【特別企画】

「Apex」の体験を手中に! 「Apex Legends Mobile」先行プレイレポート

モバイル限定レジェンドもチェック

【Apex Legends Mobile】

5月18日0時 サービス開始予定

利用料金:無料(アイテム課金制)

 個性豊かな「レジェンド」や広大なマップ、ハイティアを目指す「ランクリーグ」など、独特な世界観でプレーヤーの心を掴み、バトルロイヤルゲームの中でも屈指の人気を誇る「Apex Legends」。5月11日には最新アップデート「救世主」が配信され、その熱狂ぶりは止まるところを知らない。

 だが「Apex Legends」は、PCやコンソール機でリリースされており、モバイルゲームユーザーはやりたくても、プレイできないという状況が続いていた。また現在の「Apex」プレーヤーが「Apex Legends」を外出先でも手軽に楽しむ手段もあまりなかった。

 モバイルユーザーには、もどかしい時間が続いたが、いよいよ時は訪れた。モバイルに最適化するため、1から開発された「Apex Legends Mobile」が5月18日にリリースされる。今回、本作を一足早くプレイする機会を頂いたため、本家「Apex Legends」との共通点や違い、モバイル限定のコンテンツにスポットを当てながら、本作の魅力を紐解いていく。

【Apex Legends Mobile: Season 1 Launch Trailer】

スキル操作も快適! ユーザービリティに配慮した操作形態

 今回使用したプラットフォームはiOS。端末はiPad Air(第5世代)を使用した。本稿では便宜上、今回レポートする「Apex Legends Mobile」を“モバイル版”、PCやコンソールにてリリースされている「Apex Legends」を“本家「Apex」”と呼称する。

 必要スペックとして、iOSではiPhone 6s以上、Androidでは「Snapdragon 435」以上を搭載した端末が求められる。初回起動時にはアカウントログインが求められ、AppleアカウントやGoogleアカウントのほか、本家「Apex」プレーヤーにはお馴染みのEAアカウントにてログインができる。

 なお、本家「Apex」とモバイル版は別ゲームとなるため、EAアカウントでログインした場合も、プレイデータなどは引き継がれない。ログイン後はすぐさまトレーニングが始まり、プレーヤーが試合に挑む際に必要な操作を学ぶことができる。トレーニング中に使用するレジェンドは、ブラッドハウンド(通称:ブラハ)だ。

アカウントにはApple、Google、EAなどのアカウントが使用できる
トレーニングにて使用するレジェンドはブラッドハウンド
トレーニングでは、ミラージュがマンツーマンで操作方法を指導してくれる
操作方法の1つ1つを、実際の指の動きと共に教えてくれる

 「Apex Legends」では、歩く・ジャンプ・スライディング・撃つなどの基本操作のほかに、レジェンドが持つスキルも重要となる。レジェンド毎に全く異なるスキルが用意されており、スキルの使用は試合の行方を左右するため、スキルの操作をマスターすることに損はない。

 トレーニングで使用するレジェンド・ブラッドハウンドは、索敵型のキャラクターで、周辺をスキャンすることで、敵の位置を割り出すことができる。本家「Apex」においても人気のレジェンドで、スキルの操作も比較的簡単。最初のレジェンドにピッタリだ。

建物内に隠れている敵も……
スキャンするとオレンジ色に光り、位置を割り出すことができる

 操作感は、本家「Apex」の操作方法をタッチパネル1枚に実装しているため、ほかのバトルロイヤルゲームより手数は多いが、上手くまとめ上げている。基本的に左手は移動などのキャラクター操作、右手は射撃やスライディング、ジャンプなどを操作する。スキルボタンは画面中央に配置され、スキルが貯まるまでのゲージの確認がしやすい。

基本的な操作は画面下部に集約。スキルなどはゲージがたまると、効果音と共に光るためわかりやすい
トレーニング中は、実戦さながらの戦闘が繰り広げられる。操作をマスターすれば、あとは試合あるのみ!

