【特別企画】
すべての「DOOM」ファンに刺さるDLC! 「DOOM: TDA『Revelations』」プレゼンレポート
新武器「チェインスピア」で縦横無尽に大暴れ
2026年7月1日 23:00
- 【「DOOM: The Dark Ages」拡張コンテンツ「Revelations」】
- 7月8日 発売
id Softwareは、「DOOM: The Dark Ages」のキャンペーン拡張DLC「DOOM: The Dark Ages - Revelations」のメディア向けプレビューイベントを開催した。本DLCは日本時間7月8日(現地時間7月7日)にリリースされる。
イベントでは、id Softwareのスタジオ共同ディレクター兼ゲームディレクターのHugo Martin氏によるゲームプレイプレゼンテーションが上映されたのち、Martin氏とスタジオ共同ディレクター兼エグゼクティブプロデューサーのMarty Stratton氏によるライブQ&Aが行なわれた。
本稿では、プレゼンテーションの内容とQ&Aで明らかになった新情報を交えてレポートする。
プレイボリュームは10~12時間想定
まず、Martin氏はプレゼンテーション冒頭で「DOOM」の本質に触れた。「ほとんどのゲームでは敵から逃げる。押し込まれ、次の弾を必死に探す。でもDOOMでは、あなた自身がモンスターだ。攻めの姿勢で前に出て、デーモンがあなたから逃げる」。そして、本DLCでもこのパワーファンタジーは健在だという。
「DLCと銘打っていますが、それ以上のものです」。プレイ時間は難易度によるが約10~12時間で、「DOOM Eternal」のDLC「The Ancient Gods」Part 1・Part 2を合わせたボリュームに匹敵する。開発に1年を費やし、すべてのエンカウンターとボス戦を磨き上げた。Q&Aでは「我々が作った最高の『DOOM』体験だと心から思っています。過去30年間すべての集大成です」と言い切った。
難易度はベースゲームより高めだが、段階的に上昇していく設計になっている。Martin氏は「前作DLC『Ancient Gods』は最初からかなり激しかった。プレイヤーに愛されたが、今回はDLCが2倍の長さだからこそ、チャレンジへじっくり導入してから、『Ancient Gods』を超える高みまで持っていける」と自信を持って語る。
本DLCの主役は新武器「チェインスピア」だ。「チェインスピア」は、ダッシュとグラップルフックによる移動テクニックを本作の戦闘に追加する武器。Martin氏は「重戦車のようなDark Agesスレイヤーを飛ばすんです。背中にジェットエンジンを括り付けたモンスタートラックのような感覚ですよ」とその手触りを表現した。DLC全体の進行システムが「チェインスピア」を軸に構築されており、フルアップグレードにはプレイを通して成長させる必要がある。
「チェインスピア」には複数のアビリティが用意されている。近接の「スタブ」、上空からの叩きつけ「スラム」、精密投擲の「スロー」、敵の周囲を旋回する「オービット」、アーマー破壊やパリィが可能な「スラッシュ」。それぞれが独自のアップグレードツリーを持ち、特定の敵タイプへのカウンターとして機能する。
Q&Aではその各アビリティについて詳しく語られた。スローは飛行する敵に有効で、カコデーモンやペインエレメンタルに大きなダメージを与える。スタブはバロンやアガドンのような近接タイプに有効だ。アップグレードを進めるとカウンターの有効範囲がさらに広がり、たとえばスタブを強化すればアーチバイルのような回避型AIのスタンにも使えるようになる。
中でも、オービットは特にユニークなアビリティだ。敵をロックオンして入力を長押しすると、そのAIの周囲を旋回し始める。旋回中にアクセラレーターのヒートブラストやパルバライザーのチャージが蓄積でき、コンボにつなげられる。地上戦を好むプレイヤーにとって強力な選択肢となるという。
逆に空中戦を志向するならグラップルフックが有効だ。「DOOM Eternal」でいうところの「ミートフック」のようなもので、Martin氏は「DOOM Eternal」よりも奥が深くなっていると語った。空中での再使用アップグレードや、左右入力によるリポジション距離の変化など、スキルツリーで解禁される要素も多い。
スラッシュについてはMartin氏が「マスターすればジェダイのように斬りまくれる感覚」と表現していた。
