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【特別企画】「チェンクロ」をうっかり1,000日遊んでしまった7つの理由

おもしろいと思う理由その6:スマートフォンゲーム史上最高峰のバトルサウンド

サントラは第2部の一部まで網羅したものが2014年11月にリリースされていない出ていない。第2弾が待たれるところ
第2部最終マップは名曲揃い。ゲームミュージックファンはぜひここまでたどり着くべし
「チェンクロ」史上屈指の名曲である第2部ラストバトル(ネタバレになるためぼかし入り)は、NFC対応ステレオスピーカーで聴くと最高に盛り上がれるのでオススメだ

 前回も書いたが「チェンクロ」はサウンドがいい。第1部も良かったが、第2部ではまだサウンドががらりと変わり、旅情や郷愁、そして仲間との絆を感じさせるたっぷり聞かせる内容に仕上がっている。セガとしてもサウンドに自信があるのか、これまでにオフィシャルサウンドトラックが5枚もリリースされているが、未収録曲も増えてきており、ラストバトルやエンディングまで第2部を完全網羅したサウンドトラックの登場が待たれるところだ。

 特に第2部最終章は名曲ラッシュだ。黒い大陸限定で、第2部のバトルサウンド「Battle for Justice II」、ボスバトル「Beat The Master II」がバンドアレンジされ、ナイスアレンジでゲームの止め時が見つからない。そしてなんといっても傑作だと思うのは第2部ラストバトルだ。コーラスありの荘厳かつアップテンポなバトルサウンドで、系統としては「邪聖の旋律」や「熱情の律動」(いずれも「ロマンシングサガ ミンストレルソング」)に近く、初めて聴いたときは「スマートフォンゲームのバトルサウンドがここまで来たか」と思わず感動して泣いてしまった。

 これらの名曲はスマートフォンのモノラルスピーカーやヘッドフォンだけでは満足できなくて、NFC対応Bluetoothスピーカーを用意し、大音量で楽しませて貰った。ラスボスを撃破した後も、曲を聴くために周回するという「サウンド課金(中村命名)」の罠にハマってしまったほどだ。ゲームミュージックという側面からも「チェンクロ」はオススメなのだ。

 ちなみにややマイナーながら個人的にお気に入りなのは、討伐戦のサウンドだ。通常バトルとボスバトル、両方大のお気に入りだが、常設イベントではないため常時聴けないどころか、討伐戦自体が2015年の8月以来開催されていないという非定例イベント化しているのがとても残念だ。討伐戦はバトルコンテンツとして、「チェンクロ」本来のゲームデザイン、UI、プレイサイクルなどとうまく噛み合っていないように思う。複数パーティーで同時攻略を行なうというコンセプトは良いと思うが、複数部隊だからといって点が線になっているわけでもなく、ストーリー的な理由付けも薄い。時間が掛かってもいいから、誰もが楽しめるコンテンツとして復活してくれることを期待したい。

おもしろいと思う理由その7:RPGとしてチャレンジを続ける「チェンクロ」に今後も期待

バトルが最高に楽しい「チェンクロ」(こちらは過去に実施された総力戦のもの)
しかし、最高の魅力はそのストーリーにある
義勇軍の冒険はまだまだ続く
“羽虫”こと、「チェンクロ」一のイジられキャラのピリカ。彼(彼女?)がパーティーに加わる日は来るのか!?

 というわけで、中村は約3年に渡って「チェンクロ」をRPGとしてたっぷり楽しませて貰っているし、今後も引き続き末永く楽しんでいくつもりだ。サービス開始直後と比較すると、繰り返しシステムアップデートが行なわれ、すこぶる遊びやすくなっているし、ゲームの根幹であるバトルも、チェインコンボをはじめ、攻撃を手動で避けたり、回り込んだり、相性の良いスキルの組み合わせを見つけて効果を倍加させたりなど非常に奥深く、ゲームとして非常に良く出来ていると思う。

 ただ、個人的に「チェンクロ」をもっとも評価しているのはストーリーだ。主人公、ピリカ、フィーナ、そして大勢の仲間たちが織りなすストーリーが素晴らしい。ボリューム的にも長すぎず、短すぎず丁度いい感じで、ぜひ今後もこのペースでストーリーを拡充していって欲しい。

 なお、第2部の中盤は難易度を高くしすぎて、純粋にストーリーを楽しみたいユーザーの離脱要因になったことは反省要因だが、第1部にも増して第2部の締めくくり方は見事だったし、直近では3周年記念フェスとして追加されたリヴェラを主人公にした「絆の新大陸 Sequels リヴェラ篇」もかなり楽しませて貰った。第3部の発表および実装が待ち遠しくて仕方がない。

 第2部でとりわけ気に入っているのは、パーティー編成によってエンディングが変化する“マルチエンディング”を取り入れたところだ。主人公やフィーナなど特定のキャラクターをパーティーに入れてクリアすることで、エンディングに短いエピソードが追加されるという簡易的なものだが、お気に入りのキャラクターの隠しエピソードを見ることで一層愛着が沸く。主要キャラクター以外にも意外なキャラクターで隠しエピソードが盛り込まれているようで、クリア後の楽しみとしてアレコレ入れ替えて楽しんでいる。

 このマルチエンディングは、「チェンクロ」が物語を楽しむRPGであることを改めて再確認できた要素として大いに評価したいポイントだ。第3部でもこういった古典的ながらキャラクターの個性を引き立たせてくれるストーリー上の仕掛け、たとえば主人公の回答でその後の展開が変わるマルチストーリーなどを期待したい。

 なお、7月31日のファンミーティング「絆の大感謝祭」では、重大発表が行なわれるらしい。らしいというのは、筆者も本当に何も知らないからで、「チェンクロ」ファンのひとりとして発表を楽しみにしている。