【特別企画】
「Re:ゼロから始める異世界生活 Lost in Memories」、最新スクリーンショットから新章3「犬鬼挽歌」(後半)の展開を考察!
2022年3月18日 12:00
- 【メインストーリー新章3「犬鬼挽歌」(前半)】
- 3月9日より公開中
セガがサービス中のテレビアニメ「Re:ゼロから始める異世界生活」公式スマートフォン向けゲーム「Re:ゼロから始める異世界生活 Lost in Memories」(以下「リゼロス」)。ついに1.5周年を迎えた「リゼロス」を皆さん楽しんでいるだろうか?
筆者の場合は2月に開催された「リゼロス・ショコラパラダイス!」からの盛り上がりが続いていて。というのも「【愛情たっぷりケーキ】レム★3」、「【姉様おすすめスイーツ】ラム★3」、「【切れ者甘味店長】アナスタシア★3」をゲットできたからなのだ! 個人的には大満足。しかしそれに続いた「【アイドル姉妹】ラム&レム★3」はかなり回すもゲットならず……。悔しい!
そんな気持ちを持ちつつ1.5周年を迎えたわけだが。しかし早いものだ1.5周年。実は筆者はリリース前に先行プレイレポートを書かせていただいたのだが,それからこんなにたったのだなあと感慨深い。そしてこの1.5周年を飾るにふさわしいコンテンツが登場した。それが、長月達平氏監修の完全オリジナルストーリーとなるメインストーリー新章3「犬鬼挽歌」(以下、新章3)だ。
「新章3」に登場するのはスバルとエミリアに加え、レムとヴィルヘルムさん。あとちょっとだけ登場するベアトリスとパック。また舞台となる「亜人戦争」を戦っているキャラクターとして、前半には亜人と人との混血であるタルコとメリオが登場する。今回の記事では、新章3「犬鬼挽歌」(前半)を振り返りながら、GAME Watchにだけ公開された後半の最新スクリーンショットと共に、今後の展開を考察していきたい。
ロズワール邸に運び込まれた多くの書物。
スバルとレムはその処理を任されたベアトリスの手伝いをしていた。
そんな中で、レムがこつ然と姿を消す。
「――れ、レム? いない――」
レムが姿を消した原因は、魔導書「夢幻写本」だった。
この本は、亜人を見分けて物語の中へ取り込んでいるという。
スバル、エミリア……そして偶然居合わせたヴィルヘルムは、救出のため本の中へ入り込むことに。
そして、本の中に入った3人が見たものは――
四十年前に終結したはずの「亜人戦争」が続いている世界だった。
「知らなきゃいけないんだと思う。『亜人戦争』で何があったのか、王選候補者の1人として」
戦場に降り立ったスバル、エミリア……そしてヴィルヘルム。
レムは無事に救出できるのか。
そして、なぜ「亜人戦争」は続いているのか。
その答えは、「夢幻写本」の≪主人公≫だけが知っている。
終わらない「亜人戦争」
「新章3」はプロローグにもある通り、スバルたちが活躍する40年前に終結したはずの「亜人戦争」での激戦地「ロボス高地」が舞台だ。そして「リゼロ」といえばやはり、スバルの死に戻りにより物語が変化していくのがポイント。「新章3」でもこの“死に戻り”によってストーリーがさまざまに変化し、進んでいく。
まずはスバルたちがロボス高地に降り立つところから物語はスタートする。激戦地だけあって砲弾が飛び交い、やられた亜人たちの死体がスバルの前に転がってくる状態だ。ひとまず塹壕に入り、安全を確保する。
しかしいきなり戦場に落とされるとは、さすがトラブルに巻き込まれ慣れているスバルならでは。こういうときには冷静に判断してくれるヴィルヘルムがいてくれるのが心強い。
夜になってからレムを探すべく、ロボス高地にある指揮所に向かうスバルたちだが、そこへ亜人たちの襲撃が。「タルコ!」と叫ぶヴィルヘルム。そこに大きな体の亜人が現われ、エミリアに襲いかかる。それをかばうスバルはあえなく命を落とす――。そして死に戻ったところが、ロボス高地に降り立った時だ。
