【特別企画】

ホラー感増し増し! 「LoL」、フィドルスティックスのリワーク後スキルを紹介

バイバイサイレンスカラスちゃん、こんにちはAoEドレイン

3月18日 PBE実装

 ライアットゲームズは3月18日、PC用MOBA「リーグ・オブ・レジェンド(LoL)」のPBE(テストサーバー)において、チャンピオン「フィドルスティックス」のリワークを実装した。

新しくなったフィドルスティックス。少しおちゃらけたような雰囲気から、一気にホラー映画のような怖さに

 フィドルスティックスは、“カカシ”をモチーフとしたチャンピオンだ。リワーク前のフィドルスティックスは、Qによる恐怖とWの回復によりしぶとく戦うこともできれば、ウルトのブリンクと範囲ダメージで集団戦でも活躍できるスキルセットとなっている。他のチャンピオンと比べると少しクセのある立ち回りをしなくてはならないが、スキルひとつひとつは素直な性能をしており、初心者でも扱いやすいチャンピオンといえるだろう。また、その独特な戦い方から、フィドルスティックスをプレイするのが好きな人も少なくはないはずだ。

 しかしながらこのフィドルスティックス、「LoL」初期から実装されているチャンピオンの1体ということもあり、対象指定スキル3つというシンプルすぎるスキルセットや、見た目のデザイン、グラフィックスからは古臭さを感じるのも確か。ライアットゲームズが行なった2020年でどのチャンピオンをリワークしてほしいかというユーザー投票企画では、ボリベアに次いで2位に選ばれるほどだ。

 そんなフィドルスティックスのリワークは、本日3月18日にPBEで実装された。早速、プレイしてみたので、新しくなったフィドルスティックスの性能をお伝えしたい。なお、今回記載してスキルの効果は、あくまでPBEでの調整であるため、本実装時に変更されている可能性があることを注意してほしい。

【Fiddlesticks Gameplay Preview】

フィドルスティックスのスキル詳細

パッシブ - 「無害なカカシ」

 今回のリワークで1番の変更点はパッシブだ。フィドルスティックスのトリンケットが「呪い人形」に置き換わるという効果になっており、「呪い人形」は敵から見るとフィドルスティックスと全く同じ姿で表示されるのだ。トリンケットをワードとして視界を確保するためだけのアイテムではなく、敵を欺く戦法のひとつとして使うことができる。

 また、「呪いの人形」に敵チャンピオンが近づくと、「呪い人形」はランダムで偽のアクションを使用する。ウルトを詠唱しているように見せかけたり、スキルを使っているよう見せかけたり、敵から逃げるように移動したり、フラッシュで逃げるといったアクションを行なうので、敵にとってみれば本物か偽物か判断するのが難しい。逆に、自身が「呪い人形」のフリをすることで奇襲を仕掛けるといった使い方もできる。

 なお、レベル6からは周囲の敵のワードを可視化する効果も付与されるため、オラクルレンズを所持できなくても、敵の視界を潰すことができるようになる。

【パッシブ「無害なカカシ」】

パッシブ「無害なカカシ」の効果

所持しているトリンケットがカカシの「呪い人形」に置き換わる。

自信のレベルが上がると「呪い人形」のパワーが増加し、クールダウンが短縮されて、効果時間が増加する。

レベル6 :「呪い人形」は設置時に6秒間周囲のワードをすべて可視化する。

Q - 「テラー」

 使用感に大きな変更はないQ「テラー」。しかし、魔法ダメージを与えられるようになっていることや、直前に恐怖を受けていた敵に対してはダメージが2倍になる効果、敵に見られていない状態からスキルでダメージを与えることで恐怖を与えられる自動効果が追加されている。

 この自動効果は、非戦闘時で敵の視界に映っていないという条件を満たしていれば、Qスキルでなくとも発動する。例えば、ウルト。視界外からブリンクで飛び出して範囲ダメージを与えれば、範囲内の敵全員に恐怖を与えられる。

【Q「テラー」】

Q「テラー」の効果

クールダウン:15.0/14.5/14.0/13.5/13.0秒
コスト:65マナ

自動効果 :非戦闘時、敵に見られていない状態からスキルで敵にダメージを与えると、1.0/1.25/1.5/1.75/2.0秒間恐怖を与える。

発動効果 :敵が直前に恐怖を受けていない場合、1.0/1.25/1.5/1.75/2.0秒間恐怖を与えて、対象の現在体力の6/7/8/9/10%(+魔力50ごとに1%)の魔法ダメージ(最小40/60/80/100/120)を与える。

