【特別企画】
最大100人が入り乱れる協力型戦略バトロワ「Warlander」体験レポート!
ド派手な魔法やみんなでワイワイする雰囲気で気持ち高まる
2022年9月13日 00:00
- 【Warlander】
- 12月 リリース予定
- 9月13日0時 OBT開始予定
- 価格:基本プレイ無料
トイロジックは、12月にリリース予定のPC用サードパーソンオンラインマルチプレイアクション「Warlander」について、9月13日0時よりオープンβテスト開始する。基本プレイは無料。
トイロジックは、これまでに「NieR Replicant ver.1.22474487139...」や「サイコブレイク」の開発に携わってきた会社。そんな同社が「セインツロウ」などで知られるPLAION(旧名:Koch Media)とパートナーシップを提携して企画・開発したのが「Warlander」だ。
「Warlander」は、最大100人のプレーヤーが、2つまたは5つのチームに分かれて戦場に参加し、攻城戦を繰り広げながら、敵チームの城内に攻め込んでコアを破壊することが目的となる。戦士、僧侶、魔法使いという3クラスが用意されており、見た目やスキルなどをカスタマイズして戦いに挑むことができる。本稿ではメディア先行体験会にて感じた本作の魅力について紹介していく。
最大100人参加のファンタジーバトロワと戦略の絡まり合う「Warlander」
まず、ゲームの基本的な部分をお伝えしたい。「Warlander」は、最大100人のプレーヤーが戦場で入り乱れるサードパーソンオンラインマルチプレイアクション。「コンカラーズ・ブレード」の攻城戦や「Total War: WARHAMMER」シリーズの戦闘における戦略的な立ち回りに、「バトルフィールドシリーズ」シリーズの仲間と突撃する雰囲気やド派手なマップ破壊要素を混ぜたうえで、SFファンタジーな世界観でのチームバトルロイヤルといえばイメージしていただきやすいだろうか。
最大100人のプレーヤーが戦場で入り乱れるというと壮大な感じがするが、1マッチは15分から20分程度で終了する。繰り返し遊びやすいし、カスタマイズ要素や育成要素も豊富。やり込み要素が好きな人やカジュアルに大規模戦闘を楽しみたい人にも向くだろう。
ゲームモードには正面から敵と戦うシンプルな「2チームデュエル」と、戦略要素満載の「5チームウォーロイヤル」の2モードが用意されており、どちらの場合でも、最も勝利に近づくのは「攻撃」・「防衛」・「遊撃」の役割をしっかりと全うすること。剣やハンマーなどの近接武器に加え魔法や連射可能なクロスボウなどの遠距離武器といったファンタジックなものから、果ては「ロボット」といったSF要素のあるものも登場する。
トイロジックの代表取締役兼ゲームディレクター岳洋一氏によれば「なんでも載せられる世界観を作りたい」とのことで、まずは中世ファンタジーな世界観を描いたという。
ゲーム全体で言えるのは、個人技よりもチーム全体の動きの方を重視して戦うのがコツということ。そのため初心者と熟練者の差が生まれにくいだろうし、フレンドとゲームを始めた時期が違っても一緒に楽しみやすいゲームだと感じた。
ここからはより具体的にゲームの内容を紹介していきたい。
カードゲーム味のある出撃準備
マッチには5人のキャラクターを選択して連れていくことが可能で、戦士、僧侶、魔法使いの3クラスそれぞれを組み合わせて「デッキ」を作り出撃できる。マッチではこの中から1人を出撃させて、リスポーンなどのタイミングで交代しながら戦っていくイメージだ。
各キャラクターには上限ポイントが決まっていて、その範囲内で装備品やスキルなどを付与できる。装備やスキルの強さとポイントの高さは比例するので、どう割り振っていくかが大事となる。
ただし、ただ強力なキャラクターを作ればいいわけではない。キャラクターには「ヴァラーレベル」が設定されていて、装備やスキルを豪華にするとそれだけヴァラーレベルも上がってしまう。ヴァラーレベルの上がったキャラクターは、マッチ中にスコアを稼いでプレーヤー自身のヴァラーレベルを上げないと出撃できない仕組みだ。
ではどうするかというと、ヴァラーレベルを上げない程度に装備を整えた“素”に近いキャラクターも連れて行くこと。はじめはヴァラーレベルの低いキャラクターでスタートし、スコアを稼ぎながらより強力なキャラクターの出撃を目指すこととなる。しかし、囲まれれば強力なキャラクターも簡単にやられる為、個人技能よりも味方との連携が大切だと感じた。
他にも、各キャラクターは共通の「チームスキル」を選択可能。チームメンバーと協力して火矢を一斉に放つ「一斉射撃」や雄たけびをあげて攻撃力を上げる「ウォークライ」、歌うことでアーマーを追加する「戦いの歌」などが用意されており、共に発動するチームメンバーの数が増える程強力な効果を発揮する。
やり込み要素としては、マッチを繰り返すことでキャラクターに使用可能なポイント上限が増える他、武器や防具といったアイテムが手に入るなどする。マッチを多くこなせばこなすほどに、カスタムの幅が広がる作りとなっている。
正面からのガチンコバトル! 2チームデュエル
続いてゲームモードの説明に入りたい。「2チームデュエル」は、100人が2チームに分かれて15分間、敵城のコア破壊を目指して正面から戦うモード。体験会で登場したマップは横に長いもので、それぞれの端に拠点がある。マップ中央上下にはそれぞれ細い道などもある。中央の通路は他よりも太くなっており、激戦を楽しめる。
