【特別企画】

ファンタジア文庫歴代作品のキャラクターとともに、無限の世界へと繰り出そう!!ゲーム「ファンタジア・リビルド」先行プレイレポート

配信日:12月17日 配信開始

価格:無料(アイテム課金)

 EXNOAは、Android/iOS/PC用 無くした世界を紡ぐRPG「ファンタジア・リビルド」(以下、ファンリビ)の配信を12月17日に開始する。

 本作は、KADOKAWAのライトノベルレーベル「ファンタジア文庫」の歴代作品を題材とした、夢のクロスオーバーRPG。「スレイヤーズ」、「デート・ア・ライブ」、「フルメタル・パニック!」など、現時点で13作品の参戦が決定しており、原作クリエイター陣によるオリジナルシナリオやイラストが展開される。コマンドRPGをベースに原作を再現したかのような迫力ある演出や、ローテーションによる戦略性あふれるバトルに加え、圧倒的なボリュームの新規シナリオやイラスト、そして本作でしか味わえないファンタジア文庫作品のクロスオーバーも堪能できるなど、まさに一粒で二度も三度もおいしい作品なのだ。

 今回は配信開始前に「ファンリビ」をプレイする機会が得られたが、何せ膨大な作品とキャラクターが登場する本作、すべての登場作品について事細かに言及するのは難しい。そのため、本稿では主にオリジナルキャラや序盤から登場する「スレイヤーズ」などのキャラクターに焦点を当てつつ、クロスオーバーならではの設定や、ゲームシステムの魅力についてもご紹介していきたい。

【『ファンタジア・リビルド』オープニングムービー「最後のpiece」】
【ファンタジア文庫の13作品がクロスオーバー!】
冴えない彼女(ヒロイン)の育てかた
フルメタル・パニック!
ゲーマーズ!
対魔導学園35試験小隊
棺姫のチャイカ
スレイヤーズ
ハイスクールD× D
空戦魔導士候補生の教官
ロクでなし魔術講師と禁忌教典
鋼殻のレギオス
デート・ア・ライブ
伝説の勇者の伝説
上記12作品と「東京レイヴンズ」の参戦が決定しており、ファンタジア文庫の13作品が「ファンタジア・リビルド」にて一堂に会する

歴戦の勇士たちとともに、壊れた世界を取り戻そう!

 KADOKAWAのファンタジア文庫といえば、2018年に30周年を迎えた超人気ライトノベルレーベルだ。「ファンリビ」は、そんなファタジア文庫を代表する作品が集結する夢のクロスオーバーRPGであり、本作のメインクエストでは巨大な艦「オリキュレール」に乗って、様々な世界が結合して生まれた「混成世界」を巡り、世界が崩壊した原因を探すことになる。

 プレーヤーの分身である主人公は、両親と妹の4人家族に生まれた至って普通の学生だったが、謎の美少女と出会った日に世界の崩壊が起こり、ひょんなことから未知の能力「ギフト」に目覚めてしまう……とまあ、開始早々からカワイイ妹と不思議な美少女に囲まれ、何の変哲もない一般人が特殊能力を得てしまうのは、もはやラノベのお約束。だが、このお約束がいいのだ!

「フルメタル・パニック!」の主人公・相良宗介など、様々なキャラクターが一堂に会するオープニング
序章で訪れる「スレイヤーズ」の世界。よく見ると、ファンタジックな世界の森になぜか学校があり、混成世界の影響が伺われる
口調はぶっきらぼうでも、主人公(プレーヤー)に対する思い遣りが滲み出る妹の「理乃」に加え……
記憶喪失なのに超絶ポジティブな謎の美少女「エンデ」(控えめなお胸が素晴らしい)の登場など、ラノベらしい展開に、ついにやけてしまう筆者

 本作では、プレーヤー自身はバトルに参加できないが、仲間の能力を強化したり、通常は戦う力のないキャラクターに戦う能力を与えたりと、ラノベの主人公におあつらえ向きの設定がなされている。実際のバトルでも、7人のキャラクターを適宜ローテーションさせ、各キャラクターのスキルを駆使して戦いつつ、プレーヤーのギフトでサポートすることができる。詳細は後述するが、オーソドックスなコマンドRPGをベースとしつつも、本作はこのローテーションや各種スキル、そしてギフトの使い処が勝敗を分けると言っても過言ではない。

 また、「ファンリビ」では個性が豊か過ぎる歴代作品のキャラクターたちに加え、階級が一番上だったというだけの理由でオリキュレールの艦長にされた「グスタフ」など、本作オリジナルのキャラクターも負けず劣らずと存在感を発揮している。そんな彼らの夢の共演にも要注目だ。

ギフトの力で戦闘形態に変身したエンデ。プレーヤーと二人三脚で成長しながら、バトルでも大活躍!
戦闘中は前衛の3人を主軸としつつ、ターンごとに隊列を左右に動かして、後衛のキャラクターとローテーションさせることが可能
「デート・ア・ライブ」で艦長を務めていた五河琴里は、本作では艦長補佐として、頼りないグスタフを支える
「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」のグレンと「伝説の勇者の伝説」のライナなど、怠け者のキャラクター同士の絡みが見られるのは、「ファンリビ」ならでは!?

