【特別企画】

【ゲーセンドラマ】マンガで振り返るゲーム業界:連続テレビドラマ「ノーコン・キッド」第1話が放送(2013年10月4日)

 2013年10月4日、テレビ東京系列でドラマ「ノーコン・キッド ~ぼくらのゲーム史~」の第1話が放送された。

 「ノーコン・キッド」は、現在では廃墟と化したゲームセンター「ゲーセンわたなべ」を舞台に、かつて若者たちがゲームに熱中していた姿を全12話にわたり描いたもの。第1話に登場した「ゼビウス」が稼働を開始した1983年から数えると、放送当時(2013年)に至るまでの30年間を紡ぐ物語である。

 作中では「ゼビウス」をはじめ「テトリス」、「バーチャファイター2」など、それぞれの時代のゲーセンを彩ったタイトルが登場。ゲーセン店長の息子、渡辺礼治役は田中圭さん、スゴ腕プレーヤーの「KID」こと木戸昭信役は浜野謙太さん、高野文美役は波瑠さん、店長(礼治の父)役は佐藤二朗さんが演じた。

当時について

 世にも珍しいゲーセンを舞台にした番組、しかも筆者の知人数名が制作に協力していたこともあり、本放送の開始をとても楽しみにしていました。第1話から田中さんをはじめ、出演者の皆さんの好演ぶりにうなるとともに、「ゼビウス」の開発者である遠藤雅伸さんがプレーヤー役でカメオ出演していてビックリしたことは、今でも鮮明に記憶しています。

 各タイトルのプレイ映像もまさに「ガチ」で、「ゼビウス」の回では実機で9,999,900点でカンストする寸前のシーンが登場。しかも、この場面が物語の重要なカギとなっていたのも面白い演出でしたね。また「バーチャファイター2」が登場する回では、元セガ公認の「鉄人」たちが制作に協力しており、とことん映像のクオリティにこだわっていたのも好印象でした。

 現在でも、本作の「ブルーレイ&DVD」と書籍「TVドラマ「ノーコン・キッド」から見るゲーム30年史」は通販サイトなどで購入できるので、本放送を見逃した方は、ぜひご覧になってはいかがでしょうか?

「今日は何の日?」とは

 不定期に過去に起きたゲーム業界に関する出来事をマンガでふりかえるコーナーです。

絵:橘 梓乃

 すでにライターデビューから30年が経ちましたが、自身初となるマンガ企画を当GAME Watchにて担当させていただくことになりました。今後もゲーム業界の歴史をユル~く、かつ真面目にご覧いただけるネタをいろいろご用意したいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします!

 ゲーム歴40年超のフリーライター。主な著書・共著は「ファミダス ファミコン裏技編」、「ゲーム職人第1集」、「デジタルゲームの教科書」、「ビジネスを変える『ゲームニクス』」、「ナムコはいかにして世界を変えたのか ゲーム音楽の誕生」など。2014年より日本デジタルゲーム学会ゲームメディアSIG代表も務める。

テキスト:鴫原 盛之(フリーライター)