【特別企画】

新生「Fable」はForzaTech Engineがもたらすフォトリアルなファンタジー世界に注目!【XBOX Games Showcase】

【Fable】
2027年2月23日発売予定

 XBOXのRPGといえば「Fable」といってピンとくるXBOXファンはあまり多くはないだろう。最後にリリースされた「Fable III」は2010年で、もう15年以上あいている。初のリメイク作品「Fable Anniversary」から数えても10年以上となる。しかし、「Fable」ファンはもちろんだが、シリーズを知らないゲームファンにこそ、この新生「Fable」はプレイして貰いたいRPGだ。

 生みの親は、「ポピュラス」や「テーマパーク」など、ゲームジャンルの原点といえる傑作を生み出してきた英国のゲームデザイナー ピーター・モリニュー氏。ファンタジーの母国である英国で育まれたブリティッシュユーモアあふれるゲーム性と、善と悪、選択と因果がゲームデザインに組み込まれた彼ならではのRPGで、熱狂的なファンも多い。

 現在、英国のゲームデベロッパーPlayground Gamesで開発が進められている新生「Fable」は、そうした「Fable」の持ち味を活かした完全リブート作品だ。発表は2020年と古く、具体的な情報が出ないまま、発売時期だけが遅れていくことから完成が危ぶまれていたが、今年に入ってようやく発売日が2027年2月23日と明示され、今回のショウケースでは、ついに実機でデモを見ることができた。新生「Fable」は間違いなく実在し、完成は近い! そんな手応えを得ることができた。

【Fable | XBOX Games Showcase 2026】
【新たに公開されたキャラクターたち】
重い過去を背負った英雄イザベル。アクターはHayley Atwell氏
シリーズでお馴染みのジャック・オブ・ブレード
英国ユーモアあふれる存在であるデーモンの扉も復活する

 実機デモを見たのは今回が初だが、なによりもフォトリアルな世界観に驚かされた。「Fable」は良くも悪くも英国ファンタジーの強い影響下にある作品で、フォトリアルな方向より、ファンタジックさを重視していたが、今作はまるで実写のようなリアルさだ。

 聞けば「Fable」のゲームエンジンは、Playground Gamesの代表作である「Forza Horizon」シリーズで採用されているForzaTech Engineを全面採用しているということで、最新作「Forza Horizon 6」と同等のエンジンを採用しているようだ。道理で空も地表も、オブジェクトもリアルなわけだ。

【フォトリアルなグラフィックス】
今回もっとも驚いたのはグラフィックスの進化

 さて、「Fable」の世界には、他のRPGと同様に、多くの街があり、無数の市民がいるが、従来のRPGと大きく異なるのは、1,000人以上いるNPCがすべて意志を持ち、目的を持って行動していることだ。主人公は、会話や行動を通じて、NPCの人生に介入し、個々の人生を変えていくことで、最終的に世界を変えていく。これこそが「Fable」の醍醐味だ。

 ただし、NPCにはそれぞれ独自の意思があり、目的を持って行動しており、当然好き嫌いもあるため、当たり前だが、初対面では何も言うことを聞いてくれない。デモでは、初対面の掃除夫に一緒に付いてくるように求めたものの、即答で「イヤだね」と断られた。

 これらNPCの主人公に対する行動の指針となるのがレピュテーション(評判)で、彼らが求める行動を取り、レピュテーションを上げることで、徐々に主人公に感心を持ち、言うことに耳を傾けてくれるようになる。場合によっては、デートしたり、お付き合いしたり、結婚することもできる。

 NPCが求めていることは、彼らと会話することにより、画面の右側にダイアログで表示される。同時に現在の評判もわかる。ここら辺はいかにもゲーム的だが、これらが一種のクエストになっており、任意のNPCの心を開かせるために、主人公は頼まれてもいないのにせっせと頼まれ事に挑んでいくことになる。NPCが求めることには、お金を恵むという単純なものから、お洒落な服装を着ること、そして家の所有まで実に様々だ。

 街の不動産はすべて購入することが可能で、店を出したり、家を貸したり、実際に住むことができる。店を出す場合、当然店員が必要で、給料を払って誰かを雇う必要がある。今回の短いセッションでは、その先は語られなかったが、こうした取り組みの一つ一つが、世界の平和に関わる重大ごとに繋がっていくようだ。

【意志を持って行動するNPCたち】
NPCが意志を持って行動することは、ピーター・モリニュー氏が実現したかった要素のひとつ。新生「Fable」では改めてそこにチャレンジするようだ

 デモの最後には善と悪のダークサイドも紹介された。付き合っている女性に一方的に別れを告げ、雇っていたショップキーパーの女性をいきなり解雇する。女性達は、露骨に不機嫌になり、会話を打ち切って足早に去って行く。それと同時に評判もだだ下がりとなる。

 さらに街人や兵士達に攻撃を加える。弓で住民を射殺し、剣や魔法で兵士を打ち倒す。レピュテーションが下がるだけでなく、犯罪者として賞金首となる。罪を重ねるごとにその賞金額は上がり、街への出入りができなくなる。こうした小さな行動の積み重ねが、主人公と世界そのものを変えていく。まさにこれこそが「Fable」だ。

【バトル】
今回バトルの詳細は語られなかったが、基本的には過去のシリーズを踏襲した剣と魔法のハイブリッドバトルになる模様だ

 今回紹介した要素の多くは過去のシリーズで取り入れられていたものであり、「Fable」が英国生まれのRPGとしてこだわってきたものだ。今作は、開発元がLionhead StudiosからPlayground Gamesに変更になり、生みの親であるピーター・モリニュー氏も関わっていないということで少し心配していたが、同じ英国のデベロッパーが開発していることもあり、しっかり期待通りの「Fable」に仕上がっているようだ。

 「Fable」は2027年2月23日発売予定。発売プラットフォームはXBOX Series X|S、PS5、PCで、XBOX Game Passにも対応する。日本語対応は字幕のみという点がやや残念だが、XBOX待望のRPGとして発売が楽しみなタイトルだ。