【特別企画】
誰とでもダンスで仲良くなれる! 「ジャストダンス 2023 エディション」発売前プレビュー
フランスで国際ダンス交流してきた
2022年11月18日 01:00
- 【ジャストダンス 2023 エディション】
- 11月22日 発売予定
- 価格:6,380円(税込)
ユービーアイソフトより、11月22日発売予定のダンスゲーム「ジャストダンス 2023 エディション」。プレイステーション 5、Xbox Series X|S、Nintendo Switchのプラットフォームで展開する本作は、日本版スペシャルトラックとしてなにわ男子の「初心LOVE(うぶらぶ)」の収録が発表されるなど、唯一無二のダンスゲームとして存在感を放っている。
今回、フランスのパリにある本作の開発スタジオ「Ubisoft Paris Studio」を訪れて、「ジャストダンス 2023 エディション」をプレイする機会を得た。もちろんダンスゲームとしての手触りもお伝えしていきたいが、プレイする中で最も印象的だったのは、“ダンスを通じて誰とでも仲良くなれる”コミュニケーションツールとしての優秀さだ。
先行プレイはUbisoftの「ジャストダンス」開発スタジオツアーの一環で、ツアーは数日間実施されたが、終わる頃にはドイツから来たジャーナリストや、ブラジルから取材に来たYouTuberとすっかり仲良くなっていた。ゲームの取材で他メディアとここまで仲良くなるのは稀で、何が要因かというとやはりダンスである。さっそく、本作のプレイ感をご紹介していきたい。
Joy-Conひとつでプレイできる最新ダンスゲーム
今回先行プレイで使用したのはNintendo Switch版。片方のJoy-Conを右手に持つだけでメニュー操作からダンスまで一通りのプレイができるので、「ジャストダンス」と非常に相性が良いプラットフォームとなっている。
楽曲リストからひとつを選んでプレイを始めると、画面上には「コーチ」と呼ばれるダンスの手本を見せてくれるキャラクターが登場する。プレーヤーはコーチのダンスに合わせて同じ振り付けを踊り、精度が高ければその分だけ点数が加算されていく。
コーチの踊りは反転しているので、たとえばコーチが画面右側の手(左手)を上げたらプレーヤーは右手を上げる感覚で、初見でも踊りやすくなっている。またうまく踊れなかったとしても途中で終わることはなく、最後まで曲は流れきる。点数要素もあるが、どちらかというと「一曲踊ることを楽しむ」という点が強調されている。
と、この辺りの基本的な操作や要素は前作の「ジャストダンス 2022」と同じ。要は「ジャスダン」プレーヤーならすっと馴染めるシステムというわけだ。では何が違うかというと、まず曲のラインナップが当然ながら刷新されている。
Justin Timberlake「Can't Stop The Feeling」やBTS「Dynamite」、懐かしいところだとBritney Spears「Toxic」という選曲もある。収録楽曲の一部とステージの様子はYouTubeの公式プレイリストに公開されているので、参考にしてただくといいだろう。
最新の機能での大きなポイントは、オンラインで最大6人のマルチプレイに初めて対応すること。これまで複数人プレイは同じ場所に集まる必要があったが、離れていても友人などとプレイできるようになった。
またアバター機能が充実しており、楽曲をプレイすればするほどアバターやアバターカードの背景や装飾、ダンス中の特殊エフェクトなどがアンロックされていく。
個人的には楽曲の検索性の向上が嬉しいところで、プレイ傾向に合わせたオススメ楽曲のほか、エレクトロやロック、K-POPといったジャンルでの分類も用意されている。あくまでイメージだが、映画サブスクのようなUIになったと言えば伝わるだろうか。
デモプレイではローカルでのマルチプレイではなく、あえて他の端末とネットワークを介したオンラインマルチプレイが試せた。オンライン上で他のプレーヤーを誘い、参加したプレーヤーの中からリーダー(楽曲決定者)を決める。その後、リーダーのチョイスした楽曲にOKすることでプレイする仕組みで、感覚的にはこれまでのローカルプレイをそのままオンライン対応にした感じでわかりやすくできている。他サービスを介してボイスチャットなどを使用すれば、ローカルでのマルチプレイとほぼ変わらない形でプレイできるだろう。
「ジャストダンス」のコミュニケーション“させる力”がすごい
そして肝心のダンスだが、本稿で何度も繰り返しているように本作は「楽しむこと」に焦点が当たっている。点数を上げるコツはコーチと動きを合わせることだが、やっている分には“なんとなく”で問題ない。特に初見ステージの場合はコーチの動きに付いていくのがやっとだが、それはそれでOKという感じでゲームは進む。
1曲はフルコーラスで収録されていて、体を大きく動かすダンスが積極的に採り入れられている。ポイントは、楽曲の難易度は“ダンスとしての難しさ”を表わす指標なので、体力の消費量とはそこまで比例していないところ。どんな楽曲でも体を大きく動かし続け、1曲踊ればいい感じに息が上がる。
1曲を踊りきれば、一緒に踊った仲間と笑顔で称え合いつつ、周りから自然と拍手が起こったりする。適度な疲労感と達成感、そして周りが称えてくれる嬉しさ。やっていても見ていても笑顔になるようなゲームであり、ここに「ジャストダンス」が世界的人気を獲得している理由があるのだと感じた。ダンスの上手い下手、点数がどうだったかはほとんど関係なくて、まさにパーティー向きだ。
筆者はドイツの記者と一緒に踊ったのだが、楽曲選びの希望を聞くと「何でも行けるよ!」とナイスな笑顔で応えてくれたのが非常に印象的。その余裕から、とてもつもない「ジャスダン」ファンであることが推察でき、実際に体の動きも獲得点数も圧倒的だったが、ダンスに慣れない筆者にも「良い踊りだったね!」などと賛辞の言葉をかけてくれる。なんていい奴だ。
デモプレイという場は、ゲームによっては淡々と進んだり、時には情報を取るのに注力するあまり殺伐としてしまったりする。ところが和気あいあいとした「ジャストダンス 2023 エディション」に関しては、デモプレイをしているというより、「ジャストダンス」を通じた国際交流をしているような感覚が生まれてきてしまった。それほど、「ジャストダンス」のコミュニケーション“させる力”は素晴らしいものがある。
なお「ジャストダンス 2023 エディション」では、年間を通じて新曲や新ゲームモードを追加していく仕組みもあるという。1人で好きな楽曲のダンスを極めたり、エクササイズ目的でプレイしてもいいし、複数人でプレイすればダンスそのものの楽しさで盛り上がれる。これからの年末に向けて、ぜひチェックしていただきたいダンスゲームだ。
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