「チェインスピア」とシールドはクイックスイッチで切り替え可能だが、ゲーム序盤ではシールドが破損しており、プレイヤーはまず「チェインスピア」だけで戦うことになる。シールド復帰後も最初はフルパワーではなく、ゲーム終盤にかけて両方がフルパワーに近づいていく設計だ。エンドゲームでは「チェインスピア」とシールドを駆使する場面が求められ、Stratton氏は「プレイするほどに切り替えの楽しさに引き込まれた」と語った。
ただし、「チェインスピア」は強くなるまでに時間がかかるため、Martin氏は「チェインスピア」の第一印象としてプレイヤーに辛抱強さを求めた。「最初は『チェインスピア』が弱くてシールドの方がずっと良いと感じるかもしれません。お願いだから、Steamに即レビューを書く前にもう少しプレイしてください(笑)」。ベースゲーム全体を通じてようやく「チェインスピア」の本質が見え始め、エンドゲームで真価が発揮されるとのことだ。
ベースゲームとエンドゲームの二層構造設計
本DLCの大きな特徴は、キャンペーンが「ベースゲーム」(約60%)と「エンドゲーム」(約40%)の明確な二層構造で設計されている点だ。
Q&Aで明かされたベースゲームのレベル構成は、「アッパーヘル」「アイスヘル」「ボーンヘル」「オセアス」の4ステージとハブ「センチネル」。ハブはスレイヤーの牢獄という設定だが、ゲームプレイ的にはメトロイドヴァニア的な探索やパズル、隠し通路を備えた中心拠点だ。
ハブ「センチネル」は、プレイヤーの行動に応じて空間が拡張していく設計で、Martin氏は「『Eternal』のハブも良かったが、今回への足がかりに過ぎなかった」と評し、「レベル数は4つだが、バックトラッキングのおかげで10レベルあるように感じる」と語った。また、ハブには新しいオブジェクティブホイールも用意され、次に挑むチャレンジを簡単にマークできるので、大量のコンテンツとロアが詰まったハブではこの機能が手放せなくなるという。
ベースキャンペーンの最終ボスを倒すと「マスターキー」によってエンドゲームが解禁される。Martin氏はエンドゲームの中身として、既存レベルを通る新ルートと新空間、特別な高難度チャレンジアリーナ「クレータースーツエンカウンター」、スコア制アーケードモードの「スレイヤートライアル」、クラシックDOOMレベルのプレイアブル収録、そしてエンドゲーム専用のアップグレード群を挙げた。
アップグレード群は専用通貨で購入する仕組みで、各ルートで拾いながら強化を進めていく。「このアップグレード群の中で、ゲームは本当にクレイジーになる。でもそのパワーに見合うように戦闘難度も限界まで引き上げる」とMartin氏は語った。
すべてのエンドゲームをクリアするとウーバーボスに挑めるのに加えて、その先に4つの超高難度「マスターアリーナ」が待つ。さらにクリア後はエンドレスアリーナモード「リピトリアム」にも大量のコンテンツが追加される。「プレイして、進めて、アンロックして、もっとプレイして、もっとアンロックする」という、これまでにないループ構造のプレイサイクルだ。
なお、探索における目玉の変更として、今回はシークレットアイテムがオートマップに表示されなくなった。Martin氏は「テスターの一人がシークレットがないと思ったほど徹底して隠した。プレイヤーから『隠されている方がいい』というフィードバックを受けた結果です」と経緯を語っていた。
音楽に関しては、Finishing Moveが続投。Martin氏は「ロックコンサートではなくロックオーケストラ。個人的に彼らの最高傑作」と評している。「Dark Ages」の神話的なトーンを補完するシネマティックなスケール感が特徴で、クラシックレベル用楽曲はAndrew Hulshult氏が手がけている。
Stratton氏は「すべてのDOOMを祝う作品だからこそ、どんな『DOOM』ファンにも刺さるものがあるはず」と強調し、Martin氏も「ベースキャンペーンの重戦車スレイヤーに『Eternal』譲りの移動テク、93年のクラシック要素もロアに息づいている。すべての『DOOM』ファンが喜ぶ何かがある」と締めくくった。
すべてのDOOMファンに刺さるDLC
本DLCでは、新たな武器「チェインスピア」の追加でゲーム体験は大きく変化。新しいゲーム体験を大ボリュームで楽しめるだけでなく、自分のプレイヤースキルが上がっていくのを感じられるほか、難易度が高いコンテンツにも挑戦できる。大幅な拡張DLCに仕上がっていることだろう。デーモンが恐れるスレイヤーとして、また大暴れできる日はすぐそこに迫っている。
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