【特別企画】
あの人気ゲームがパワーアップ!「レベル上げにすごくちょうどいい島」先行プレイレポート
ボリュームも増してやりこみ度はさらにアップ。モンスターの取引も可能に
2024年6月18日 15:00
- 【レベル上げにすごくちょうどいい島】
- 6月18日 配信開始
- プレイ料金:無料
ドワンゴが運営していた「ゲームアツマール」というサービスがあった。そこでは様々な自作ゲームが公開されており人気を博していたが、惜しまれながらも2023年6月28日にサービスが終了してしまった。
そこで公開されていたゲームの1つが、ゲームクリエーターのkagaya氏が制作した「レベル上げにちょうどいい島」というゲーム。島にモンスターやフロアを配置して、そこを訪れる勇者たちが効率よくレベル上げができる島を作るという世界観になっており、そこではゲーム内時間の10日ごとに勇者たちが島を訪れ、モンスターを倒してレベル上げを行なっていく。
そんな作品をボリュームややり応えを増し、大幅にパワーアップさせた後継作にあたる「レベル上げにすごくちょうどいい島」がブラウザゲームとしてKONAMIより6月18日に配信された。
今回は配信前にプレイする機会をいただいたのだが、本作は1人でもじっくりとやりこめるし、新たに追加されたモンスターの取引も含めて、非常に楽しめるゲームだという感想を持った。先行プレイの際は筆者もなんとか無理を言って取材時間ギリギリまでプレイしてしまったほどだ。
本稿では先行プレイにて筆者が体験できた内容を中心に、本作の魅力を紹介していきたい。
「レベル上げにちょうどいい島」がパワーアップ!手軽に遊べつつやりこみ甲斐のある作品
本作「レベル上げにすごくちょうどいい島」は、その名の通り以前公開されていたフリーゲーム「レベル上げにちょうどいい島」の後継作にあたる。基本となるゲームシステムや世界観を受け継いでおり、勇者達がレベル上げをしやすい“島”をプレーヤーがつくっていくというゲームになっている。
ゲームは1日単位で時間が進んでいき、10日経つごとに勇者達が島を訪れるので、それまでに指定されたEXPを獲得できる島にしておくとクリアだ。これを繰り返し、100日目の目標値まで到達できれば完全クリアとなる。そのためにプレーヤーは、宿屋や武器屋といったフロアをはじめ、島民、そしてモンスターなどを島に配置していく。
島にモンスターを配置していると、勇者がモンスターを倒して経験値とお金を得る。宿屋や武器屋などのフロアを配置すると、勇者がお金を支払うことでHPを回復したり、武器を購入できるようになる。ほかにもフロアに配置すると施設の効果が強化される島民や、周囲のフロアに影響を与えるような特殊な効果を持っているモンスターもいるので、どこに何を配置するのかが重要となるのだ。
ただし、フロアやモンスターを無尽蔵に配置することはできない。島の大きさに限りがある上に、配置するためのフロアやモンスター、島民を「行動」で入手する必要があるからだ。
「行動」とは、フロアなどを配置する以外に行なえる、プレーヤーのもう1つのアクションだ。モンスターを入手する「モンスター召喚」や、新たなフロアを入手する「フロア召喚」、モンスターを強化する「モンスター強化」など、さまざまな「行動」がある。
しかし、自由に「行動」を選択できるわけではない。「行動」は1日毎にランダムで3つまで表示され、その中からどの「行動」をするかを選べるようになっている。また、「行動」するには、1日に1ポイントだけもらえる行動ポイントが必要で、とにかく「行動」しまくるということもできない。「行動」の種類を増やすための「行動入手」という「行動」まであるのだ。
これだけ聞くと不便そうに思えるが、行動ポイントをどう使うか、ターンごとに提示される行動の中からどれを選ぶか、その上でフロアやモンスター、島民をどう配置するかなど、複数の要素が関わっているのを試行錯誤しながら選んでいくのが本作の面白いところだ。限られた手札の中で、どうすればレベル上げにちょうどいい島をつくれるか、ローグライク的な面白さがある。
最初は適当に配置していても楽しめるが、エンディングが見られる100日クリアを目指すには、配置や育成をしっかりと考える必要がある。実際に筆者がプレイした時は、最初の節目である10日はクリアできたものの、クリアするための条件が上がる20日目はクリアできなかった。100日クリアを目指すためには、フロアや施設を効率よく配置するのはもちろん、それぞれのシナジーを活かすなど、ゲーム理解度を深めていく必要があると感じた。
