」。クライマックスシーンのしっぽから放射火炎を吐くシーンを想起させる実に見事な演出が楽しめる。必見である。
思わず見入ってしまうのが「新規ブランド キュアブラック&キュアホワイト」。こちらは固定ポーズのフィギュアだが、アニメーターの稲上晃氏の新規イラストで格好良さとかわいらしさ、凛々しさを再現した見所たっぷりのビッグサイズフィギュアで、パースのついた背景も付属しており、ジオラマ風の商品となっている。その造型は作品への想いがあふれ出てくるような迫力があり、部屋に置き細部まで眺めたくなる商品だ。
プリキュア関連の商品では「S.H.Figuarts キュアドリーム(リニューアルVer.)」も注目商品だろう。プリキュア関連のアクションフィギュアは、初期のものは関節やフィギュアの造型が発展途上のところがあった。このリニューアルVer.は、いわば「真骨彫製法」のような、現在の最新技術でもう1度過去の商品のモチーフとなったキャラクターに挑戦しようというものだという。
さらに「聖闘士星矢」も見逃せないだろう。星矢や瞬、一輝などの「青銅聖衣」のキャラクター達の「初期青銅聖衣」の「聖闘士聖衣神話」シリーズがリバイバルとなる。また、海王ポセイドンや黄金聖闘士も見逃せない。多数の聖闘士が一堂に会す姿はこういったイベントならではのものだろう。
注目は「聖闘士聖衣神話神級 アテナ」。こちらもビックサイズのフィギュアで、アテナの聖衣がこれまでにないディテールで造型されている。こういった大きなサイズのフィギュアが今回の出展では目立った。これらは海外の12インチフィギュアの大きさだ。海外ユーザーを視野に入れた動きも今後の魂ブランドの大きな動きとなりそうである。
弊誌ではコレクターズ事業部のインタビューを定期的に取り組むようになって3年になる。お話をさせていただいた開発者も多く、内覧会では「特にユーザーに見てもらいたいポイントはどこですか?」という質問に快く応えていただいた。本当に感謝したい。多くの人が訪れるイベント当日では各商品を長くチェックすることは難しい。弊誌の記事が来場の際の補助になってくれれば幸いだ。もちろん実物を見ることでこれらの記事をはるかに超える情報と、ユーザーそれぞれがこだわるお気に入りポイントが見つかる。ぜひ会場を訪れて欲しい。
そして10年間の歴史がギッシリ詰まったベルサール会場はもちろん、限定品が展示された魂ネイションズ AKIBAショールームにも足を運んで欲しい。コレクターズ事業部の開発者達がどのような商品を生み出してきたか、その“厚み”を実感していただきたい。