敵が直前に恐怖を受けていた場合は、対象の現在体力の12%(+魔力50ごとに2%)の魔法ダメージ(最小80/120/160/200/240)を与える。
モンスターに対しては最大400ダメージが上限。

W - 「実りある収穫」

 Wスキルは、単体ダメージから範囲ダメージに変化した。周囲の敵すべてにダメージを与えられるので、ジャングルクリープを狩りやすくなっているだけでなく集団戦でのダメージを期待できる。また、レーンのプッシュ性能も向上しているので、ソロレーンでピックされる……。なんてこともあるかもしれない。

【W「実りある収穫」】

W「実りある収穫」の効果

クールダウン:9/14/12/10/8秒
コスト:60マナ

自身の周囲にいるすべての敵から魂を吸収し、毎秒50/80/110/140/170(+魔力35%)を2秒間与える。最後の瞬間は、最大で対象の減少体力12%にあたる魔法ダメージを与える。

自身が軽減前与ダメージの30/35/40/45/50%にあたる体力を回復する。ミニオンに対しては15%に減少する。

詠唱を最後まで完了するか、周囲に収穫する対象が残っていない場合は、残りクールダウンが60%短縮される。

E - 「刈り取り」

 ついにフィドルスティックスが手に持っている鎌を使うようになった。パッシブと同じく、大きな変更点のひとつで、対象指定で跳ね返るカラスを飛ばすスキルから、鎌で三日月状に切り裂く地点指定スキルとなった。三日月状範囲の中心にいた敵はサイレンス効果を受けるが、今までのように大量の敵にサイレンス効果を与えるのは難しい。

 ただし、中央でなくともヒットした敵にはスロウ効果は与える。Eスキルでスロウを与え、Wスキルで多くのダメージを与えるという使い方ができるようになった。

【E「刈り取り」】

E「刈り取り」の効果

クールダウン:10/9/8/7/6
コスト:40マナ

鎌から闇の魔法を解き放ち、指定位置の三日月状の範囲内の命中した敵に70/100/130/160/190(+魔力50%)の魔法ダメージを与えて1.5秒間30/35/40/45/50%のスロウ効果を与える。

三日月状の範囲の中心にいた敵は、同じ時間サイレンス効果を受ける。

R - 「クロウストーム」

 Rスキルは、詠唱時間やダメージともに変更はない。ウルトでエンゲージして敵チームを壊滅させるというフィドルスティックスを使っていて最も気持ちのいい瞬間(使われて最も泣きたくなる瞬間)はそのままだ。

【R「クロウストーム」】

R「クロウストーム」の効果

クールダウン:140/110/80
コスト:100マナ

地点を指定したあと1.5秒間詠唱し、発動と同時に指定地点へと瞬間移動する。同時にその周囲に凶暴なカラスの群れを召喚し、範囲内の敵ユニットに毎秒125/225/325(+魔力45%)の魔法ダメージを与える。

このスキルは5秒間持続し、最大で合計625/1125/1625の魔法ダメージを与える。

フィドルスティックスの楽しさそのままに戦略の幅が広がるリワーク

 今回リワークされたフィドルスティックスは、そのしぶとさとウルトのガンク性能と残滅力をそのままに、より“カカシ”らしく、より怖さを増して生まれ変わった。Qには条件付きで2倍ダメージになる効果が追加され、Wは範囲攻撃に、Eは対象指定から地点指定に変化し、パッシブはトリンケットで自身の分身である「呪い人形」を設置できるようになるなど、リワーク前よりも戦略の幅が広がっている。

 リワーク前はピック率が低いフィドルスティックスだが、リワーク直後は取り合いになること間違いなしだろう。ちなみに、毎回の本実装のスケジュールから考えると、概ね2週間後のアップデートで実装される可能性が高そうだが、実装から時間が経って落ち着いたころには、リワーク前のフィドルスティックスよりもテクニカルなチャンピオンとして定着することだろう。ぜひとも恐ろしくも楽しく進化したフィドルスティックスをプレイしてみてほしい。