新幹線の中で「USJ」体験！ いつもと違う移動時間を楽しめる「超家族専用車両」乗車レポート

　大人気アニメやゲームとコラボした「ユニバーサル・クールジャパン2024」やイースターイベントが開催され盛り上がっているユニバーサル･スタジオ･ジャパン。東京から行くとなると約2時間半の間、新幹線の中で過ごすことになる。だが、USJはこの移動時間も楽しめる「超家族専用車両 ～USJにつくまでだって、冒険です！～」を本日3月26日に開催した。

　本イベントは、「家族旅行の移動の際の困りごと」の調査でランクインした「移動中の子どもの退屈対策」や「長時間移動で子どもがぐずってしまう」に共感したUSJが移動時間から楽しめる体験を提供できないかと実施された企画。東海道新幹線の東京〜新大阪間での移動時間を利用して、退屈な移動時間でも家族が楽しめるようにとの思いで実施された。

　今回は、本日3月26日に開催された「超家族専用車両」1回目を取材できたので、乗車レポートをお届け。キャラクターたちとのグリーティングや“たまごダンス”のレクチャーまで、移動中の車内でどのような施策が行われていたのか紹介していく。

新幹線の一部車両を貸し切り！ 生演奏から始まる新幹線の旅

　まず初めに「超家族専用車両」について簡単に紹介したい。このイベントは、USJが2022年より実施している「ぶっとび政策」のひとつで、過去の「ぶっとび政策」では「渋谷スクリーム ～ハロウィーン・ホラー・ナイト～」や「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン塾」などが開催されてきた。

　その第六弾として開催されるのが、今回の「超家族専用車両 ～USJにつくまでだって、冒険です！～」だ。本イベントでは、東海道新幹線（東京～新大阪間）の車両の一部を貸し切り、USJまでの移動時間中もパークのエンターテイメントが体験できる。

　「超家族専用車両」は3月26日と4月20日の2回開催され、それぞれ専用ページから抽選に応募する形になっている。本日3月26日に開催された1回目は既に終了し、4月20日に開催される2回目は3月28日23:59まで応募可能。当選すると、東京→新大阪間の行きのチケットと「1デイ・スタジオ・パス」がプレゼントされ、イベントに参加することができる。

　招待されたゲストは、東京から新大阪までの移動時間を「超元気」になれる冒険時間として過ごすことができる。車内では、パークを飛び出した大人気のエルモたちが登場。家族全員でダンスの振り付けを練習したり、エルモたちと“とびっきりかわいい”記念撮影をしたりと、パークへの移動時間も親子で一緒に楽しめる。

□「超家族専用車両 ～USJにつくまでだって、冒険です！」のページ

3月26日と4月20日の2回開催される「超家族専用車両」

　イベント会場はもちろん新幹線の中で、当選したゲストは東京駅に集合し、クルーの案内のもと10時21分発の「のぞみ223号」に乗り込む。貸し切られた車両内は、広告や車内デコレーションがユニバーサル・スタジオ・ジャパン特別仕様になっており、座席のヘッドシートも「超家族専用列車」限定デザインのものに付け替えられている。

　車両内にいる人は、全員がユニバーサル･スタジオ･ジャパンへと向かう家族だ。従来の車両とは違い、乗客の服装や車内の雰囲気が違うこともあって、どの家族も期待や興奮で満ち溢れているように感じた。東京駅を出発した新幹線が品川駅を過ぎた頃、ミュージシャンたちによる生演奏がスタート。新幹線内での豪華な生演奏と共にパークへの旅路が幕を開ける。

　演奏された楽曲は、パーク内でも流れる「I can't Turn You Loose」や「Runaway baby」といった洋楽から「EXPO Minion」といった映画「ミニオン」シリーズの楽曲まで様々。最高時速285kmを誇る「のぞみ」の中で、ゲストたちはさっそく盛り上がっていた。

車内の様子

座席のヘッドシートは「超家族専用列車」限定デザインに

洋楽や「ミニオン」の曲を新幹線車内で生演奏

エルモたちとのグリーティングやダンスの練習まで！ 2時間半があっという間に過ぎる「超家族専用車両」

　演奏が終了するころには新横浜駅を通過しており、ここからは「塗り絵タイム」がスタート。各家族には乗車前にアビーの塗り絵と色鉛筆が配られており、束の間の塗り絵時間を楽しめるようになっている。

