【特別企画】

「スプラ3」新ブキ「フィンセント」を試してみた! フデタイプになかった近距離“確2”のパワータイプ

【スプラトゥーン3:2023夏 Sizzle Season】

6月1日 開幕

 本日6月1日より開幕した「スプラトゥーン3」の新シーズン「2023夏 Sizzle Season」。新ステージ「タラポートショッピングパーク」の追加や「コンブトラック」の復活、新たなブキ「S-BLAST92」と「フィンセント」、協力対戦モード「サーモンラン」のブキ一斉強化など、発売9カ月が経ってもまだまだ新要素が目白押しだ。

 その中でも、シーズン開幕直後より話題になっているのが新ブキ「フィンセント」だ。発表時は、“スーパースコープ”をモチーフにしたブラスター「S-BLAST92」もあり息を潜めていたが、いざシーズンが開幕すると「フィンセント」がTwitterトレンド1位を飾るなど、そのピーキーな性能が注目を集めている。そこで本稿では、新ブキ「フィンセント」のスペックや他のブキとの比較、特徴を紹介していく。

近距離では“確2”! フデタイプでもパワースペックな「フィンセント」

 まずは「フィンセント」のスペックを確認していく。「フィンセント」は、筆を左右に振ってインクを塗り広げる「フデ」タイプのブキで、同じタイプのブキには「パブロ」や「ホクサイ」が存在。サブウェポンは「カーリングボム」で、スペシャルウェポンは「ホップソナー」となっている。ちなみに名称は、オランダの画家であるフィンセント・ファン・ゴッホに由来する。

 ここまでのスペックを見ると、あまり「パブロ」や「ホクサイ」と変わりがないように感じる。だが「フィンセント」は、フデならではの“高速塗り移動”性能を少し落とすことで、振り攻撃に特化したパワータイプのブキに仕上がっているのだ。

幅広なフデ先を備えた新ブキ「フィンセント」
【マメブキチによる解説シーン】

 実際に練習場で試し撃ちをしてみたところ、フデタイプとは思えない射程と攻撃力に驚かされる。今回の試し打ちでは、メインウェポンの性能向上に関するギアは外しているが、マトに向かってフデをバシャバシャすると、中距離では約34ダメージ、近距離になると58ダメージを与えた。近距離では2回当てるだけで、相手を倒すことができるため、相当なパワースペックといえるだろう。

 同じフデタイプの「パブロ・ヒュー」と比べると攻撃力の差を実感。近距離では27ダメージとなっていて、4回当てることでやっと相手を倒すことができる。もちろんパブロ・ヒューは連射がとても速く、フィンセントの連射は少し遅いため一概に比べることはできないが、”ZRボタン連打”が苦手な人でも扱いやすいのが「フィンセント」といえる。

【フィンセントの試し撃ち】
マトから2目盛(中距離)で約34ダメージ
マトから1.5目盛で約45ダメージ
マトから1目盛で58ダメージとなる。相手に2撃与えるだけで倒すことができ、近距離時の攻撃力は抜群だ
【パブロ・ヒューの試し撃ち】
パブロ・ヒューでは近距離でも約27ダメージと攻撃力は低い一方、連射がとても速い
相手に4撃与えることで倒すことができる

高い攻撃力を誇る「フィンセント」。弱点はインク消費量にあり

 一方「フィンセント」の攻撃力は高いが、フデならではの“高速塗り移動”時の性能が少し低い。移動速度は速いのだが、インク消費量が激しく全体の移動距離が短くなっている。インク効率のいい「パブロ・ヒュー」と比べるとその差は歴然だ。

 だが、塗り幅が広いので安心して潜り移動ができるというのは利点の1つ。サブウェポン「カーリングボム」やスペシャルウェポン「ホップソナー」もバトル時に役立つ。たとえば「カーリングボム」を使って潜りながら移動することで移動時のインク消費量を抑えたり、「ホップソナー」を使って敵の位置を把握することで、最短距離で敵の後ろまで回り込んだりできるだろう。

 「フィンセント」は、これまでのフデタイプにはなかったパワースペックを誇るブキになっている。一方でインク消費量が激しかったり、移動速度が少し遅かったりと“フデならでは”の部分が抑えられたピーキーな性能だが、「フィンセント」ならではの戦略を組むことで、相手を倒すことに専念するような動き方もできそうだ。“刺さる人に物凄く刺さる”特徴を備えた「フィンセント」を1度使ってみてはいかがだろうか。

フィンセントの塗り移動時。画像右端からスタートし、大体1周でインク切れになった
パブロ・ヒューの塗り移動時。同じく画像右端からスタートしているが、その差は歴然だ
サブウェポンの「カーリングボム」や……
スペシャルウェポン「ホップソナー」を使うことで“化ける”ブキになりそうだ