ここはプレイしていて「そこでか!」と思った“死に戻り”シーン。物語が急展開するのは「リゼロ」のいいところだ。スバルがこの世界に初めて降り立った時にも、いきなり死を目の前にすることになったように、最初は展開が読めないものよね……という。
死に戻りをしてまた物語を紡ぐ
エミリアとヴィルヘルムに再会したスバルは、それまでの経験を元に、一度戦場から離れることを選択する。戦場の西側にある森へ移動したスバルたち。しかしある程度進んだところで、それ以上行けない場所を発見する。「夢幻写本」が作っている世界には境界があるようだ。そして夜になり、スバルが経験した通り、亜人たちは指揮所を襲う。
戦闘が落ち着いたところで、スバルたちはレムの捜索へと移る。エミリアとヴィルヘルムからいったん離れる。「死に戻り」を口にして「魔女の残り香」を濃くして、レムにスバルの居場所を知らせるためだ。しかしレムの代わりに登場したのが蜂のような姿をした魔獣「ベスパル」だった。ベスパルに刺されてスバルは意識を失う。
気づいたときには牢屋のような所に閉じ込められていた。そこで出会ったのがメリオだ。メリオはスバルを見て、「外から来た者だ」と気付く。そしてメリオはレムのことを知っていた。ただし2日ほど前に見かけたきり、その先の行方は知らないという。しかしここでレムが生きていることがわかり、ほっとするスバル。しかしヴィルヘルムの名前を出したときに態度が一変する。
そして指揮所に連れ出されたスバルは、ヴィルヘルムとエミリアが向かってきたことを知る。そして登場したタルコは、ヴィルヘルムの名を聞いて激情する。どのような曰くがあるのかもわからない。「亜人戦争は何一つ終わってない!」と叫んで獣化する。剣を交えるヴィルヘルムとタルコだが、ヴィルヘルムが本気になっていないと叫び、その本気を引き出すためにとスバルへ刃を向ける。スバルはタルコの剣に貫かれ、そして死ぬ――。
ここで2度目の死を迎えたスバル。スバルが死に戻りをするときにはキーとなる言葉ややりとりがあるわけだが、今回の失敗はタルコとメリオ、ヴィルヘルムの関係を見抜けなかったこと。この3人の関係が実は微妙だったということは、ぶつかってみなければわからないもの。こうした失敗も時には重要なのだ。
レムとの再会
再び死に戻ったスバルだが、戻った先は先ほどと同じ場所だった。ここからのリスタートが基本なのか……。これまでの経験を元に、行動を立て直すスバル。ここで起きている戦争から逃げてはレムも助けられないし、本からも出られない。まずスバルは戦闘を止めるために、エミリアの魔法で霧を生み出すことに。何にしろタルコとメリオはこの戦闘のキーマンだ。2人を探しているとそこにタルコとメリオが登場する。スバルはレムを連れて帰ることが目的であるとタルコとメリオに伝えると、メリオはタルコとともに、レムを探すと提案した。レムを見つけたら霧を晴らすことを条件に、ともに探索へと向かうことになった。
探索途中でまた魔女の残り香を使ってレムに知らせるスバルだが、登場したのはベスパル。しかも女王蜂ともいうべきサイズだった。それに乗っていたのは、タルコたちの部隊を率いた隊長のマダラだ。マダラがスバルへと向かってきたとき、それを迎え撃ったのはレムだった。
かっこいい所で登場したレム。切り札は最後に現われるのだ。「スバル君に、手を出すな」。ここからのセリフは、水瀬いのりさんの声で聞こえていた筆者だった。
戦いが終わり、レムが2日間過ごしていた洞窟に移動するスバルたち。一晩を無事に過ごした一行だが、目覚めてから登場したのはベスパルの大群だった。ひとまず洞窟を出て、避難先を目指すことに。レムが囮となって逃げようとするが、スバルの方にベスパルは向かっていく。スバルはエミリアと別れて単独行動に出るが、やはりベスパルたちはスバルを目指して進んでくる。そこで登場したのが女王蜂に乗っているマダラだ。がむしゃらに走って逃げるスバル。そこに登場したのは謎の人物。ベスパルを一刀両断にしたあと、スバルの首を落とすのだった――。
