【特別企画】

プレイ中に“いつでも”役割を変えられる楽しさ! 「EXOPRIMAL」CNTレポート

最大10人の協力戦、「エグゾスーツ」の切り替え要素で腕も頭も試される

【エグゾプライマル】

2023年 発売予定

価格:未定

CEROレーティング:審査予定

プレイ人数:オンライン専用 1~10人

 カプコンは7月25日、チーム対戦型マッシヴアクション「EXOPRIMAL(エグゾプライマル)」のクローズドネットワークテストを開催した。今作は「恐竜」が敵として登場するTPS視点のアクションゲームとなっており、多彩なアクションを可能とする数多のパワードスーツ「エグゾスーツ」を纏ったキャラクターを操作していく。各スーツ毎に役割に特化した「ロール」を遂行しながらチーム対戦を楽しめる作品だ。

 ウリとなっているのは、迫りくる「恐竜」の群れをチームメイトと協力しながら駆逐していく爽快感と、戦況に合わせたスーツと武器の選択やチームプレーの戦略性の高さ。本作のメインモードとなる「ディノサバイバル」は5vs5の「対戦型PvE」であり、刺さる人にはとんでもなく刺さるような面白さとなっている。

 今回はクローズドネットワークテストに参加しその一端を体験する事ができたので、早速レポートしていきたい。

【Reveal Trailer | EXOPRIMAL(『エグゾプライマル』プロモーション映像1)】

スーツデザインが秀逸! 「恐竜災害」に立ち向かう協力型アクション

 まず初めに「EXOPRIMAL」の世界観について軽く触れていこう。本作は、突如として恐竜の群れが出現し、街や人々が襲撃される「恐竜災害」が世界各地で勃発する近未来の世界が舞台。危機に陥った人類は対抗手段として最新鋭のパワードスーツ「エグゾスーツ」と新世代のAI「リヴァイアサン」を開発する。

 「恐竜災害」を事前に察知する「リヴァイアサン」、そして「エクゾスーツ」を身に纏った「エクゾファイター」の存在によって「恐竜災害」に抗っているという世界観だ。プレーヤーは「エクゾファイター」の1人となって数多の「エクゾスーツ」を駆使しながら、各地で発生する恐竜達との戦いに身を投じて行く事となる。

 「近未来テクノロジー」×「恐竜」という、どこか懐かしくも新しいコンセプトに心を擽られるし、何より本作を語る上で欠かせない「エグゾスーツ」がハチャメチャにスタイリッシュな事が個人的には最高だと感じている。

 無骨でメカメカしい「DEADEYE」や「ROADBLOCK」、クールでスマートなカッコ良さとを感じる「ZEPHYR」や「WITCHDOCTOR」など、他にも計10体からなる様々なスーツを堪能できる。「アイアンマン」が好きな人なら確実に好きになると思うくらいにはスーツデザインが秀逸なため、それらを自由自在に操作できるというだけでも十分に楽しめる事だろう。

近未来の街並みを破壊しつくす恐竜とメカメカしいパワードスーツの集団の絵面が如何にも少年心を擽ってくる。プレーヤーを導く人工Ai「リヴァイアサン」も協力的だがどこか不気味だ。
【余りにもデザインが秀逸なエグゾスーツ達】

役割「ロール」はプレイ中“いつでも”変更可能

 続いては目玉となるゲームシステムについてだ。本作は、広大なフィールドを走り回りながら数多の「エグゾスーツ」と武器を用いてチームメイトと協力するTPS視点のチームアクションが一押しの作品。迫りくる恐竜の撃退や「エグゾファイター」同士のバトルを楽しむ事ができる。

 プレーヤーが行なえるアクションは自身が装着する「エグゾスーツ」と攻撃方法や操作性の全てが異なる。そこに加えてサブウェポンとなる「リグ」の組み合わせで自分のプレースタイルや戦況に合ったバトルスタイルで戦う事が重要だ。

 装着できる10体の「エグゾスーツ」は大きく3つの役割「ロール」で区分けされている。豊富な攻撃手段で敵の駆逐を得意とする戦いの要「ASSAULT(アサルト)」、敵の攻撃を引きつけて味方を敵の攻撃から守るチームの盾「TANK(タンク)」、戦闘力は低いが回復や敵の妨害等が行える支援のスペシャリスト「SUPPORT(サポート)」で、それぞれの得意分野に沿ったアクションを味わえる。

 そしてここが本作の面白い部分なのだが、この大きく役割が分かれている「エグゾスーツ」と「リグ」をバトル中に”いつでも”変更する事が可能となっている。つまりいつでもどこでも誰でも「ロール」を変更して戦い方をガラッと変えることができるのだ。

