【特別企画】

ヴァイキングの斧投げ炸裂! 「アサシン クリード ヴァルハラ」先行プレイ

凶暴感度100%! 大勢の敵も跳ね返す襲撃アクションを体験

2020年末 発売予定

価格:未定

 ユービーアイソフトが贈る「アサシン クリード」シリーズ最新作「アサシン クリード ヴァルハラ」。7月13日の配信イベント「Ubisoft Forward」では様々な新情報が明らかとなったが、GAME Watchでは先行して本作に触れることができた。

 「アサシン クリード ヴァルハラ」は、9世紀のイングランドを舞台としたオープンワールドアクションゲーム。最大の特徴は、恐れ知らずの戦士集団ヴァイキングを操れる点だろう。ノルウェー出身の主人公エイヴォル(男女ともに選択可能)は戦士たちを率いてイングランドの土地を手に入れていく。

 前作「アサシン クリード オデッセイ」の舞台、古代ギリシャの色彩鮮やかな世界と比べると、戦乱で荒れたイングランドの土地はだいぶダーク。その代わり、血と戦いに飢えた凶暴性がそこかしこに垣間見えるような、ヴァイキングのイメージにもピッタリの空気感が作られている。

ややダークな世界が「アサシン クリード ヴァルハラ」の舞台
エイヴォル刺しすぎ! この暴力性がヴァイキング

1対多でも俄然戦えるヴァイキングアクション

 略奪と襲撃がテーマとなっている本作では城を攻める集団戦の機会もかなり多いのだが、その大立ち回りを支えるのがアクションだ。中でも強力なのが、近接アビリティのひとつの斧投げ。手斧を周囲の敵にザンザンザン! と連投する技で、ダメージを与えるだけでなく弱い敵なら倒れてひるむ。こうした敵は、空中からドスンと踏みつけてトドメを刺せる。

斧投げでバシューン! かっこいい上実用的なので何かあったらとりあえずやりたくなる

 敵が隙を見せたら一切容赦なしなのがヴァイキングの凄味。たとえば、敵の攻撃をタイミングよく防御したり、攻撃を続ければ敵のスタミナゲージがなくなり「スタン」状態となる。スタン=必殺のチャンスで、成功すれば剣で腹を貫く、盾で頭を叩き割るなどカメラ演出付きの残忍アクションが発動する。

 大勢の敵と相対する場合、どこから敵が攻撃してくるかを感じ取るセンスはある程度必要となるが、通常攻撃の他、近接アビリティや弓アビリティを駆使することで1対多でもガンガン正面から当たっていける。

特に敵の城を攻略する戦闘では、味方の軍団とともに船で乗り出し、攻城兵器で門を破りながらリーダーとして敵の戦力を削いでいく大立ち回りが展開する
矢を構えると敵の弱点が見える。上手く刺さるとスタミナゲージが一気に減ってスタンできる

 斧を投げ、敵をぶった切り、首を飛ばしながら敵の陣営を一気に壊滅。そんな荒々しいヴァイキングバトルが「アサシン クリード ヴァルハラ」では体験できる。

 さらに、武器のバリエーションも豊富。盾、手斧、フレイルなどの片手持ち武器なら自由に組み合わせできる(盾&手斧、フレイル&手斧など)し、両手斧、両手槍なども登場する。武器は攻撃力だけでなく、アビリティとは別にアクションのスタイルを決める要素となる。前作同様、ハクスラ的な感覚で楽しむことができるだろう。

武器選びもアクションを左右するポイントとなる
スキルポイントを消費すると基礎能力が上がる。星座をモチーフとしたスキルツリーとなっている

探索要素ももちろんバッチリ

 とはいえ、本作ではずっと襲撃を繰り返しているわけではない。ほかの「アサシン クリード」シリーズ同様、ミッションの受諾と達成を繰り返しながら、オープンワールドのエリアの中で行動範囲を徐々に広げるプレイサイクルが軸となる。

 街の困っている人を助けたり、ネコを追いかけてみたり、クスッと笑ってしまうようなイベントも用意されている。マップの至るところにシンクロできる場所もあり、この辺りの手触りは「アサクリ」以外のなにものでもない。

ネコにデレるエイヴォル
子どもとかくれんぼをするエイヴォル
「アサクリ」らしいシーンももちろん登場

 イベント関連で言えば、本作ではエリアの探索が能力の向上に深く関わってくる。たとえば単なる廃墟のような場所でも、地下への隠し通路を見つけて突破すれば、その先のアイテムによってアビリティがアップグレートしたことがあった。

 ほかにも新たな武器の入手やアビリティゲージを増やすこともあり、こうしたものを見つけていくことが攻略上大切になるようだ。

特定のアイテムを見つけると、アビリティがアップグレートするなどの恩恵がある

 探索の点で前作からの大きな変更となっているのが、体力ゲージの管理だろう。本作では体力は自動回復ではなく、自身で回復しなければならない。回復できる回数はあらかじめ決まっていて、道中に生えているキノコやベリーを食べて増やすことができる(デモ版での回復ストックの上限は8だった)。大きな戦闘の前には、森の中でキノコやベリーをたらふく食べて備えておくようなイメージである。

エイヴォルはキノコなどを食べて回復ストック数を上げる

プレーヤーの選択は他のミッションにも影響あり!

 また興味深いのはストーリーの分岐。今回ストーリー上で倒した敵を「殺すか、殺さないか」という選択肢が出てきたのだが、この選択によってその後のミッションの流れに影響がある。

殺すか殺さないか

 本作が「マルチエンディングかどうか」は現時点では言えないそうだが、選択によって変わる展開も本作では見どころとなるようだ。

 さらに各地には血気盛んな人物がたくさんいるようで、油断していたら両手に槍を抱えた魚屋(めちゃくちゃ強い)と戦うハメになったり、幻影攻撃を仕掛けてくる敵と出くわしたり、襲撃以外にもハードな戦闘は起こるようだ。

 エイヴォルとヴァイキングたちは、一体どんな運命をたどるのだろうか。血と暴力性が前面に出ている「アサシン クリード ヴァルハラ」、新たな情報公開が楽しみである。

舐めてたら超強い兵士だった魚屋(右)。両手に槍を抱えて振り回すのでまったく近づけない
幻影攻撃で攻めてくる仮面の方。怖い上に強い
手触りは「アサクリ」でありつつ、ヴァイキングらしさも随所に感じられる