 さらに、モバイル版はコントローラー操作にも対応している。試しにプレイステーション 5の「DualSense」を接続したところ、UIが変化。「射撃ボタン」はR2ボタン、「しゃがみボタン」には〇ボタンなど、本家「Apex」コンソール版の初期設定とほぼ同じボタンマップが適用された。武器などを漁る際に少し違いが出るが、戦闘中の操作感はまさに本家「Apex」のコンソール版そのものだ。

本家「Apex」のコンソール版ほぼそのままのボタンマップ。CS版プレーヤーがコントローラーを使用する際は、すぐに馴染めそうだ

 また、操作方法が合わないユーザーにも配慮されている。パッドの移動や、ジャンプボタン、射撃ボタンなど各種ボタンの移動ができ、好きな位置に配置可能だ。プレーヤー独自の幅広いカスタムに対応している。

 なお、片手操作には対応しないが、今後のフィードバック次第では、実装も検討するとのこと。バスや電車で立っている際にも、手軽にプレイできる日がいずれ来るかもしれない。

操作方法のカスタマイズ画面。パッドやボタンの位置を自由に配置することができる

慣れ親しんだ「レジェンド」たちが登場! モバイル限定の特徴的なレジェンドも

 「Apex Legends」を構成する1つの要素として「レジェンド」と呼ばれるキャラクターの存在がある。移動に特化した戦闘型のレジェンドや、防御に徹したレジェンド、回復に徹したヒーラー型のレジェンドも登場し、似たようなスキルを持つレジェンドもいるが、全く同じスキルを持つレジェンドは1人も存在しない。

 モバイル版では、本家「Apex」のレジェンドが多数登場。注射器を打つことで高速移動を可能にする「オクタン」や、ドームと呼ばれるバリケードを設置できる「ジブラルタル」のほか、本家「Apex」にて屈指の人気を誇る「レイス」など、リリース時点で10体のレジェンドが登場する。

少しサイコパスな愛されキャラ・パスファインダー
本家「Apex」においても屈指の人気を誇る、虚空の使い手・レイス
NOXガスを使い敵を翻弄するコースティックも登場

時を遡って、場所を戻そう。モバイル限定レジェンド「フェード」はフラッシュバックが魅力!

 モバイル限定のレジェンドとして「フェード」が登場する。素顔を覆ったマスクに、ブロックのような形状をした長髪が特徴で、近未来的な外見に仕上がっている。そんな「フェード」だがスキルとして、パッシブアビリティに「サージ」、戦術アビリティに「フラッシュバック」、アルティメットアビリティに「フェーズチャンバー」を備えている。

 パッシブアビリティ「サージ」は、スライディング後の移動スピードが上昇する。そして戦術アビリティ「フラッシュバック」は移動中に発動すると、時間を遡って60mほど後ろの場所に戻ることができる。戦闘中に発動すると相手の目をくらますことができ、非常に面白いスキルに仕上がっている。

こちらが「フェード」。近未来的で、あやしい雰囲気を醸し出している
「サージ」は、スライディング後のダッシュ速度を上げてくれるパッシブアビリティ
「フラッシュバック」を発動すると画面が変化。時間を遡っていくように、場所が戻っていく
戻る場所は60mほどで限定的だが、面白いスキルに仕上がっている

 そしてアルティメットアビリティ「フェーズチャンバー」は、アクティベータコアと呼ばれるものを投げることができる。アクティベータコアは、爆発すると周囲のプレーヤーにダメージを与え、ダメージを受けたプレーヤーは数秒間、攻撃を無効にされる。ダメージを負った後、攻撃することもできなくなってしまう強力なスキルとなっている。

アクティベータコアを投げると……
姿が透明化。相手が攻撃できなくなってしまう
なお、範囲内にプレーヤー自身がいる場合は、画面が変化し同じダメージを食らう(攻撃もできない)ため注意が必要だ

 モバイル限定のレジェンドは今後も追加予定。更に、フィードバック次第では、モバイル限定レジェンドを本家「Apex」に追加する“逆輸入”も検討するという。フラッシュバックという魅力的なスキルを持つ「フェード」だが、本家「Apex」でも楽しめる日が来ることを期待したい。

