【特別企画】
驚愕の6ボタン式スマートフォン・タブレット向けのアタッチメント「猛者」を体験!
操作性は格段にアップ、使いこなせれば強くなれる!
2020年8月17日 12:04
- 価格:2,380円(税込、掲載時点)〜
- Makuakeプロジェクト期間:7月29日〜8月19日
シュータージャンルの1つ「バトルロイヤル」の大ブームの波はスマートフォンにも押し寄せている。PCでもお馴染みのタイトルのモバイルバージョンにあたる「PUBG Mobile」や「Fortnite Mobile」、「Call of Duty Mobile」に加え、「荒野行動」や「Cyber Hunter」などモバイルから火がついた人気タイトルなどもある。
筆者もシューターファンで、キーボード+マウス操作のPCはもちろん、コントローラーで操作するコンソール機、タッチ操作のモバイルタイトルまでプレイしているのだが、特にモバイルタイトルの操作性に悩みを感じている。
というのもPCやコンソール機で操作する場合、操作可能な物理ボタンが非常に多いため、このボタンでリロード、このボタンでしゃがみ、このボタンでスコープを覗く、といった設定が可能なのだが、タッチ操作のモバイルタイトルではすべての操作が画面に表示されるバーチャルボタンスタイルが主流だ。
オーソドックスなスタイルでは左の親指で移動、右の親指で照準をあわせ、射撃は左右どちらかの親指を使うというのが基本の操作で、そうなるとリロードや投擲武器の使用、しゃがみなどの体勢変更は左右どちらかの親指を離す必要がある。これでは移動しながら照準をあわせつつ射撃といった操作はかなり難しいし、リロードや投擲武器の使用にはどうしても隙が生まれてしまう。
こういった問題を解決する一つの方法が操作性を向上させるアタッチメントを使用することだ。今回はエレコムが応援購入サービスMakuakeにてプロジェクトを実施中のスマホ・タブレット用ゲームパッド「猛者」シリーズの最上位にあたる6ボタンタイプを用いて、これらの悩みが解決されるかどうか試してみた。
なお、本製品はスマートフォン・タブレットに取り付けて使用するアタッチメントで、スマートフォン用の2ボタン、4ボタン、6ボタンタイプ、そしてタブレット用の6ボタンタイプがラインナップされており、装着することで最大6個の物理ボタンを増設することができる。理論上は親指の2本を加えた8ボタンを同時に使用することができ、両手の親指を画面から離さずに、人差し指などを使ってリロードなど任意のボタンを使用できるというわけだ。なお、Makuakeではグリップ本体にオリジナルデザインを施した、スマートフォン用2ボタンを除く3モデルが応援購入の対象となっている。
6ボタンはすごい!けど慣れが必要!
「猛者」は、スマートフォンにグリップを兼ねた本体とレバー付きのボタンをセットし、ゲーム側のボタン調整をした上で用いるデバイスだ。今回テストする「猛者」のスマートフォン用6ボタンタイプは、本体と短中長の3タイプの長さのトリガーが2本ずつ、そしてトリガーの感度を上げるアダプターが2個付属している。
デバイス側の使用準備はシンプルで本体に3タイプの長さのトリガーをセットしていけばOKだ。左右の間隔などはある程度自由に調整することができる。あとでも触れるが、本タイプのアタッチメントを初めて使う場合はまずは左右2本の4ボタン、ないしは左右1本ずつの2ボタンで体を慣らしていくのが良い。便利にするためのグッズなのに逆に戸惑って足を引っ張ってしまう可能性があるからだ。ちなみに本製品はトリガーの数をカスタマイズできるので、左右1本ずつというミニマムなセットから、右に3本というように偏らせたセットもできる。
「猛者」を使用するには、ゲーム側の設定のカスタマイズも必要だ。ほとんどのシュータータイプのゲームはバーチャルパッドの位置や各ボタンを自由にカスタマイズできるので、「猛者」のボタンが当たる部分に使用したいボタンを配置していく。
設定は好みだが、筆者が個人的に考えるマストの設定は左のスティック1本にスコープを覗く、右のスティック1本に射撃ボタンを割り当てることだ。これでスムーズな射撃が可能になる。続いてリロードとしゃがみをどれかのボタンに割り当てたい。これで4ボタンだ。残り2ボタンは好みだがグレネードなどに割り当てるのが良さそうだ。ここのカスタマイズが快適さに直結するのでトライアンドエラーを繰り返してベストなセッティングを探そう。
