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「PlayStation VR」で最新の「FFXV」や「バットマン」をプレイしてきた!
迫りくるベヒーモスの巨大さ、バットマンになりきり、遥かに広がるサイバー空間に興奮!
2016年6月28日 00:00
10月13日に発売されるプレイステーション 4用VRシステム「PlayStation VR(以下、『PS VR』)」だが、日本でも6月18日より予約が開始されたものの、あっという間に予定数に達する、いわゆる“瞬殺”。関係各位の予想を大きく上回る人気であり、殺到となったようだ。
今後についてソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、『SIE』)では、「予約再開に向け準備が整い次第、弊社プレイステーション オフィシャルサイトおよびPlayStation VRの「プレミアムメールマガジン」にてご案内いたします」とアナウンスしている。予約したいという人は、こちらのPS VR公式サイトやメールマガジンをぜひチェック頂きたい。
そうしたなかではあるが、「PS VR」マスコミ向けの体験会が開催され、そちらで最新版の「PS VR」や各種のコンテンツを体験させて頂いた。
なお、僚誌AV Watchでは、シネマティックモードなどのAV機器を中心にしたレポートを先駆けて掲載している。本体仕様なども細かにまとめているので、ぜひご覧頂きたい。こちらの記事ではゲームコンテンツにフォーカスした内容でお伝えしていこう。
「ファイナルファンタジーXV VR EXPERIENCE」- 3DのVR空間ならではな迫力がポイント!
E3 2016にて発表され、大きな話題となった「ファイナルファンタジーXV」(「FFXV」)のPS VR対応モード。
現在は、PS VRへの対応形式や、その発売・配信の予定などは未定となっている。今回は試遊用のデモをプレイさせて頂いた。
タイトル画面では明るい木漏れ日の溢れる森の中、ウッドデッキに置かれたイスに自分が座っているところが映し出される。左を向くとテーブルの上にはトランプが散らばっていて、その脇には毛並みがモッフモフなカーバンクルの姿も!
プレイをはじめると、グラディオ、イグニスが目の前に。そしてノクトも現われ、駆けだしていく。その先にいるのは巨大なベヒーモスだ。プレーヤーは銃を得意武器としているプロンプトになりきって、ともに戦闘する。場所は体験版「エピソード・ダスカ」にあった採掘現場のような場所だろうか。
操作はシンプルで、PlayStation Moveコントローラーの背面にあるトリガー型のTボタンで射撃、前面のムーブボタンでワープ移動ができる。歩いたり走ったりという操作はなく、移動およびベヒーモスの攻撃回避はワープで行なうという方式になっている。
PS Moveを向けている位置に射撃しつつも、画面上には常にワープポイントもマークされているので、立ち位置を変えたくて自分からワープしていくだけでなく、ベヒーモスの攻撃に反応してムーブボタンを押せば、瞬間的な回避行動にもなってくれる。
このデモで印象的だったのはなんと言っても“フル3D画面で見る「FFXV」の迫力”だ。画像や映像ではどうしても伝わらないところだが、実際にPS VRを被っての3D映像だと、ベヒーモスの大きさやその迫力が桁違い。ノクトら仲間たちの存在感もより感じられるし、タイトル画面のカーバンクルの質感や存在感も同様に、より楽しめる。
無事にベヒーモス撃破に成功すると、場面が変わって女性キャラクター・シドニーが運転するレガリアの助手席へ。ここでも、3Dの世界でみたことで“シドニーの女性らしい小柄さや華奢さ”に気づかされるところがあった。3Dで見るVRの世界だからこそ、大きさの感覚がより伝わってきて、それが存在感を生んでくれているというわけだ。
車内の革張りシートの質感や各部のメーター類、さらには流れる景色や対向車が過ぎ去っていく様子なども作り込まれていて、まさに自分がそこにいるかのようなドライブの感覚、旅の感覚を味わえた。
