【特別企画】

ストーリー性の強いSFFPS「Crysis Remastered Trilogy」を会場で体験!

パワードスーツを使いこなし、様々なミッションに挑む楽しさ

【Crysis Remastered Trilogy】

12月9日発売予定

価格:6,490円(税込)

 H2 INTERACTIVEの「Crysis Remastered Trilogy」は、Electronic Artsから販売されていたFPS「Crysis」シリーズを1本にまとめ、PS4向けにリマスターした作品だ。後方互換機能を用いてプレイステーション 5でもプレイ可能となっており、4K対応のグラフィックス、60FPSのフレームレートと高いクオリティでプレイできる。

 今回はTGS会場で本作をプレイできた。「Crysis Remastered Trilogy」は、「Crysis」、「Crysis 2」、「Crysis 3」が収録されており、今回は初代「Crysis」をプレイすることができた。音声も含めフルローカライズであり、細かい演出も楽しめた。

【「Crysis Remastered Trilogy」PS3 VS PS5 プレイ映像比較トレーラー】

 「Crysis」の舞台は2020年、台湾の東側にある島を北朝鮮の軍隊が占拠した。この島にはアメリカの考古学調査チームがいて、主人公達は米陸軍特殊部隊「ラプターチーム」として彼らを救出に向かう。ゲーム本作のオリジナルが制作されたのは2011年で、その時点での近未来を設定している。この世界では北朝鮮は大幅に力を増し他国の脅威になっている。

 ラプターチームはナノテクノロジーの結晶「ナノスーツ」をまとっている。常人を越える身体能力に加え、機能を発動させることで高速移動できる「スピード」、筋力を増すことで近接能力やジャンプ力が上がる「ストレングス」、防御効果を上げる「アーマー」、光学迷彩により隠密度を上げる「クローク」といった特殊能力を発揮できる。このスーパーパワーによる独特のプレイ感覚は3部作を通じての特徴であり、このスーツそのものも物語の鍵を握る存在だ。

プレーヤーは特殊なスーツを着た兵士。特殊能力を駆使して戦う
筋肉そのままのような異様な姿のスーツは、本作のシンボルイメージだ
スーツには望遠やセンサー能力も
どういったルートで進むか、自由度の高いデザインだ

 「Crysis」は後に"オープンワールドFPSの元祖的な存在"と言われる。目標は提示されているが、他にも様々なサブ目標が発生、それらに対処することで展開が変わってくる。一本道ではないゲームの展開が楽しめるのだ。ただ目標の見せ方やナビゲーションは当時まだ発達していなかったということも感じられた。この"実験"を大いに楽しみたいと感じた。

 最新のグラフィックスへのリマスターによりジャングルを進んだり、砂浜の描写など、臨場感は増していると感じた。フルローカライズによる雰囲気の良さも気に入った。そしてやはりスーツの様々な機能を使いこなすのが楽しかった。

 クロークで近づき、敵と戦う場合はアーマーを強化、敵に近づいて接近戦を挑んだり、オブジェクトをつかんで投げつけたりと、他のFPSでは味わえない様々な特殊能力を使うのが楽しかった。しかしバランスとしてはシビアで、敵は常に多く、油断すると倒されてしまう。歯ごたえのあるバランスだと感じた。

3部作で戦いの場所は大きく変わっていく

 「Crysis」シリーズはストーリーに大きな魅力がある。筆者はシリーズをすべてプレイしたが、特に「Crysis 2」からのスーツの秘密にフォーカスしていく要素が印象に残っている。「Crysis」シリーズはストーリーと、パワードスーツでの戦いという、他の作品で味わえない要素を持ったFPSである、この機会にプレイしてみてはいかがだろうか?