戦略性あふれるローテーションバトルに注目!

 先述のとおり本作はオーソドックスなコマンドRPGを採用しているが、独自のローテーションシステムや、多種多様なスキル、タイプ相性などの導入により、戦略性あふれるバトルが楽しめるようになっている。

 本作では敵味方ともに「シューター」、「トリックスター」といった「タイプ」があり、タイプ相性の他にも「物理」や「特殊」などのダメージの違いも存在する。そのため、相性が悪い敵の攻撃を食らうと2~3発で戦闘不能になることもあり、無暗に攻撃を仕掛けるだけでは、なかなか勝てないゲームバランスとなっている。

 そこで役に立ってくるのが、ローテーションのシステムだ。「ファンリビ」では、他プレーヤーなどのサポートキャラクターを含めた計7人のキャラクターを適宜ローテーションさせる形で進行する。戦闘はサポートキャラクター1人を加えた前衛3人の状態で始まるが、ターンごとに隊列を左右にスライドさせることで、後衛のキャラクターと位置を入れ替ることができる。これを活用することで、瀕死のダメージを負った味方をいったん後衛に下げて守ったり、ローテーション時にしか発動できない「ローテーションスキル」で味方を強化させたりと、様々な戦略が可能になるわけだ。

前衛のひと枠には、必ずサポーターキャラクターが入る。また、トータルコストを超える編成はできないので、残り6人の編成は慎重に考えよう
クエストによっては限定キャラクターを使用できることもあるが、サポートは基本的に他プレーヤーが設定したキャラクターを借りることになる
ボス級のモンスターは攻撃が激しく、一撃で瀕死になることも……
前衛が戦闘不能になる前に、隊列をドラッグして、味方をローテーションしよう!

 ローテーション以外にも、本作のキャラクターは独自のスキルや必殺技を持っており、プレーヤーもギフトスキルで戦闘をサポートできるので、各種スキルや必殺技の発動タイミングが勝敗を握ると言っても過言ではない。例えば、味方が瀕死の時は攻撃回避のスキルで守ったり、敵が回避スキルを使った場合は、こちらの必殺技が無駄にならないよう温存したり、戦闘中はなかなか気が抜けない。純粋にシナリオを楽しみたいプレーヤーにとっては賛否両論あるだろうが、いわゆる”キャラモノ”に甘んじることなく、このくらいバトルの歯応えもしっかり追及したゲームのほうが、筆者は好きだ。

プレーヤーのギフトスキルはクールタイムが長いため、ここぞという場面で使いたい
必殺技が発動可能になっても、慌てずに。相乗効果のあるサポートスキルがあれば、先に発動させよう!
「スレイヤーズ」のゼルガディスの必殺技・崩霊裂(ラ・ティルト)が発動した場面。本作では美麗なイラストとお馴染みのボイスが入るので、往年のファンにはたまらない演出だ
本作ではパーティーに空き枠がある場合、なんと「フルメタル・パニック!」のボン太くんが参戦してくれる。戦力としては正直あまり当てにならないが、かわいいからOK!?

原作の設定が生かされた緻密なクロスオーバーが秀逸!

 クロスオーバーRPGとなる本作では、各キャラクターのスキルや関係性にも工夫が光っており、原作ファンを唸らせる出来となっている。例えばキャラクターのパッシブスキルといえば、基本的には状態異常への耐性やステータスが上がるなど、バフ効果のあるものが多いと思う。では、「ファンリビ」ではどうかと言うと、原作で睡眠が好きなキャラクターなどは、むしろ睡眠耐性が下がっていることもあるのだ!デメリットしかないのに、ここまで原作に忠実に再現されると頭が下がる思いだ。

 その他にも、本作では各キャラクターの原作の設定を生かしたクロスオーバーが戦闘中でも見られる。例えば「スレイヤーズ」のゼルガディスは魔法で合成獣(キメラ)にされた過去があり、「ファンリビ」の作中では「伝説の勇者の伝説」のライナの持つ複写眼(アルファ・スティグマ)で、己に掛けられた魔法を解析して除去できないか試そうとしている。そのため2人を前衛に入れると、戦闘開始時と終了時にオリジナルボイスの掛け合いが発生するのだ。シナリオ以外でも、このような遊び心のあるクロスオーバーが見られるので、ぜひ色々なキャラクターの組み合わせを探してみてほしい。

「伝説の勇者の伝説」のライナのパッシブスキルに、まさかの睡眠耐性ダウンが!
普段はクールで面倒見の良いゼルガディスが……
自分の体のことになると、ライナに執拗に絡む。2人の温度差が面白いので、ぜひ一度はパーティーに入れてみよう

