【特別企画】

「SCARLET NEXUS(スカーレットネクサス)」ファーストインプレッション

超脳力を使った新感覚バトル! 念力で物体を浮かせて攻撃

 本作の最大の特徴は超脳力を使ったバトルアクションにある。

 主人公たちが使える超脳力は2人とも「念力」となっており、周りにある物体を浮かせ、「怪異」にぶつけて攻撃をすることができる。「念力」を使うには、「念力ゲージ」を消費して発動するため、短期間で「念力」を複数回連発することは序盤では難しい。消費した「念力ゲージ」は時間経過で回復していくため、ゲージが溜まるまでは別の攻撃方法をとるか、「怪異」から逃げ回る必要がある。

「念力」で近くにあるものを「怪異」にぶつけて攻撃

 超脳力のほかにもユイトは刀、カサネは小型刃の武器を使った攻撃を行なえる。ユイトは攻撃範囲は狭いが素早い攻撃、カサネは広範囲攻撃と空中戦を得意としており、武器攻撃を行なうと「念力ゲージ」が少し回復するので、超脳力攻撃と武器攻撃をうまく組み合わせて戦うとより効率よく戦えてオススメだ。

 超脳力と武器攻撃によるバトルアクションはかなり軽やかで、爽快感がある。筆者はユイトの戦闘スタイルのほうが戦いやすいと感じた。ユイトは戦い方にスピードを感じられるので「怪異」を倒したときの爽快感が気持ちよかった。カサネはちょっと戦い方に癖がある。慣れるまで時間はかかったが、広範囲に攻撃でき、たくさんの「怪異」に囲まれた時も一気に撃退できる気持ちよさがあった。

ユイトの武器攻撃はスピードと機動性が重視されている
カサネの武器攻撃は広範囲に攻撃可能

 さらに、一時的に仲間の超脳力を借りて戦う「SAS」というシステムもある。

 仲間の超脳力には、武器攻撃に火や電気の効果を乗せるものや透視、あらゆる攻撃を防ぐもの、瞬間移動など身体強化につながるものなど、多岐にわたる。ストーリーの進行によってパーティーを組むメンバーも異なり、様々な超脳力を使うことができるので、その都度戦術を考えるのが楽しい。ちなみに「SAS」は超脳力を借りるキャラクターごとの消費ゲージが設定されており、そのゲージを使い切ってしまうと、しばらく使えなくなる。「SAS」はプレーヤーの判断で使用を止めることもできるので、切り替えながらうまく「SAS」を使いこなせば、格段に戦いやすさが変わってくる。

パーティーの「ハナビ・イチジョウ」の発火脳力を「SAS」で借りて戦うと斬撃に炎が上乗せされる
電気をまとった攻撃を行なえるようになるSAS放電

 また、パーティメンバーとの絆を深めることで「SAS」で使える技がレベルアップしていく。絆を深めるにはメンバーとの「絆エピソード」を進める必要がある。より強い「SAS」を使うためにも他のキャラクター達との絆を深めていくことも重要なポイントだ。

会話のマークがピンク色に変わっていると「絆エピソード」を進めることができる
ユイトとハナビの絆エピソード

 もう1つ「脳駆動(ドライヴ)」という特殊技能もある。戦闘時にドライヴゲージが溜まると主人公たちがフードを被り、ビジョンで顔を覆う。そうすることで集中力が高まり、身体能力が格段にパワーアップするのだ。「脳駆動(ドライヴ)」はゲージが溜まったタイミングで自動的に発動するため、プレーヤーが任意に発動タイミングを選ぶことはできない。ドライヴゲージがなくなるまでは「脳駆動」状態のままなので、発動したら効率よく戦うことをおすすめしたい。

「脳駆動」状態になった主人公たち。集中力が高まり、感覚が研ぎ澄まされている

 なお、本作はRPGということで、主人公たちにはレベルシステムが採用されており、レベルが上がるごとに身体能力も徐々に上がっていく。また、「ブレインマップ」というスキルツリーも採用されており、レベルが上がるごとに貯まるブレインポイントを消費して、攻撃力アップといった身体能力の強化や「SAS」のゲージを早く回復させるといったサポート機能などを強化することができる。

いわゆるスキルツリーである「ブレインマップ」
新アクションも習得できる

遊びやすい操作性と展開が気になるストーリーがやみつきになること間違いなし

 今回体験した本作の印象は、バトルがサクサクと進み、爽快感も感じられて楽しいうえ、ストーリー展開もかなり気になるものになっていると感じた。

 今回の体験範囲ではこの先ストーリーがどこへ向かっていくのか、まだまだわからないことだらけだ。しかし、出てくるキャラクターたちがそれぞれのストーリーで綿密に描かれており今後のストーリー展開がとても楽しみに感じた。2人の主人公が織りなす物語はそれぞれに見え方も違うので、同じゲームでありながら常に新鮮味を感じられるのもまた斬新で刺激的だ。それぞれの主人公のストーリーを少しずつ交互にプレイしても、一旦どちらかの主人公のストーリーをクリアして、その後にもう1人の主人公のストーリーをプレイしても面白いだろう。

 また、本作はストーリーだけでなく、かなりアクション性が高く、アクションが好きな人もRPGが好きな人もしっかり楽しめるものになっている。操作もさほど難しくないので、サクサクと爽快感味わえること間違いなしだ。アクションが好きな人もRPGが好きな人ストーリー重視の人もぜひ遊んでみてほしいタイトルとなっている。

ちょっと強い「怪異」やボスクラスの「怪異」に出会うたびドキドキしながら戦うのもとても緊張感がある
「SAS」を効率よく使うなど戦術を考えたり、立ち回りを考えるなど上手く戦うことができると達成感も得られて、かなり楽しい