【特別企画】
ミニ復刻PC「PasocomMini PC-8801mkⅡSR」、専用モニター「PC-KD852mini(仮)」が初公開!
サイバースティック「XE-1AJ」も電波カラーで復活
2024年10月17日 18:48
- 【PasocomMini PC-8801mkⅡSR】
- 2025年春発売予定
- 価格:3万3,000円
- 【PasocomMini PC-8801mkⅡSR専用モニター】
- 2025年春発売予定
- 価格:1万8,800円(税抜)
電波新聞社は、CEATEC 2024にブース出展し、現在開発中のミニ復刻PC「PasocomMini PC-8801mkII」と組み合わせて利用する専用モニターを初めて公開した。また、再々販が決定したインテリジェントコントローラ サイバースティック「XE-1AJ」とイーグレットツーミニを組み合わせたデモや、新製品のビデキャプチャボード「SC400N1-L HDV」、USB接続タイプの小型OFDM変調器「XHEAD-USB」も展示されていた。発売日時期は2025年春を予定し、価格は「PasocomMini PC-8801mkⅡSR」が3万3,000円、「PasocomMini PC-8801mkⅡSR専用モニター」が1万8,800円(税抜)。
HDMIだけでなくアナログRGBにも対応する専用モニター
PasocomMini PC-8801mkⅡSRは、2025年春発売予定のミニチュアPCであり、1985年1月に発売されたNECのPC-8801mkⅡSRを1/4サイズで精巧に再現したものだ。PC-8801mkⅡSRにオプションのサウンドボードⅡが搭載されたものになることや、10本以上のマイコンソフトが同梱されることなどはすでに報じられているが、今回のCEATEC 2024では、あわせて開発中とされていた専用モニターが初めて公開された。この専用モニターは、当時NECから発売されていたモニター「PC-KD852」を模したものであり、正式名称は発表されていないが、ここではPC-KD852mini(仮)と呼ぶことにする。
PC-KD852miniは、640×480ドットの液晶モニターだが、当時のCRTの曲面状の歪みを再現するためにモニター表面にレンズの役割をする透明カバーが装着されている。PasocomMini PC-8801mkⅡSRとはMicroHDMIケーブルで接続されることになるが、アナログRGB入力端子も備えていることに注目したい。アナログRGBといってもさまざまな信号があるため、どのような信号(水平周波数など)に対応するかはまだ未公表とのことだが、レトロPCなどをそのまま接続できるような仕様になると嬉しいところ。
また、ステレオスピーカーも内蔵しているほか、リモコンも付属する。なお、展示されていたリモコンのモックアップには「PC-KD852mini」と書かれていた。PC-KD852miniへの電源供給はUSB Type-Cによって行なわれる。予価は1万8,800円(税込)であり、PasocomMini PC-8801mkⅡSR本体とは独立して販売されることになるようだ(もちろんセット販売の可能性もある)。
現時点でもまだ収録されるゲームソフトのタイトルは公表されていないが、来春の発売に向けて着々と準備が進んでいるとのことだ。また、付属のミニチュアキーボードはもちろんモックアップで動作はしないが、実機に付属していたキーボードを模したリアルサイズのキーボードの開発も行なわれている。PC-KD852miniのできも素晴らしく、80文字×25行表示の小さな文字もしっかり読める。続報に期待したい。
イーグレットツーミニやメガドライブミニ2などに接続できるサイバースティック「XE-1AJ」が電波カラーで復活
サイバースティック「XE-1AJ」は、元々シャープがX68000用に発売したサイバースティックをUSB対応として復刻したもので、2022年10月27日に発売されたメガドライブミニ2用として、同日に発売された。XE-1AJがあれば、メガドライブミニ2でプレイできる「アフターバーナーⅡ」などをアナログ操作で楽しめる。ただし、XE-1AJはすでに完売してしまい、現在では入手が困難になっている。
今回、タイトーの「イーグレットツーミニ」の追加ソフト「アーケードメモリーズVOL.3」が2024年12月19日に発売されるのに合わせて、XE-1AJの電波新聞社カラーでの復刻が決定した。XE-1AJは、アナログモードとデジタルモードの切り替えが可能であり、メガドライブミニ2とイーグレットツーミニだけでなく、PCでも利用できる。
左側は1軸のスロットルで256段階の分解能があり、右側は2軸のスティックで前後、左右それぞれ256段階の分解能がある。また6個のトリガーボタンを備え、スピード調整可能な連射機能も備えている。アーケードメモリーズVOL.3で収録される10タイトルのゲームのうち、サイバースティックのアナログモードに対応しているのは、「トップランディング」「アクアジャック」「ギャラクティックストーム」の3タイトルである。これらはアーケードでは専用筐体でリリースされていたゲームであり、家庭用機へは初の移植となるが、これもサイバースティックがあってのことだろう。アーケードメモリーズVOL.3以降に発売されるイーグレットツーミニ用ソフトも、サイバースティック対応のものが登場する予定である。
XE-1AJの価格は2万4,200円で、アーケードメモリーズVOL.3と同日の12月19日に発売予定であり、XE-1AJとアーケードメモリーズVOL.3の同梱セットもAmazon限定で販売される。
RGBカラーモード対応のビデオキャプチャーボード「SC400N1-L HDV」とOFDM変調器「XHEAD-USB」の展示も
また、少々マニアックな製品だが、RGBカラーモードに対応したビデオキャプチャーボード「SC400N1-L HDV」と超小型OFDM変調器「XHEAD-USB」のデモも行なわれていた。
SC400N1-L HDVは、コンシューマー向けの「SC400N1-L HDV EX」と法人向けの「SC400N1-L AIO」の2モデルがあり、今回デモが行なわれていたのは前者の製品である。SC400N1-L HDV EXには、外付けの拡張接続アダプター「XBAY-1」が同梱されているほか、低遅延のスルー出力も用意されており、ゲーム機を繋いで実況配信をするにも便利だ。
拡張接続アダプターには、レトロゲーム機を含むコンシューマーゲーム機でよく利用されるD端子や21ピンRGBマルチ端子、D-Sub 15ピンRGB端子、HDMI端子などが用意されており、変換ケーブルなどを利用せずに直接接続できるのも嬉しい。
一般的なキャプチャーボードでは、データ圧縮のためにYUY2カラーモードで取り込むことが多いが、YUY2では水平方向の色分解能が制限されるため、録画後に変色やエッジのニジミが生じることがある。本製品はRGB映像をRGBカラーモードでそのまま取り込めるため、変色やニジミが起きないことが利点だ。最大1080p(60fps)でのキャプチャーが可能である。なお、本製品の発売は年内の予定だが、価格はまだ未定とのことだ。
XHEAD-USBは、PCにUSBで接続してPCのデスクトップ画面や動画ファイルなどを地デジの信号(ISDB-T)に変換するための製品だ。こちらは主に業務用として使われることになるだろうが、地デジ対応テレビを利用した共聴システムを安価に作ることができるので、学校やホテルなどでの連絡に使うといった用途が考えられる。こちらも発売は年内の予定だが、価格は未定だ。