ダイジェストでお届けしたストーリーだが、いかがだっただろうか。アニメや小説でもそうだが、タイミングよく来る“死に戻り”が物語の厚みを増している。今回もスバルのトライアンドエラーによって状況が変化するとともに、登場人物がどのような想いを持っている人なのかがよくわかる。
今回のストーリーも謎が多い。亜人戦争では王国軍に仕えていたタルコが、どうして亜人側に移ってしまったのか? ヴィルヘルムの名前を出した瞬間に態度が豹変したのはなぜなのか? 死んでいたマダラがよみがえって襲ってくるのはなぜなのか? しかも相手がタルコであっても攻撃しているため、敵味方の判別ができていないようだ。そして「夢幻写本」を夢に描いている主人公とは一体誰なのか? 前半ではいっぱい出されている謎を、後半でどのように回収していくのかが楽しみになってくる。それに最後にスバルを殺した相手は誰なのだろうか。
果たして後編はどのような流れに?
前半は以上の通りだ。そして後半について考察していきたいのだが、セガからGAME Watchで特別に公開されたスクリーンショットを紹介していく。
なお、以下2点のスクリーンショットは「リゼロス」公式サイトでも公開されている。
なかなか読み解くのが難しいスクリーンショットなのだが、いちばんわかりやすいのはヴィルヘルムだろう。アニメではすでに登場しているように、これはヴィルヘルムの若き時代の姿だ。
そしてタルコの気になるセリフ。どこかの時点で敵に襲われたスバルたちをタルコが助けた、ということに違いない。エミリアのつぶやきは、戦闘が休止したとき、スバルと話しているときに出たものだろう。そしてスバルの元気なセリフは、最後の最後、物語に決着をつけるために何かの行動を起こすときのものと想像する。
しかし先日のWEB番組「リゼロスチャンネル~1.5周年記念放送~」でスバルを演じる小林裕介さんが「結末を知らない」、「スバルは主人公ではない」と発言していることを考えると……。脇役と思われたヴィルヘルムさんとタルコを巡る物語として描かれていくのだろうか?
ところで今回の舞台なのだが、ヴィルヘルムが「白鯨討伐においてともに轡を並べたレム殿の急事とあらば」と答えているように、白鯨戦の後であることは間違いない。しかし本編では白鯨討伐をしたあと、スバルはペテルギウスを討ちに、レムはクルシュとともに王都へ向かっている。そのあとレムは、レグルスとバテンカイトスの襲撃を受けて眠り人になってしまうので、もしかしたらストーリーがもっと先に進んだあと、レムが回復して普通の生活を送るようになったあとのことなのだろうか?
まあそこまで行かなくとも、基本的に新章は“IFストーリー”。白鯨を倒したあとにロズワール邸でこうした出来事があったというのもアリだろう。筆者の個人的にはレムが元気に活躍してくれれば、それでいい。実は筆者、これを書くためにもう1度アニメを見直していて、やっぱり第1期第18話の「ゼロから」が刺さるわけですよ……という。
リゼロファンなら知っておくべきストーリー
「新章3」についてだいたいの内容はおわかりいただけたと思う。これまで詳しく語られてこなかった亜人戦争について、そこで起きていた1つの物語を知ることができる。ヴィルヘルムの若き時代について描かれていくのも興味深い。「リゼロス」をプレイしている人はもちろんだが、「リゼロ」ファンであれば亜人戦争の物語の一端を知ることができる「新章3」をぜひともプレイしてほしいと思う。
©長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活2製作委員会 ©SEGA