 これによって、例えば戦況を見て敵の攻撃が激しいと判断したなら「TANK」の「エグゾスーツ」にチェンジして味方の防衛に回ったり、逆に「TANK」の仲間が敵の猛攻を防いでるが体力が危ないと判断したなら「SUPPORT」にチェンジして回復や支援を行なう、と言ったような臨機応変な戦い方が本作のミソとなる。

 チームメイトの動向を見て足りないロールを埋めるも良し、逆に攻め時と感じたなら全員が「ASSAULT」にチェンジし頭を真っ白にして突撃をかけるなど、臨機応変の戦い方が無限に可能となっている。そのため非常にやりごたえがあり、またプレイの腕も試されるシステムとなっているのだ。

今回遊んだCNTでは「ASSAULT」からスタンダートな性能と銃撃戦が可能な「DEADEYE」と脆い代わりに素早い接近戦を得意とする「ZEPHYR」、「TANK」からは巨大な盾で守りに特化した「ROADBLOCK」、味方の回復と敵の行動を抑制できる「WITCHDOCTOR」の4体が使用可能となっていたが、実際はさらに6体の「エグゾスーツ」がいつでも変更可能なため行動の選択肢の数は凄まじい。加えて、サブウェポンとなる「リグ」との組み合わせで戦い方がさらに変化するから本当に戦略が無限だ……!
メカメカスーツが好きの筆者が押したいのがスーツの着脱シーンがマジでカッコいい事! 各スーツ着脱時に一言言ってくれるのもなんか可愛い。因みにスーツの着脱時は隙だらけになる事に加えて、スーツを解除して次のスーツを装着するまでに少しタイムラグがある。その間はスーツ無しの銃撃しかできず、貧弱な状態を晒す事となるため、ミッション間の隙をついたり味方の支援がある中でスーツを変更する事も重要となる
【ASSAULT】
「ASSAULT」は攻撃性能の高い最もストレートな攻めの「ロール」。中距離での銃撃戦や近距離での接近戦など装着する「エグゾスーツ」によって得意とする攻撃方法は変わってくるため状況に合わせたスーツチョイスが重要となる。ド派手で高威力なアクションから華麗でスタイリッシュなアクションまでより取り見取りで楽しめそうだが、勝敗には「ASSAULT」の立ち回りが大きく影響されるためシンプルながら責任は重大なポジションと言える
【TANK】
「TANK」はゴツイ体で敵の攻撃を一身に引き受ける守りの「ロール」。今回のCBTで唯一使用できた「ROADBLOCK」は巨大な盾を駆使して恐竜の進行を防いだり恐竜に挑発を行ないヘイトを自分に向ける等正に「THEタンク」と言った性能。味方とのコンビプレーが光る非常に使いやすく面白いスーツであり、製品版で追加予定の「MURASAME」や「KRIEGER」がどのような特徴を持った「エグゾスーツ」なのか非常に楽しみな所だ
【SUPPORT】
「SUPPORT」は読んで字のごとく回復やバフ・デバフ等味方のサポートを得意とする「ロール」。今回使用できた「WITCHDOCTOR」も味方の回復に加えて敵の行動抑制と非常にトリッキーな能力を持っていたためプレーヤーの腕が光るロールとなりそうだ。ただ自信を持って言えるのはチームに絶対1人はこのロールをする人間が必要だし、上手い「SUPPORT」使いが居るチームの勝率は圧倒的に高いという事だ。チーム戦がメインとなる本作において最も重要となるロールだと筆者は思っている

行動の選択肢の多さで“頭”も“腕”も試される!

 そして本作のメインモードとなるのが「5人vs5人」のチーム戦「ディノサバイバル」。広大なフィールドを駆け巡りながら「リヴァイアサン」から提示される多彩なミッションをクリアし、相手チームよりも速く全てのミッションを達成する事ができれば勝利となる。

 恐竜の猛攻や敵からの攻撃をどのように防いで攻め立てるか、自分のチームに足りてない「ロール」は何なのか、現状で最善の「エグゾスーツ」や武器は何なのか等、様々な要素を常に思考する必要があるため、非常に緊張感のあるバトルモードとなっている。

 指定されるミッションは恐竜の討伐やボスの討伐がメインとなるのだが、バトルの最後に行なわれるラストミッションでは対人要素の強い特殊な内容のミッションが開催される。敵チームとの特定のアイテムの争奪戦やお互いの護衛対象を破壊し合うゲームなどから選択され、非常にバラエティ豊かな内容だ。中には対人では無く”敵チームと強力して”超強大な敵に立ち向かうという異例のミッションが発生する事もある。ゲーム自体の戦略性の高さと相まって毎回全く違う試合展開を楽しむことができるため何度繰り返しても飽きずにゲームをし続ける事ができるだろう。