島の種類やフロア、モンスターの数も増えたことでゲームの奥深さはマシマシ
前作からベースは変わらないが、そのゲームに"より手軽に長く遊べる"という要素を追加したのが本作だ。前作からの進化ポイントは、ゲームの奥深さが増したこと。原作でも「宿屋」や「武器屋」などのRPGでお馴染みの施設があり、「スライム」や「ドラゴン」をベースにしたモンスターが登場していた。本作では、モンスターの種類や配置できる施設の数、島の種類が増え、攻略性が向上している。また、チュートリアルも強化され、遊びやすくなっている。
また、サービス開始時点では「草原」、「豪雪」、「火山」という3つの島があり、それぞれの島によって召喚できるモンスターの種類が異なるのが最も大きなポイントだ。1回のプレイが終わる度にモンスターを持ち帰ることができるので、例えば草原で入手したモンスターを火山に持ち込むこともできる。そうしてモンスター同士のシナジーを生かすことで強力な効果を発揮できる場合もあるのだ。
また今作では、モンスター同士を配合することもできる。配合を繰り返すことで「継承値」が加算され、強いパラメーターを持ったモンスターが生まれる。配合用の「レシピ」というシステムもあり、レシピを入手した後、特定のモンスター同士を配合すると強力なモンスターが配合できるという仕組みだ。
そうして配合した強力なモンスターを、プレーヤー間でトレードができるようになったのも大きなポイントだ。より強いモンスターを配合で作ってほかのプレーヤーに売ったり、逆に強いモンスターを購入して攻略の手助けにすることもできる。
なお、本作はブラウザで動作するゲームであり、各種端末のブラウザでURLを入力するだけでプレイできる。アプリのインストールや大量のデータのダウンロードは必要ない。
今回はタブレットを使ってプレイしたのだが、画面の大きさもちょうど良く、タップで操作できる直感的な操作感で遊びやすかった。
モンスターはトレード可能! 強力なモンスターを買ってスムーズに攻略
本作では、ゲームが進むにつれて「もっと強力なモンスターがいると攻略がスムーズになるのに」と思うときが来る。そうなったときに、何度もプレイを重ねてモンスターの配合を繰り返すことで、自分で強力なモンスターを作ることもできるが、本作では自分でモンスターをつくる以外にもモンスターを入手する方法がある、それがNFTを用いたモンスターのトレードだ。
他のプレーヤーから強力なモンスターを購入できれば、よりスムーズにゲームを攻略できるようになる。逆に、強力なモンスターを自分でつくり、それを売りに出すことも可能だ。
トレードは必須というわけではなく、ある種の時短的な要素とも言える。サクサクと効率良くゲームを進めることが目的なら強力なモンスターをトレードで入手すれば良いし、完全に自分のプレイだけで進めるというプレイスタイルなら一切必要ない。トレードはあくまでもオプション的な要素であり、一切使用しなくても良いし、ガンガン利用しても良いという要素になっている。そういったプレイの便利さと、遊びの幅を広げているのは本作の興味深いところだ。
モンスターのトレードは「NFT」という仕組みを使って実現している。NFTというと「ウォレットが必要」だったり、「暗号資産を売買する口座が必要」だったりと面倒な印象があるかもしれない。実際に筆者もそういった仕組みだと思っていたのだが、本作におけるシステムはもっとシンプルで簡単な仕組みだった。
買う側はクレジットカードを使って日本円決済が可能で、売る側も銀行口座を登録し、免許証やマイナンバーカードを使って、成人であることと本人確認ができれば取引が可能になる。面倒なステップは一切なく、フリマアプリで売買するくらいの簡単さだ。
制作チームによると本作の開発のきっかけは、「原作の実況動画を見て面白いと感じたこと」だという。世界観の面白さに引かれ、もっと完成度を高めたいと考えたとのこと。そこで原作の開発者に連絡を取り、今回の取り組みにたどり着いたのだという。
ベースになった「レベル上げにちょうどいい島」はゲーム実況者の影響もあり、今もプレイしたいというゲーマーが少なくない。そんなゲームが面白さのコアはそのままに進化して、NFTを用いたモンスターのトレードという新たな機能をひっさげて帰ってくる。本日から配信されているので、是非一度プレイしてみて欲しい。
(C)Konami Digital Entertainment
※画像は開発中のものです。