【特別企画】

懐かしの「ロックマンX」の世界がスマートフォンで蘇る!「ロックマンX DiVE」ファーストインプレッション

シリーズお馴染みの横スクロールアクションが楽しめる、超本格アプリ!!

10月26日 配信予定

価格:無料(アイテム課金制)

 もはやゲーマーで知らない人はいないであろう、カプコンの名作アクションゲーム「ロックマン」。その派生作品として展開してきた「ロックマンX」シリーズの最新作、アクションRPG「ロックマンX DiVE」がAndroid/iOS用アプリとして10月26日に配信される。

 「ロックマンX」シリーズは、プレイステーション 2で2005年に発売された「ロックマンX8」が最後の作品となっており、人気シリーズでありながら実に15年振りの新作。ファン待望の本作を今回一足先にプレイできたので、手触り感などをお届けしていこう。

【『ロックマンX DiVE』プロモーション映像】

スマホアプリになっても高いアクション性は健在!!

 本作は、シリーズの直接的な続編ではなく番外編といった内容。様々なゲームデータが保存されている電脳世界“ディープログ”を舞台に、原因不明のバグでメチャクチャになってしまった「ロックマンX」のゲームデータを修復していくといった物語になっている。

「ロックマンX」をプレイしたことのある人にはドンピシャなストーリー
本作のオリジナルキャラ「リコ」がナビゲートしてくれる

 ゲームは、シリーズお馴染みのステージクリア式の横スクロールアクション。原作ではステージを進んで最深部に待ち受けるボスの撃破をするというステージ構成だったが、本作では最後に必ずボス戦がある訳ではなく、基本的には敵を倒しながらゴール地点を目指していくという流れになっている。

原作とは異なり、ステージが細かく区切られている

 「ロックマンX」のゲーム世界を旅するのがコンセプトの本作は、歴代シリーズのステージが数多く用意されており、過去作をプレイしているファンなら懐かしさを感じるハズだ。

 チュートリアルとなる最初のステージは、初代「ロックマンX」冒頭のハイウェイステージというニクいチョイス。現代的な3Dのグラフィックスに進化しているが、原作の雰囲気がしっかり残っており、ニヤリとさせられる。

 原作同様のステージだけに、ファンが見れば「このステージのボスはあいつだろう」と簡単に予想がつくと思うが、その想像を裏切ってくる仕掛けには驚かされた。本来「ロックマンX3」に登場するボスが初代「ロックマンX」ステージのボスとして現われたりと、予測不能な展開が待っていた。バグでゲームの世界がおかしくなっているという設定がうまく活かされた演出だ。

ファンには馴染み深いハイウェイステージ。BGMも懐かしい
ステージ2はアイシー・ペンギーゴのステージ!
初代「ロックマンX」のステージに、本来登場しないマオー・ザ・ジャイアントが!

 この記事を読んでいる「ロックマン」ファンがもっとも気になっているのは、アクション性や操作感の部分だろう。結論から言うと、スマートフォンのアクションゲームとしては、アクション部分が想像以上に作り込まれていた。

 ゲームの操作はタップとスライドのみ。画面左下にある疑似方向パッドでキャラクターを動かし、それぞれ振り分けられたアイコンをタップして、攻撃やジャンプなどのアクションを行なうことができる。

 本作には「ロックマンX」シリーズではお馴染みのダッシュアクションも存在する。原作ではダッシュジャンプやダッシュ攻撃など、ダッシュを絡めたアクションは必須であった。スマートフォンの操作ではさすがにそういった複雑なアクションは難しいかと思われたが、そういった問題も見事にクリアしていた。

 ダッシュジャンプのような2つのアクションを同時に行なう場合は、初めにダッシュアイコンをタップし、そのままジャンプアイコンへとスライドさせることで複雑なアクションもスムーズに行なうことができる。このスライド操作が割と爽快でプレイしていてクセになる。

原作さながらのアクションもバッチリ!

 アクション面は原作そのままといった仕上がりでありながら、スマホ向けに細かな調整が施されている点も素晴らしい。キャラクターに近い敵を自動的にロックして狙いをつけてくれるので、攻撃する際にわざわざ敵の方向を向かなくていいのはとても遊びやすい。

 「ロックマン」の代名詞でもあるチャージショットも、従来ならボタンを長押しでパワーを溜めてボタンを離して発射という操作だったが、本作ではスキルボタンをタップでパワーを溜め、もう1度タップで発射という操作に快適化されている。この調整により、チャージしながらの操作も楽々だ。

 筆者の指が太いのもあり誤操作は稀に起こるものの(個人的な問題)アクション部分は非常に良質な作りで、「ロックマンX」が持つゲームの面白さを存分に堪能することができる。

高低差があっても敵をしっかりロックしてくれる
お馴染みのホールド操作を大胆に排除し、あくまで遊びやすさを重視している

 スマホアプリといえば空き時間や移動時間に手軽にプレイできるのが最大のウリであり、逆に本作のような本格的なアクションゲームだとスマホアプリとは食い合わせが悪いように正直思っていた。だが、いざプレイしてみると1ステージごとの長さが短めで、サクッと遊べる最適なバランスになっていた。

 本作にはスタミナ制が導入されており、これまたアクションゲームだと消化していくのが大変そうな印象を受けると思う。しかし、「300秒以内にクリア」などのステージごとに設定された条件を達成すれば、以降スキップして周回することが可能。スタミナなどを溢れさせることなく快適にステージクリア報酬などを回収することができる。この快適さは地味ながら嬉しいポイントだ。

1ステージクリアまで、約2分程度というお手軽さ
星獲得条件を3つ達成すればスキップが解放される

こんなキャラも操作できちゃう!? 歴代「ロックマン」キャラが夢の総出演!!

