【特別企画】
ドスパラ大阪・なんば店、大規模リニューアルから3か月
自作PCコーナーを増強し、日本最大級のアイテム数が並ぶ
2024年4月3日 00:00
- 【ドスパラ大阪・なんば店】
- 大阪府大阪市浪速区日本橋3-6-22 布谷ビル
4月に入ってようやく春らしい暖かさとなり、サクラも咲き始めた。社会人は新年度のスタートを切ったが、学生の諸君はまだまだ春休みを満喫しているだろう。そんな春のお出かけに、PCショップはいかがだろうか。
大阪の繁華街ミナミにある、ドスパラ大阪・なんば店は今年1月20日にリニューアルした。このリニューアルによって、新生活に合わせた新しいPC、ゲーミングPCはもちろん、仕事に必要なビジネスPCからクリエイター向けのPCまで、日本最大級の売り場面積とアイテム数を誇る店舗に進化した。
さらにこれまでよりも自作PC用の売り場を拡大。、「体験する」をコンセプトに館内には多彩な体験コーナーや、実際にデバイスやパーツに触れることができる場所が多数設けられている。この4月に新たに店長も変わり、新たに動き出した同店を取材してきた。
にぎやかな大阪ミナミ、オタロードの角に立地
「ドスパラ大阪・なんば店」は大阪ミナミのなんさん通り沿いにある。背後にはフィギュアやカードショップ、アニメイトなどが集まる、通称オタロードがある。近くには、飲食店用業務用機材の店が並ぶ道具屋筋や黒門市場、よしもと新喜劇で有名ななんばグランド花月など観光地が集まっており、周辺にはインバウンドの外国人観光客がひしめきあう。
ゲーミングやクリエイター向けなど多彩なPCが並ぶ1階
ビルは1階から4階までが売り場で、5階は修理のための工房になっている。1階は新品のPC、2階はデバイスとPCケース、3階はPCパーツ売り場、4階は中古PCやパーツ、ジャンク品になっている。
1階には、ゲーミングデスクトップとノートのほか、壁際にはコラボPCがずらりと並ぶ。重さが1kgを切るビジネス用途のモバイルノートや、クリエイター向けのPCも独自にコーナーが作ってあり、多彩な用途に対応できる。
店の奥には修理の受付カウンターがある。リニューアル前には5階に受付があったそうだが、1階のほうがお客さんにとって便利だからという理由で1階に移動してきた。店内はそういった心遣いがあちこちに感じられる。
ゲーミングPCのコーナーでは、実際にゲームを遊んで感触を確かめることができるよう、「ストリートファイター6」や「パルワールド」などが遊べる状態で展示されていた。また、3月31日に開催された「スト6」のストリーマー大会「獅白杯(ししろはい)」や、VTuberグループ「ぶいすぽっ!」の等身大パネルが店内のあちこちに飾られていた。
最新のデバイスを実際に試せる2階
2階は周辺デバイスとPCケースの売り場。キーボードやマウス、マウスパッドなどはもちろん、配信用のマイクやカメラなども豊富にそろっている。また、売り場には配信体験コーナーがあり、カメラの移り方や配信機材を触って確かめることができる。
他のドスパラショップと同様に、マウスやキーボード、マウスパッドはそれぞれ触って試せるコーナーが作られている。特にマウスは定番のメーカーだけではなく、あまり他ではおいていないようなレアなものも揃えているのが自慢だ。
PCケースは既存店では最多の90点以上を展示している。最近人気のピラーレスを始め、小型ケース、ホワイトケースなどこちらもいろいろなサイズ、種類、形のものが並んでいる。売り場では、電源を入れたときの光り方がわかるよう、多くのケースがファンが回っている状態で展示されている。ケース専用のファンが別売されているようなものは、その別売されているファンを実際に装着して、光らせているので、雰囲気を掴みやすい。
また、自作PCの見本品の展示もされている。ここで展示品を使って説明をしたうえで、ケースやパーツを選んでいくという形になっている。どんな人が来るのかを聞くと、今はBTOでも自作でも、動画編集や配信ができるPCを求めてくる人が多いのだそうだ。ゲームを遊ぶだけなら、コンソールやタブレットでもできるが、自分のオリジナルなクリエイティビティを発揮するならやはりPCが強い。Adobeなどのライセンスも販売しているので、PCと合わせての環境構築の相談にも乗ってくれる。
3階ではグラボやMBなどPCパーツが見て触って確かめられる