さらに、建設可能なバリスタや大砲、カタパルトを用いて敵拠点やプレーヤーを攻撃可能。カタパルトでは敵城の門や防衛兵器の土台、マップの橋なども破壊できるため重要な兵器であり、使用するとすぐに敵がやってきた。他にも本作にはバタリングラム(破城槌)なども登場。これら兵器によって中世のような攻城戦を体験できる。
他にも、マップ上には時間経過で、4人乗り兵器「ロボット」や強力な大規模魔法「メテオ」を発動できる「大魔法の偶像」が出現。特に「メテオ」は強力で、万が一拠点付近で発動された場合には空から大量の隕石が降り注いで構造物も人も等しく吹き飛ばしてしまうため、阻止しなければいけない。筆者は阻止できずに発動され自チームの城周辺が更地にされた。しかし、発動する側も「大魔法の偶像」を持っている間は敵に位置が表示されるためバランスは取れているように思えた。
また、マッチ終了間際になると盛り上げるために「大魔法の偶像」が頻繁に出現する。体験会では城周辺を更地にされた後、追い打ちを掛けるように再度発動されそのまま敗北した。試合には負けたが、マッチ時間はあっという間で、かなりカジュアルに遊べた。ちょっと時間が空いた時でも、がっつり遊びたい時でも好きなタイミングで遊べそうだ。
敵同士が絡み合う戦略的な5チームウォーロイヤル
5チームウォーロイヤルは、1スクワッド4人が5グループの計20人が1チームとなって20分間、自陣の城を守り、他チームの城のコア破壊を目指して戦うモード。敵と敵と味方が入り乱れる戦場を体験できる。
体験会で登場したマップは中心に空白地帯、その周囲に五芒星を描くようにそれぞれのチームが配置されたマップだった。
それぞれの距離が均等になっており、マップによる有利不利は特に感じず、スクワッド毎に割り当てられる「攻撃」・「防衛」・「遊撃」の役割をしっかり全うしつつも、臨機応変に立ち回ったチームが強い印象だった。2チームデュエルでも感じたが本作のマップは、地形による有利不利を特に考慮して作られているようだ。
さらに、5チームウォーロイヤルでは、チームリーダー「コマンダー」は他チームと「同盟」を結べる。同盟になることで、一時的な味方として別の敵チームを集中して攻撃したり、同盟が切れた瞬間をねらって背後から奇襲し、マッチの形勢を一気に自チーム側に傾けたりと、戦闘だけでなく戦略的な立ち回りも楽しめる。
また、残り3チームで内2チームが同盟を結んでいた場合には、結んでいないチームを倒すと即座に同盟が破棄される。これによって直前まで肩を並べていた仲間が敵になる為、かなりの緊張を伴った。筆者は体験会中には反応できず、突然敵となった元同盟者が味方を殺すのを唖然と見ていることしかできなかった。同盟が切れた場合には容赦してはいけない。
さらに、1マッチの間に何度か同盟が結べるようになっており、1回同盟が切れた後に、また別のチームと同盟を結ぶことも可能。体験会では実際に風見鶏の様に立ち回っていたチームも。同マッチでは最終的に筆者も所属していた黄色チームの勢いが強く、勝利できた際には達成感を感じた。
好きなキャラクターを簡単に作れる! アバターカスタマイズ
筆者的にはアバターのカスタマイズにも是非注目していただきたい。というのも、キャラクターの顔などをプリセット毎にカスタマイズすることで、欧米系からアジア系に至るまで様々に作れるからだ。幅広い選択肢が用意されており、理想のキャラクターを簡単に作り易くなっている。
他にも、鎧の布部分に描かれる模様やエンブレムも変更可能で、大人数での戦闘の中でも個性をしっかりと出せるようになっている。
協力しつつも“みんなでワイワイ”騒ぐのが好きな人にオススメ!
筆者は、命の重たいバトロワよりもカジュアルに味方と協力して立ち回るバトロワの方が好みなので、本作は特に肌に合っていた。特に「5チームウォーロイヤル」独特の「同盟」要素によってチーム全体の動きが戦略的になり、ただ突っ込むだけでなくある程度しっかりと考えて行動しなければならない点や、周囲の味方と協力して発動するスキルを代表する“協力している感”が楽しかった。
さらに、マッチのスピーディな展開によって刻一刻と変化する戦場を味方と駆け回り、敵と味方が入り乱れて戦う混沌とした“みんなでワイワイ”する雰囲気も魅力だ。敵を倒したと思ったら背後から切り付けられ、魔法で撃たれ、しまいには火矢が飛んでくる中、体力がなくなる寸前で味方のスキルによって守られるといった乱戦を体験できる。
そんな戦場を、自分でカスタマイズし育てたキャラクターで駆け抜けて敵城のコアを破壊した際の達成感・爽快感はたまらいなものがある。また、決して一騎当千できるようなバランスになっておらず、互いにカバーし合った味方と“チーム全体で勝利を勝ち取る”という瞬間には感動した。カジュアルなプレイ時間も相まって中毒性を感じずにはいられないほどだ。
マッチ中、マップでは地形破壊や攻城兵器・防衛兵器の構築など常に変化が起きており飽きがこない他、マッチ終了後の勝利チームと敗北チームのテンションの違いも凝っていてこだわりを感じた。また、今後はシナリオも追加していくとのことで、その際にはSF要素が強めになるとの情報もあった。
9月13日0時よりよりオープンβテストが開始予定のため、是非一度遊んでこの戦略的に立ち回りつつ正面からのガチンコバトルができる本作を体験していただきたい。