カジュアルにランク、アリーナも! モバイル版ならではの“調整”でゲームを快適にプレイ

 モバイル版には、本家「Apex」でもお馴染みのオーソドックスなバトルロイヤル「カジュアルマッチ」や、よりハイティアを目指しポイントを稼ぐ「ランクリーグ」、戦術的な戦いが求められる3vs3の「アリーナ」の3種類のほか、モバイル限定の「チームデスマッチ」が登場し、計4種類のゲームモードが用意される。

 「カジュアルマッチ」や「ランクリーグ」では、マップに「ワールズエッジ」が登場。キャピトルシティやランドスライドなど数々の戦地にてバトルロイヤルを繰り広げることになる。マップは今後も追加予定で、本家「Apex」の「キングスキャニオン」や、モバイル限定のマップなども実装される予定だ。

マップには「ワールズエッジ」が登場
数々のビルが立ち並ぶ戦地「キャピトルシティ」。本家「Apex」では多くのプレーヤーが死闘を繰り広げている

 実際にプレイすると、バトル時の緊迫した空気や仲間との連携、レジェンドのスキルなど、本家「Apex」そのままの体験を、モバイルで楽しむことができる。スキルや独特なマップなど、他のバトロワゲームにはあまりない要素によって、新しくプレイするユーザーにも新鮮な体感ができる。また、本家「Apex」プレーヤーは、「モバイルでApexをしてる!?」と少し不思議な感覚になるだろう。

 また、モバイル版では全ての武器や、プレーヤーが着るアーマーなどに「調整」が入っている。具体的には、アーマーの耐久値向上や、武器のダメージ増加、装填弾数の増加などが施された。例えば、本家「Apex」における通常の「R-301カービン」の装弾数は18発だが、モバイル版では20発となる。たった2発だが、拡張マガジンを付けるとこの差は最大4発に拡大する。

 これは、タッチ操作時の外れ弾の増加などを補うもので、リロードの回数を本家「Apex」と同等レベルまで少なくすることを狙っている。プレイしていると、操作感の違いから確かに外れ弾が増加するが、この弾数調整によりリロード回数は増えたと感じない。リロードの回数が減るとストレスも減り、戦いに集中することができる。モバイル版ならではの“考えられた”調整となっている。

本家「Apex」では18発装填できる「R-301カービン」だが、モバイル版では20発に増えている

6人チームで敵を“キル”しまくれ! モバイル限定のゲームモード「チームデスマッチ」が登場

 モバイル限定のゲームモードとして「チームデスマッチ」が登場する。6対6のチーム戦で、ルールは明快。相手チームをより多くキルしたほうが勝ちとなる。

 実際にプレイすると、レジェンドたちのスキルを使用しながらのキルバトルは爽快。制限時間も10分と長くなく、モバイルならではの短時間で満足感を得られるゲームモードに仕上がっている。また、接近戦が多いため、「ランクリーグ」での接近戦の練習としても活かせる。

ルールは明快。より多くのキルを獲得したほうの勝ちだ
6人編成のため、より多くのレジェンドのスキルが飛び交う。味方の背中姿も心強い

 チームデスマッチには、「クラッシュ」と「デスマッチ」の2種類が用意。主なルールに違いはないが、「クラッシュ」ではキルされると拠点にリスポーンする一方、「デスマッチ」では、キルされるとチームメイトに近いランダムな地点でリスポーンする。

 「クラッシュ」では立ち位置によってキルを狙う“戦術重視”、「デスマッチ」ではチームメイトの近くにスポーンすることで、最前線に直行できる“スピード感重視”の戦闘が楽しめる。

「Apex」の体験を手中に。「Apex Legends Mobile」は幅広いプレーヤーが楽しめるバトロワゲーム

 今回、一足早く「Apex Legends Mobile」をプレイしてきたが、本作は「Apex Legends」ならではのゲーム体験を、モバイルに上手く落とし込んでいた。また、モバイル限定のコンテンツという付加価値も加わることで、より一層“プレミアム”なゲームに仕上がっている。

 本作は、「Apex Legends」のプレイに憧れていたモバイルユーザーのみならず、これからバトルロイヤルゲームを始める人も楽しめるだろう。また、レジェンド「フェード」やゲームモード「チームデスマッチ」は、本家「Apex」プレーヤーを唸らせるものがある。「Apex Legends」と「Apex Legends Mobile」、両方の更なるアップデートを、期待せずにはいられない。