「ウォッチャー」と呼ばれるナビゲーターに導かれてフィールドを駆け巡りラプトルの大群や大型の恐竜の討伐ミッションを繰り返して相手より速く全てクリアする事を目指す!
ラストミッションではフィールドに出現するエナジーを敵と奪い合う「エナジーテイカー」やお互いに妨害をしながらデータキーというオブジェクトを先に目的地まで運んだ方が勝利する「データキー護衛」などの基本的に相手チームと直接戦闘することとなる。相手チームの意表を突いたりチームプレイが特に光るミッションとなるため特に気合を入れて望もう!
敵チームとも協力して挑む「ネオ・ティラノサウルス討伐」ミッションは総勢10名のプレーヤーが1つの目的のために協力する激熱なミッション! 一撃死の攻撃や長考範囲攻撃などを乱発してくるため各々が全力で自分のロールを全力で遂行してやっと勝てるほどの強力なボス戦となっている……!

 今回実際にプレイして分かったのは、チームとして勝つための立ち回りがハチャメチャに難しい分、それを思考し色々実戦してみるのが面白いゲームという事。正直筆者は「ASSAULT」で立ち回るのはまだ割と得意だったが、「TANK」はギリギリ仕事を遂行できるレベルで「SUPPORT」はチームメイトに謝罪するレベルでド下手なプレーヤーだった。

 それでも状況によっては自分が「SUPPORT」に回った方が良い場面が出てくるので、その時に意固地になって「ASSAULT」で立ち回り続けるとチームとしての戦力バランスが最悪になったりする。実際に何試合かプレイした中では、自分の得意ロールを押し付けるよりも苦手でもチームの為に臨機応変な動きができた時の方が勝率が良く、何より楽しいと感じる事ができた。

 アクションの腕ももちろん重要だが、それと同じぐらい状況を見て臨機応変に動く頭のキレも重要だ。自分の得意ロールと戦況を天秤にかけ、戦略的に必要ならロールを変えて行くことも今作では重要ポイントだと思っている。

 また最大10人という多人数でのチーム戦がメインコンテンツという事もあり、自由度の高い戦略やプレイが行えるシステムという部分も良かった。例えば作戦として、メインの味方部隊が相手の注意を引き付けている内に、裏工作として1人だけ別行動してアイテム回収や敵のデータキーを破壊させてみたり。

 また敵の進行を食い止める壁をフィールドに生成する「ウォールキット」を1カ所に集中して使い、チームメイト全員でとんでもなく分厚い壁を作り出して道を塞いだり。ただ単純に真っ直ぐ敵を殲滅しながら進むだけでなく、勝つための作戦として起こせる行動の選択肢が多い。アクション性の強いPvPならではの変則的な作戦や魅せプレイが十分に期待でき、対戦界隈を盛り上げてくれると筆者は考えている。

頭のキレが別段良くない筆者でも隠密破壊工作や侵入経路の道塞ぎと言った(強いかどうかは別として)戦略的行動っぽい事ができたため、起こせるアクションや作戦の幅はとても広いゲームとなっている
変則的でなくても単純なチームプレイを気持ちよく決めやすいのも本作の良い所。画像は、味方の「ROADBLOCK」が敵の前衛の攻撃を防ぎつつ、注目を集めているシーン。その間に機動力の高い「ZEPHYR」で壁を飛び越え、後ろに回り込んで敵の不意を突く! そのまま敵を殲滅できて超爽快な気分だ!

 今回はクローズドネットワークテストで常にランダムのチームメイトで戦ってため深い意思疎通が難しく簡易的なチームプレイしか行なえなかったが、それでもチームプレーらしく動けた時の爽快感は強く、試合中も自分のロール選択など立ち回りを考える事が多く常に楽しむことができた。

 これが、もしボイスチャットで友人等と一緒にチームプレーができたらと考えると興奮が止まらない。のめり込み度で言えば対人ゲームとして非常にレベルの高い完成度のシステムとなっていたため、PvPでかつ本格的なチーム戦の対戦ゲームに飢えているゲーマーに本作は強くオススメできる。気になったプレーヤーは現在8月に行われる2回目のクローズドネットワークテストの応募も行っているので是非応募してみて欲しい。

■「EXOPRIMAL」クローズドネットワークテスト特設サイト