 勘の鋭い読者の方はそろそろお気づきかもしないが、筆者は小学生の頃に「スレイヤーズ」にハマって以来、実はゼルガディスが大のお気に入りだった。クールで面倒見が良くてイケメンとか、キッズなら誰でも憧れると思うんですよね?普段ならお胸が控えめの美少女に迷わず飛び付く筆者だが、今日はこのままもう少しだけゼルガディスの話にお付き合い願いたい。本作で最初に訪れる混成世界に設定されていることからも、「ファンリビ」開発の強い「スレイヤーズ」愛を感じたが、実際に主人公とエンデが最初に出会うのもゼルガディス、その後で親身にアドバイスをくれるのもゼルガディスと、少なくとも序盤はゼルガディスのバーゲンセール状態!!ただでさえ「スレイヤーズ」ではリナなどに振り回されて大変なのに、「ファンリビ」でも主人公たちの教育係的な立場になるとか、あんたマジでいい奴すぎるよ……。

 今回はゼルガディスを例に取ってみたが、もちろん他の参戦作品のキャラクターも原作の設定と矛盾することなく自然と「ファンリビ」の世界に溶け込んでおり、どのキャラクターを切り口にしても本作のクロスオーバーのレベルの高さが伺える。そして話を戻してしまうが、ゼルガディスはガチャで入手しやすく、レアリティが星3で強化もしやすいため、読者の皆様にもぜひ使っていただきたいところだ。「でもどうせ、リナの竜破斬(ドラグ・スレイブ)のほうが強いんでしょ?」とか言わずに、使って!お願いだから!!……ちなみにキャラクターは課金要素となるガチャで入手が可能なほか、一部キャラクターはストーリー進行でも入手できる。

戦闘のアドバイスを受けたエンデは感銘のあまり、ゼルガディスを師匠と呼ぶことに
そして、そこに全力で乗っかる主人公!
ようやく再会したリナに知らない人扱いされるゼルガディス……この先の展開は、ぜひゲームの本編でご体験を!

夢の共演が続々!クロスオーバーは続くよ、どこまでも!

 ここまでゼルガディス成分多めで書き進めてしまったが、ファンタジア文庫歴代作品のクロスオーバーRPGである以上、もちろん本作には数多の美少女も登場する。序章をクリアした後は、「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」と「空戦魔導士候補生の教官」が入り混じった世界を訪れることになり、序章以上に美少女多めでクロスオーバー満載の物語が展開されるのだ。また、「ファンリビ」には「冴えない彼女の育てかた」のような日常系の作品も参戦しているため、原作では戦う力を持たないキャラクターが、果たして本作でどのような活躍を見せるのか?そこも注目していきたいところだ。

「デート・ア・ライブ」の夜刀神十香も登場し、ますます美少女の大所帯に!
筆者も次から次へと美少女に会えて、めちゃくちゃうれしいっす!
主人公たちの前に現れる謎の敵も、実は美少女かも!?
テストプレイの段階では装備アイテムである「フラグメント」は入手できたが、「冴えない彼女の育てかた」のプレイアブルキャラクターは確認できず、今後の展開が待たれる

 さらに本作のタイトルにもある「リビルド」とは、ファンタジア文庫歴代作品による再構築だけでなく、ゲーム内でのキャラクター強化も意味する言葉であり、リビルドを進めていくと登場キャラクターたちが本作だけの新たな姿に生まれ変わる。既に公式Twitter上で公開されているリビルドフォームに加え、育成を続けるともう一段階上の変化も起こるとのことなので、ぜひ推しのキャラクターの変化を楽しんでいただきたい。

 最後に、本作の参戦作品をあまり知らないという読者の中には、心からプレイを楽しめるか不安に思われている方もいるかもしれない。だが、そんな心配は無用だ。実を言えば、筆者も小学生の頃に「スレイヤーズ」を、そして大人になってから某ロボット大戦ゲーで「フルメタル・パニック!」を履修した程度で、他の参戦作品については聞きかじった程度の知識しかなかった。が、それでも「ファンリビ」を問題なく楽しむことができ、むしろ参戦作品のことをもっと知りたいとさえ思えた。もちろん、多くの作品を履修していたほうが本作を深くまで楽しめるのかもしれないが、自分が知らなかった作品に新しく出会うことができるのも、クロスオーバーRPGならではの醍醐味だろう!30年の歴史の中で、数々の名作を生み出したファンタジア文庫。その歴代作品が集結する本作で、読者の皆様も様々な世界との出会いを味わってみてはいかがだろうか。

既定レベルの上限に達したキャラクターは、必要な素材が揃うとリビルドが可能になり、レベル上限が解放され、新たなスキルも習得する
リビルドを進めていくと、あのクールなゼルガディスが雄々しい姿に!?