3階は自作PCを作りたい人向けのPCパーツ売り場。取材中にもスタッフと一緒に売り場を回って、相談しながらパーツのリストを作っているお客さんの姿を何人も目にした。
また、体験コーナーとして、ウルトラワイドの湾曲OLEDモニターと、ハンドル型のゲームデバイスが装着されたレーシングチェアを使って、臨場感のあるレースゲームをプレイすることができるゲームコーナーが作られている。
この売り場でも「体験」というコンセプトが生かされたシーンが多数用意されている。特に店独自の取り組みとして力をいれているのがショーケースの充実。マザーボードだけでも6面ものショーケースが用意されている。さらに、ショーケースに入っていない商品は、スタッフにお願いすれば箱を開けて、実際の商品を見ながら検討することができる。色にこだわって作る場合には、マザーボードやグラボのデザインにも気を遣うため、実際に見ることができるのは嬉しい配慮だ。
GPUのショーケースは、上部のファンを正面にしたよくある展示のほかに、実際にPCに装着した時の雰囲気がわかるよう、サポートステイをつけて横向きに設置した形でも展示されている。GPUの厚みがよくわかり、サポートの必要性を理解するにもわかりやすい展示だ。空冷や簡易水冷のCPUコーナーでも、光るものについては電源を入れて実際の光り方を確認できる状態になっている。
売り場の中央には、スタッフが作った自作PCが展示されている。パーツをすべてホワイトでまとめたものや、3倍早そうな赤いPCなどいずれも販売も可能な即納PCとなっている。もし、一部のパーツをカスタムしたい場合には、同様のパーツで組むための相談にも乗ってくれる。自分ではなかなか配線隠しなどがうまくいかないけれど、綺麗な見せPCが欲しいというなら、こういった即納PCも選択肢に入るはずだ。
4階中古コーナーには楽器を使ってDTMを体験できる体験エリアが
4階は中古PCと中古パーツのコーナー。また、4階には詳しいスタッフが力を入れて作ったDTMの体験コーナーがある。
DTMの体験コーナーでは、DTMがやってみたいと思っても、何から始めればいいのかわからないという人に向けて、実際に楽器を弾いてその音をDTMソフトに取り込み、さらにその音源を動画に乗せるという一連の作業をその場で体験することができる。
デスクには、大きなミキサーが据えられ、その周辺にはオーディオインターフェース、マイク、キーボード、ギター、電子バイオリン、リズムマシンなどなど楽器や収録に必要な機器が取り揃っている。これら楽器の販売はしていないが、ここで最初の一歩を踏み出して欲しい、という気持ちで揃えたのだそうだ。DTMソフトも定番のSteinburg Cubaseをはじめ複数のソフトがインストールされているので、使い慣れたものを使うこともできる。
中古機器は、取材に訪れた時にはちょうどノートPCが少ない時でデスクトップPCが多く並んでいた。中古品は人気が高く、在庫を拡大中だという。売れ筋を聞いてみたところ、Windows11が使える第8世代以降のPCへの以降を検討してくる人が多いのだとか。
ウインドウズPCだけではなく、中古のMacやスマートフォン、液晶タブレットやモニター、PCパーツも幅広くそろっている。ジャンク品も扱っているので、そういったばくちが好きな人も楽しめるはずだ。
GWまでにはイベントも多数開催公式Xをチェックして遊びに来て
今回取材に応じてくれた店長の正田拓海氏は、新卒で入社した後、本店、京都店、大阪・なんば店の副店長を経て、4月1日から店長を務めている。ゲームが好きで、スタッフでチームを組んでFPSゲームで盛り上がっているそうだ。
ショップではリニューアル以来、スタッフが自作PCをその場で制作し、販売する組み立てショー、ジャンクCPUガチャなどのイベントを毎週開催している。ゴールデンウィーク頃にはまた組み立てイベントの開催を予定しているそうだ。イベント詳細は公式Xで告知しているので、ぜひアカウントをフォローしてチェックして見て欲しい。ちなみにXをフォローしたことがわかる画面を、ショップスタッフに提示すると、GALLERIAマークの入ったエコバッグがもらえる。
また、現在ドスパラのオンラインショップでは「新生活スタートダッシュ応援祭」が開催されている。店舗でも、4月21日まで同様のキャンペーンが開催されており、合計4,000円以上の買い物で、CPUやGPU、モニターなど豪華景品が当たる抽選にエントリーできる。この春、ぜひショップに足を運んで、PCならではの体験を楽しんで欲しい。