本体はかなり大きめに作られており、左右の幅は固定、上下の幅は調整が可能だ。今回はiPhone XS Maxを使用したのだが、端末をセットしても左右にはかなり余裕がある。もう少し大きめのゲーミングスマートフォンでも十分対応できるだろう。ただ、その大きさのため普段のスマートフォンの端末の幅に慣れていると、親指での操作が少し遠く感じた。また、厚みがあるケースを使用している場合はセットできないことがあるので、その点は注意が必要だ。グリップ部分はかなり握りやすく、普通にスマートフォンを持ってプレイするのに比べて安定感はかなりある。この辺りは好感触だ。
そして気になるボタン部分の感触だが、ほぼ満点だが少し物足りないのが正直なところだ。トリガーを引くとボタンが反応するという機能は十分だし、センサーが反応しなかったり、誤タッチしてしまうこともない。だが全体的にふにゃふにゃとしており、ボタンを押している感触があまりない。多ボタン式ということもあり、押したいボタンが押せているかという物理的なフィードバックがあるともう少しプレイしやすかったように思う。とはいってもスマートフォンに装着するデバイスと考えると構造上仕方がない部分もある。
カスタマイズ性の高さが強み!端末と自分の身体にあわせてセッティング
さて、続いては実際のプレイフィールを紹介していく。今回は「荒野行動」と「Call of Duty Mobile」を使用してプレイを行なった。
「荒野行動」では3ボタンスタイルに加え、左右の2ボタンに斜め打ちボタンを割り当てた。残り1つは試行錯誤しているが、周りを見渡すボタンが相性が良さそうに感じている。実際にプレイしたところ、ある程度遠距離の余裕を持った撃ち合いはもちろんだが、建物の中で発生するような咄嗟の銃撃戦に素早く対応できた。
ただ、操作性は向上するものの、6ボタンになると操作難易度が跳ね上がる。それぞれトリガーの長さは異なっているので違いはわかるのだが、押し分けがなかなかに難しい。間違えて隣のボタンも一緒に押してしまったり、咄嗟の時に別のボタンを押してしまったりということがザラに起きる。使いこなせれば強く慣れるのは間違いないのだが、使いこなすまでには鍛錬が必要になりそうだ。またそもそも6ボタンに割り当てたいボタンがあるかもじっくりと考えたい。無理にボタンを割り当てることで足を引っ張ってしまうのであれば、割り切って少ボタンで運用するのも勝利への近道だろう。
一方「Call of Duty Mobile」は3ボタンスタイルでプレイを行なった。というのも6ボタンをフルに使用すると筆者の端末の画面の大きさでは一部のボタンが右上のマップエリアや、左上のスコア表示部分に被ってしまったからだ。端末のサイズに左右される部分なのでこの辺りは仕方がない。
ボタンの割当は右のボタンに射撃、左のボタンにスコープを覗き込むボタンとリロードを設定している。こうすることで移動しながら、スコープを覗き込み、照準のコントロールをしながら、銃を撃つことができる。モバイルFPSではなかなか難しい操作がアタッチメントを使用することで実現できるのは素晴らしいポイントだ。一方で普段プレイしているときよりも左右の幅が大きいのは違和感を覚えた。特にグリップを握ったまま画面の中央まで親指を動かす際はグリップの幅に親指が引っ張られ、普段どおりに操作できないシーンもあった。この辺りは適宜グリップを握る手を緩めるなど慣れが必要になりそうだ。
プレイするタイトル、プレイするスタイルによってボタンの数などをカスタマイズできるのが本機の特徴だ。紹介したパターンとは逆に、「Call of Duty Mobile」で6ボタンを使用しても良いし、「荒野行動」で3ボタン使用するのも良いだろう。端末の大きさにタイトルの特徴、手の大きさなど、一言で「スマートフォンでシューターをプレイする」といってもその環境には異なる要素はたくさんある。カスタマイズの幅の広さでそれらを吸収できるのが本機の最大の利点だ。
ボタンの多さや、その幅の大きさから若干の慣れが必要ではある。だが使いこなせればより思った通りにプレイしやすくなるデバイスだ。「猛者シリーズ」は現在応援購入サービスMakuakeにて先行販売が行なわれている。シュータータイトルのヘビーユーザーにこそオススメしたい。