 「ロックマンX」といえばキャラクター人気もとても高い作品である。本作ではXやゼロ、アクセルなどのメインキャラクターはもちろん、宿敵のシグマや「ロックマンX4」に登場したアイリスなど、これまで使用することができなかった人気キャラがプレイアブルキャラクターとして多数参戦している。まさにファン歓喜の内容だ。

 これだけでもファンとしてはテンションが爆上がりだが、なんと参戦キャラは「ロックマンX」シリーズに止まらない。「ロックマン」や「ロックマン ゼロ」、さらには「ロックマン ゼクス」や「ロックマンDASH」からの参戦もあり、シリーズの垣根を超えた夢の競演が実現している。

どの作品のファンにも刺さる、幅広い登場キャラクターが本作最大の魅力

 通常攻撃は武器によって変化するのでキャラクターによる性能の違いは無いが、それぞれのキャラクターごとに用意された固有スキル(アクション)がキャラの個性を際立たせている。ゼロなら炎の剣で斬り上げる「龍炎刃」、VAVAは肩のキャノンから発射される「電撃弾」など、固有スキルでは原作で見た技がしっかり取り入れられている。ファンとしては非常に嬉しいところだ。

原作でお馴染みの技がそろっている

 一通りのキャラを触った後は、筆者のお気に入りキャラの「ロール」でひたすらゲームをプレイした。ロールを自分で操作できるというだけでもはや神ゲー確定だが、そのうえ装備を自由に付け替えて、自分好みの武装で戦わせられるのがなんといっても最高だ。

 バスター系やセイバー系の武器を装備させたり、小柄なロールにガトリングガンなどの厳つい重火器を持たせてみたりと着せ替え感覚で楽しむことができる。原作に準じた武装で遊ぶもよし、ありえない武器でキャラ性とのギャップを楽しむもよし、強さのみを重視した装備で戦いに挑むのも大あり。遊びの幅は無限大だ。

本作に登場するロールは「ロックマン8」仕様。最高に可愛い
家庭用お手伝いロボのこんな物騒な姿は他では見られない
装備する武器によって攻撃がガラリと変化するのでプレイしていて飽きが来ない
ロールのスキルはお手伝いロボらしく(?)モップで敵を片付ける
勝利ポーズも愛くるしい

 本作はアクションRPGということもあり、成長要素がふんだんに用意されている。ゲーム性はお手軽ながら難易度はなかなかに高く、出現するザコ敵すらも結構手強い。何も考えずにがむしゃらにゲームを進めていると割と早い段階で足止めを食らう難しさだったりする。なのでレベルの成長や装備品の強化などがかなり重要になっている。

 基本的にはステージをクリアしていけば経験値が入り、プレーヤーレベルが上がっていく。レベルが上がることで攻撃力や防御力、ライフの最大値などのパラメーターが上昇して戦闘がどんどん有利になっていく。

 ダイヴカプセル(ガチャ)やステージクリアで手に入るアイテムで強力な武器の解放、素材を集めれば武器やアーマーの強化もでき、自分だけの最強キャラを育成することも可能。ちなみに装備品は全キャラ共通で使えるので、キャラごとに装備を整える必要がない良心設計だ。

 これまでの従来の純粋なアクションゲームでは、行き詰ったら自分の腕を磨く以外に突破口がなかったわけだが、RPGの要素が加わったことによりゲームをやり込んでいけばそこまでアクションゲームに自信がない人でも十分遊べるバランスになっている。

お気に入りのキャラをとことん強く成長させられるのも面白い

 キャラ育成以外にもやり込み要素はまだまだある。強敵と戦える「BOSSチャレンジ」や、ステージクリアタイムを競う「タイムアタック」。今回の先行プレイでは遊べなかったが、他のプレーヤーと1対1で戦える「対戦モード」、フレンドと一緒にクエストに挑戦できる「協力プレイ」などさまざまなモードが用意されている。対戦や協力プレイができる「ロックマン」シリーズはアーケード版以来なので、個人的にとても楽しみだ。

豊富なモードで遊び応えバツグン。早くオンライン対戦で遊びたい

 「ロックマンX」がスマホアプリになると知ったときは喜ぶよりも先に“原作が持つアクションの面白さをスマホで再現できるのか?”と不安が頭をよぎったが、実際にゲームをプレイしてみると「ロックマンX」の高いアクション性が見事にスマホアプリに落とし込まれていた。プレイ前に想像していたよりも遥かにしっかりと作り込まれており、シリーズのファンも納得のクオリティに仕上がっている。

 「ロックマンX DiVE」は10月26日配信予定。現在行なわれている事前登録キャンペーンではすでに10万人登録を達成しており、様々なゲーム内アイテムがもらえることが確定している。ゲーム開始からいきなり高レアリティのキャラも必ずもらえるので、配信日から是非遊んでもらいたい。