【特別企画】

戦国時代の大名に仕えて天下統一を目指す「信長の野望 覇道」CBTプレイレポート

日本の城を舞台にした攻城戦が熱い!

【信長の野望 覇道】

配信日未定

価格:基本プレイ無料(アイテム課金)

 あの戦国大名たちに仕え、志を共にするプレーヤーと手を組んで天下統一を目指す。そんなロマンあるシミュレーションゲームが登場する。それが、Android/iOS用MMO戦略シミュレーションゲーム「信長の野望 覇道」だ。

 「信長の野望 覇道」は、戦国時代に生きた大名たちに仕え、ほかのプレーヤーと協力し、時には火花を散らしながら天下統一を目指すMMO戦略シミュレーションゲーム。「団結の力が戦国を制する」をコンセプトに、各プレーヤーの指揮によって何千もの部隊がリアルタイムで動き、援軍・挟撃・集団戦など、プレーヤーの采配が勝敗に直結する緊張感ある戦いが繰り広げられる。

 本作のクローズドβテスト(CBT)が6月17日より6月23日に実施され、約1週間弱と短めのテストだったが、筆者もかの有名大名に仕える1人の領主として、領地を治め、他のプレーヤーと協力し、フィールドの戦いはもちろん、醍醐味である攻城戦までしっかりと体験できた。

 本稿ではそのレポートをお届けする。

【新作アプリ『信長の野望 覇道』発表映像】

まずは自分の里を育てて戦に備えるべし!

 本作は、所属する大名家の天下統一を目指すのが目的だ。具体的には、所属する一門(ギルド)で活躍したり、多くの領土を獲得したりすることで「勲功」を上げ、大名家の「威信」という値を上昇させることにある。

 CBTで登場した大名家は「北条家」、「上杉家」、「武田家」、「織田家」、「浅井家」、「三好家」の6つ。プレーヤーはいずれかの大名家に仕える領主となり、同じ大名家の仲間たちと一致団結し、時にはほかの大名家の領主と争いながら戦国時代の歴史を作っていく。

登場する大名家は6つ。好みの大名がいればそこに入ろう

 早速ほかのプレーヤーたちとバチバチに戦を始めたいところだが、まずは自分の拠点となる里を「内政」で発展させることが重要だ。というのも、兵を率いる武将達の強化にも、兵士たちを生み出すのにも、そして敵対するプレーヤーから自分の里を守るためにも、あらゆる行動の基礎になるのが内政なのだ。

 里の発展には各種施設のレベルを上げるのが基本になる。基本的には施設のレベルを上げることにデメリットはないので、順次レベルを上げていくといい。

 どの施設も重要なのだが、特に重要なのが「屋敷」という施設だ。この施設のレベルを上げると新しい種類の施設が強化できるようになったり、新しい行動がとれるようになったりするので優先してレベルを上げていくといいだろう。

 注意が必要なのは、同時にレベルが上げられる施設の数に制限があることだ。高レベルな建物はその分レベルアップに時間がかかる。なお、序盤こそ施設のレベルアップが忙しいがゲームがある程度進むと落ち着いてくる。

 施設のレベルアップにはちょっとしたコツがある。例えばレベルアップにかかる時間が同程度の建物を同時にレベルアップさせるという方法だ。そうすれば複数の施設のレベルアップの状況をまとめてチェックでき、次の指示も出しやすい。

 また、ログアウト時間にあわせて調整するのもポイントだ。例えば睡眠時などしばらく目を離すときは長時間かかる施設のレベルアップを、こまめに画面を見られるときは短時間でレベルを上げられる施設のレベルアップをする。そうすると効率よく発展させられる。また入手方法は少ないが建設時間を短縮できるアイテムもあるので、ここぞというときは使っていくのもいい。

内政による里の発展は何より重要だが、操作やシステム面で難しいことはほとんどない。とりあえず各施設のレベルを上げていけばいい

有名武将も続々。部隊を構成して戦いの準備だ

 内政と並行して、来るべき戦いに備えて軍備を整えていきたい。本作の戦いのメインになるのは武将たちが率いる「部隊」だ。

 まず武将は「登用状」や「小判(ゲーム内通貨)」を使って入手するのが基本になる。いわゆるガチャ的なシステムを想像してもらえるとわかりやすい。武将には戦闘向きのステータスの武将や、施設に奉行として「任命」すると効果を発揮する武将などもいるので、適材適所でうまく使っていきたい。

武将はガチャ的な要素である「登用」のほか、「交流」で友好度を貯めることでも獲得できる。CBTの「登用」では10回毎に確定で最高レアリティのSSR武将が排出されるようになっていた

 部隊は「大将」、「副将」、「与力」という複数の武将と、1つの兵科で構成されている。部隊に与える影響は大将が最も大きく、副将、与力と続く。もっとも強力な武将を大将に据えるのが強い部隊を作るコツだ。

 また、本作には「足軽」、「騎馬」、「弓」という3つの兵科が登場する。武将にはそれぞれ得意な兵科があるので、その兵科で部隊を構成するのが基本だ。なお足軽は騎馬に強く、騎馬は弓に強い、弓は足軽に強いという3すくみの関係になっている。戦闘を有利に運ぶことができるので覚えておきたい。

 加えて、武将は「戦法」というスキルのようなものを持つ。また、部隊に組み込む武将の「縁(えにし)」により戦法の連鎖率が変化するという要素もある。例えば、「四天王」や「赤備え」といった史実や逸話を基にした「縁」があり、武将たちはそれを複数持っている。同じ「縁」をもった武将で部隊を編制すると、「戦法」が連鎖しやすくなるのだ。この「縁」の組み合わせを考えるのも本作の面白い部分であり、戦国時代ファンには面白く感じられる要素だ。