　ある程度塗り絵を進めると、車内にアビー本人が登場。各座席を周りながら、カラフルに描かれた塗り絵を見て喜んだりしながら家族と触れ合っていく。新幹線車内という普段では考えられない場所でキャラクターに出会えたことに、子供たちは大興奮していた。

乗車前に配られた塗り絵を進める子どもたち

子ども達が各々が想像するイースターをテーマとしたカラーでアビーを塗っていく

そこにアビー本人が登場！

アビーに塗り絵をみせる子どもたち

アビーが帰る頃には子どもたちが「アビーまたねー！」と声をかけながら最後まで手を振っていた

　塗り絵タイムが終わると、今度は現在開催中のイベント「ユニバーサル・イースター・セレブレーション」で上演している「ゴー！ ゴー！ イースター・マーチ」のダンスの練習だ。「超家族専用列車」のために用意された「ゴー！ゴー！イースター・マーチ」新幹線特別バージョンの曲が始まり、キャストたちによる「たまごダンス」のレクチャーが行われた。

　レクチャーの後はキャストと一緒に本番。新幹線車内で動き回って踊ることはできないので、主に上半身をつかったダンスとなっている。だが、通常はおとなしく座っているだけの新幹線車内で歌って踊るという異次元の体験に子どもたちは大興奮していた。さらにエルモとゾーイも登場し、子どもたちと共に音楽にのせて「たまごダンス」を踊って楽しんだ。

「たまごダンス」レクチャー中の様子

パーク内では「たまごダンス」や「たまごポーズ」といったイースターをテーマにした「ユニバーサル・イースター・セレブレーション」が開催中

キャストの掛け声と共に皆「たまごポーズ」を披露

ダンス本番ではエルモとゾーイも登場し、車内の盛り上がりは最高潮に

　ダンス終了後は名古屋駅到着まで小休憩。名古屋駅を出発するとキャラクターたちとのグリーティングタイムが始まり、車両に再びエルモとゾーイ、アビーが登場。各家族と一緒に記念撮影をしていく。さらに記念撮影ではチェキがプレゼントされ、それ以外にもそれぞれのスマホでの撮影や、キャラクターとの触れ合いが行われた。

ゲストとハグするエルモ

記念撮影ではチェキがプレゼントされた

　新大阪駅に近付くと、再びミュージシャンたちによる生演奏でエンディングへと向かう。こちらでは「Back to the Future」や「Shake it off」、「Expo Woody」といった楽曲が演奏され、どの家族もテンションが上がっていくのが感じられた。

　演奏が終わる頃には京都駅へと到着し、12時48分には新幹線は新大阪駅へと到着。約2時間半という乗車時間にもかかわらず、気が付けばあっという間に新大阪まで到着してしまった。乗車した「超家族」の方々も満足気に降車していくのが印象的だった。

最後はミュージシャンたちによる生演奏で締めくくる

演奏ではたまご型のシェイカーが配られ、ゲストも演奏の盛り上げに参加していた

好評であれば“他の地域”でも！ いつもと違う移動時間が楽しめる「超家族専用車両」

　今回のイベントについて、担当者である伊藤英夫氏は「ユニバーサル･スタジオ･ジャパンでは、パークの中だけではなく、パークに至る移動時間でさえも皆さんに楽しんでいただけるような、そして親子の絆が深まっていただけるようなエンターテインメントを今後も提供していきたなと考えております。」と語った。

　しかし、このイベントは3月26日と4月20日にそれぞれ1回ずつという計2回のみで、区間も東京～新大阪間のみと限定されている。そこで、今後も同じようなイベントを他のエリアや、回数を増やして行うかどうかを伊藤氏に聞いてみた。

　これについて伊藤氏は「ご好評いただいて今後もやっていこうということになりましたら、ぜひ他の地域でも繰り返しやっていけたらなと個人的には思っております。とはいえ、現時点ではお約束できることがございません。ですが、今回抽選にはずれてしまった方にも移動時間をお楽しみいただきたいと考えております。」とコメントした。

春のプロジェクト統括ディレクター 伊藤英夫氏

　いつもと違う移動時間を楽しめる「超家族専用車両」。第1回は終了してしまったが、第2回は3月28日まで応募可能だ。また、パーク内ではでは大人気アニメ「名探偵コナン」や「僕のヒーローアカデミア」、「鬼滅の刃」などをテーマにしたアトラクションが多く登場している。この春もユニバーサル・スタジオ・ジャパンをめいっぱい楽しもう。

「超家族専用車両」でUSJをめいっぱい楽しもう！