こちらはあくまで試遊用のデモではあるが、この形式を基準に「FFXV」のVR対応が進められるとすれば、ゲーム中の印象的なシーンや、迫力のあるボスクラスの敵との戦いを楽しめるような、各部シーンを切り取ったものを楽しめる形にまとまっていくのではないだろうか。VRならではの、本編とはまた異なる視点で(それこそプロンプトの視点で)、本編中のシーンを楽しめるようなものになるのかもしれない。
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「バットマン:アーカムVR」- バットマンになりきって事件を捜査! 身振り手振りでガジェットを駆使する
「PS VR」のローンチタイトルのひとつとして予定されている「バットマン:アーカム VR」。
こちらは、2つのモードを選択してプレイできるデモとなっていた。ひとつは“バットマンとして装備を身につけ変身していく「BE THE BATMAN」、もうひとつは、バットマンの探偵能力を使って事件を捜査する「World's Greatest Detective」。
「BE THE BATMAN」では、ブルース・ウェインの豪華な邸宅から始まっていく。両手に持ったPS Moveで目の前のピアノを触るようにして弾くと、足下が突然動き出し、リフトが地下へと下っていく。リフトが降りていく途中には、バットマンに変身していくのに欠かせないバットスーツやグラップネル・ガン、スキャナー、バットラング、そしてマスクが置かれていて、それらを手に取り、自分の実際の体のあたりへと運んで身につけていく。
装備を自分の手で身につけることでバットマンのなりきり気分が高まっていくシーケンスであり、ガンを腰のあたりに運ぶ、マスクを自分の顔のあたりに持っていく、そうした最後には、鏡に自分の身体が完全にバットマンの姿になっているところが映し出される。ファンの方ならもちろんとして、そうでなくても気持ちの昂ぶるところだろう。
すっかりバットマンとなった自分を乗せたリフトはさらに下っていき、お馴染みの拠点である洞窟バットケイブへ。立体3DのVR世界であり360度を見渡せるバットケイブの光景は、「バットマン視点だとこう見えているんだ……!」と感慨深い感動がある。「BE THE BATMAN」のデモはこのシーンで終了となる。
もうひとつの「World's Greatest Detective」は、ゲーム本編のメインとなる要素を体験できるデモ。
ゴッサム・シティの片隅でナイトウィングが何者かに殺害されてしまった現場にいるバットマンことプレーヤーは、左腕のスキャナーを操作して、現場の痕跡から一体何があったのか、空間に映像を映して調べていく。スキャナーの操作は左手のひねりで行ない、一時停止や巻き戻し、再生ができる。
今回は、現場のいくつかのポイントに瞬間移動してスキャナーの再現映像を様々な角度から見ていくという形式となっている。これは、起こった出来事をいくつかのポイントから映像として見て推理していくというシステムだからだ。ナイトウィングと何者かの格闘が繰り広げられるが、3Dと360度に見渡せる空間の中で見ているので、まるで目の前で起きているかのような感覚が味わえる。
近未来的かつバットマンならではのデバイスを駆使して事件を調べるというのは、独特なアプローチのデモとなっていた。全体的には、バットマンの目線となり、PS Moveを持った自分の身振り手振りで、バットマンの装備やデバイスを駆使していくことにフォーカスされたVRコンテンツという印象だ。
このデモについて開発者の方にお話を伺ってみたところ、やはり「バットマン」シリーズの作品をどのようなVRコンテンツにしていくのかについては、かなりの試行錯誤があったそうだ。「バットマン」には探偵や捜査という面があるので、それを体験できるものにしたという。
「事件の真相を調べるという観点からはミステリーアドベンチャーゲームのようにも思える」と話したところ、「デモからはそのように感じるかもしれないが、決してそれだけではなく、アクション的なシーンやエキサイティングな場面もある」という回答を頂けた。
PS Moveという操作の点から、従来シリーズのようなアクションではなさそうだが、ブーメランのようなバットラングを投げたり、グラップネルガンでフックを射出したりといった操作があるので、それらを駆使するバトルのようなシーンもあるのかもしれない。
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