 もちろん自動編制も用意されているので、こだわりたい時は手動編制、細かい調整が不要なら自動編制と使い分けるのがいい。

部隊は大将に設定した武将の影響を大きく受ける。できるだけ強力な武将を設定したい

いよいよ外に出る時! 他のプレーヤーとの協力が鍵だ

 部隊を編制したら戦いに出よう。里の外にはNPCが操る部隊が徘徊している。序盤はこれらを倒して武将のレベル上げをする。

 ある程度武将が育ったら領土の占領にも挑戦していこう。といっても難しいことはなく、領土を選択して「占領」を選択すればいい。そうすると部隊が出現するのでそれらを倒し一定時間経過すれば領土を占領できる。なお領土の占領には威信旗というアイテムが必要なので、1人のプレーヤーが際限なく領土を制圧するようなことはできない。

 また、領土には資源が排出される箇所もある。ここを一定時間制圧すると「調達」というコマンドが使用できるようになり、多くの資源を獲得できる。どの種類の資源も多くて困ることはないので、資源を目的に領土を拡大させるのもありだろう。

占領した拠点からは資源を入手できる。ここで獲得できる資源が序盤はかなり大きいので積極的に狙っていきたい

 だが1人でできることには限界がある。領土は一定以上広げられないし、領土を制圧したいのはほかのプレーヤーも同じだ。ほかのプレーヤーからの襲撃は避けられない。特に今回のCBTの時点では、一騎当千というよりは、とにかく数が重要という印象だったので、多くのプレーヤーとの協力が求められる印象だ。

 そこで、同じ大名家に所属する他のプレーヤーとの共同体「一門」が登場する。

 「一門」とは、いわゆるギルドやクランのようなシステムだ。チャットでコミュニケーションを取り、攻撃や防御のタイミングをあわせることもできる。また本作のウリである「攻城戦」というコンテンツをプレイするためには一門に所属することが必須になる。

 今回プレイした際は、一門はできるだけ近くに集まるのがセオリーに思えた。特に、狙っている城があるならその近くに集まるのが良さそうだ。

 というのも「物見櫓」という施設を占領すれば攻城戦に移行できるのだが、その物見櫓を占領するために戦いがおきやすい。その際に物見櫓との距離が遠いと、物見櫓に向かうまでに時間がかかってしまうので応戦しにくい。物見櫓には近いほうが有利というシンプルな理由だ。

 また資源の占領や領地を広げる意味でもある程度固まったほうが効率はよい。

 序盤はソロでプレイしており、それはそれで楽しかったのだが、一門に所属して、雑談を楽しんだり攻略情報を聞ける連帯感や、別の一門との戦いで一緒に熱くなるのを感じたりと、面白さは数段違う印象だ。

ほかのプレーヤーと協力して遊ぶ楽しさは格別だ

ほかのプレーヤーと協力して戦う攻城戦が楽しすぎる

 筆者が本作をプレイしていて一番面白かったのが「攻城戦」というコンテンツだ。フィールドで他のプレーヤーと火花を散らすのも面白いのだが、本作のウリでもある攻城戦は白熱度が桁違いだ。

 攻城戦は、専用のマップで行なわれる対人コンテンツだ。マップは日本の城郭を再現した構造になっており、いくつもの門や櫓、本丸など複数の施設から構成されている。基本は門を突破して防御側の本丸の耐久力を削りきれば攻撃側の勝利、攻城戦終了時間まで防御側が守りきれば防御側の勝利だ。

 本丸にいくルートは複数あり、突破すべき門の数が違ったりする。攻撃側はどんなルートで本丸を目指すかを考えるのが面白い。一部の部隊を囮に回すことも出来るだろうし、二正面でぶつかっていくこともできる。防御側は門などの理を活かしながら戦っていくのが面白さになりそうだ。

 筆者は攻撃側で2回攻城戦に参加したのだが、体感では15人以上のプレーヤーが必要という印象だ。もちろん数は多ければ多いほうがいい。

 というのも、門などの要所はかなり耐久力が高めになっており、制限時間内に防御側の攻撃を耐えながら突破するのはそれなりの数が必要だからだ。

 リーダーの指示に従って仲間と連携していくのが何よりも楽しかった。「この門を集中攻撃してルートを作ろう」、「敵が自陣を攻撃しているからまずはそちらの防御を優先する」などの指示が飛ぶ。これらの指示にあわせて協力するのが醍醐味だ。

城のランクによって構造が異なりそうだ。こちらはCランクの城の様子
こちらはBランクの城の様子だ。防御側もかなりの人数を準備しており、多くの敵味方入り交じる熱い戦いだった

 懸念点をあげるとするなら回線面や端末面の負荷だ。今回はCBTのためか攻城戦で武将が思う通りに動かないようなラグが一部発生した。筆者の環境かと思ったが他のプレーヤーも同じ発言をしていたので、複数人で発生していたようだ。

 端末面の負荷については端末差はあると推測されるものの、かなり最適化されている印象だ。筆者はiPhone XS Maxという数世代前のiPhoneを使ってプレイしたのだが、自動で描写クオリティを落とす機能が働いたおかげか描写面のラグのようなものはあまり感じられなかった。スペックの高い端末を利用することにこしたことはないが、数世代前のスマホでも十分に遊べたのは非常にありがたい。

 全体の印象としては非常に楽しめたCBTだった。特に筆者は対人戦コンテンツが好きなので、攻城戦に最も大きな魅力を感じた。

 今後正式サービスが始まり武将の育成がさらに進み、プレーヤーの練度が上がっていくともっと面白い戦いが日々行なわれるようになるのだろう。正式サービスでは筆者もこの時代で活躍して名を刻みたいものだ。