【特別企画】

第二部配信記念!「D×2 真・女神転生リベレーション」のダークな魅力を語る!!

これを読めば今からでもスタートできる!第二部からが真の「女神転生」の始まりだ!

1月16日 実装

 いきなりな話だが、近年はテレビを筆頭に、漫画やゲームなどの創作物に至るまで何かと規制が厳しい時代である。過激な表現も目にする機会は減り、良く言えば健全ではあるが、悪く言えば物足りなさを感じる。

 そんな中、“絶対正義のヒーローが、魔王から世界を救う王道の物語”に少し飽きた人にこそプレイしてもらいたいのが、セガゲームスのAndroid/iOS用RPG「D×2真・女神転生 リベレーション(以下、D2メガテン)」である。

 「真・女神転生(以下、メガテン)」シリーズといえば、家に帰ったら母親が悪魔に殺されていたり、ICBM(大陸間弾道ミサイル)で東京が壊滅したりと、とにかくダークな世界観が特徴である。本作「D2メガテン」も、過去作のカラーを色濃く継承しており、「メガテン」ファン納得の内容となっている。

 サービススタート2周年を迎え、ストーリーも新展開となる第二部が1月16日より配信開始となった。本稿では、これまでの物語を振り返りつつ、「メガテン」の魅力であるダークな見所を語っていきたいと思う。

第二部開始にあたり、メインビジュアルもダーク度を増して、よりいっそう「メガテン」らしくなった

ダーク感が滲み出る、第一部をプレイバック

導入部からD×2組織の戦いを描く攻めた展開!

 本作では、悪魔を使役することができる者を「デビルダウンローダー(D×2)」と呼び、主人公が属するD×2組織“リベレイターズ”と、敵対D×2組織“アコライツ”との抗争が第一部の軸となる。荒廃した世界で悪魔と人間の戦いを描いている「メガテン」シリーズとしては新しい切り口だ。

 物語は、主人公が“悪魔召喚アプリ”を手に入れ、リベレイターズ東京支部のメンバーに加入するところから始まる。まずはリベレイターズのメンバーである“メガキン”、“龍造寺梨花”と共に、若い男女が行方を眩ます“秋葉原連続失踪事件”を調査することになる。

アコライツによって、様々な事件が起こっている

 若者たちを拉致していたのは、アコライツのメンバーの“シモノ”。ワイドショー番組の司会者でありながら、「人間の悪意だけが視聴率につながる」という思想を持っている狂気の男だ。過去の「メガテン」シリーズではあまり描かれることがなかった、“現代社会に潜む人間の闇”にもスポットを当てている。

 アコライツのD×2・シモノを倒し、拉致された人たちを救い出したリベレイターズ。こうしてアコライツとの戦いは、さらに激化していく。

この時点では、アコライツがなぜ若者を拉致していたのかは語られない

 1章から攻めた内容だったが、2~3章では、アコライツが流した新型ドラッグの拡大による凶悪犯罪や自殺の増加、ネットで殺人動画を公開する女子校生連続殺人事件など、さらに過激な事件が起こっていく。

 ダークでハードな展開こそが「メガテン」らしさではあるのだが、同時に創作物と言い切れない、“現代で起こりうるであろうリアリティのある内容”を盛り込んでいるのは、シリーズ作の中でもかなり挑戦的だ。

幹部レフティは、アコライツの障害となる存在を排除するため、ドラッグを拡散していた
殺人動画の撮影指示していたのは、梨花が通っている九段下女子学園の理事長だった

違法賭博や人身売買オークションを通した人間の闇をも描く!

 そして4章は、本作随一の闇の深さが見える衝撃的な展開が待っていた。アコライツと手を組む半グレ集団“聖地連合”は地下闘技場を運営。そこではなんと違法賭博や人身売買オークションが行なわれていたのだ。

 この人身売買オークションのシーンはもはやタブーレベルの内容だった。何としてでも落としたかったという自分の娘似の少女を、男は255万円で落札。針やチェーンソーなどの道具で、楽しみながらいたぶって殺すというのだ。

 それを傍観するギャラリーもイカレており、本能剥き出しにして、少女が殺されるのを待ちわび、狂喜乱舞しているのだ。悪魔よりも恐ろしく、「本当に狂っている存在は、人間なのではないだろうか?」と思わせる場面だ。

 倫理的にかなりヤバいストーリーで、今のご時勢、他のゲームでは絶対にやらないであろう表現だが、これこそが「メガテン」への最高のリスペクトであり、開発の本気が伝わってきた。

第一部でもっともショッキングなシーン。今の時代では限界を超えた表現である

 女性メンバーの龍造寺梨花と上田リリンが人質に取られ、闘技場で悪魔召喚バトルを強いられる主人公たち。聖地連合のボスであるハヤテと、謎の男“鶴龍ジャボ”を辛うじて退け、地下闘技場を壊滅させた。

本作のキーキャラクターとなる鶴龍ジャボ。その正体とは……?

第一部のストーリー後半では物語の核心に迫る……人類は滅びるのだろうか?

 5~6章ではさまざまな真実が見えてくる。日本各地で発生する連続爆破テロを止めるため、事件の調査に当たるリベレイターズ。

 事件の黒幕はアコライツ幹部“ジョシュア・ホーク”。ジョシュアの口から、アコライツが信奉する“ヴェニタス”という存在が明かされる。これまでアコライツが起こしていた数々の事件は、全てヴェニタスのためだった。

地球を救うためには人類抹殺をもいとわない、危険な男だ

 ヴェニタスは、「人の悪意を食らって肥大化し、世界を滅ぼす存在」。ジョシュアはヴェニタスの力を利用して、今の腐りきった世界をリセットするという計画を企んでいた。

 人知を超える偉大なる存在に心酔し、自分の正義を信じて疑わない狂信者。物語中盤までは比較的・正義感あふれるLAW(ロウ)的な展開で、かつての「メガテン」感は少々控えめだったが、ここにきて“これこそが「メガテン」”という展開に、シリーズファンとしては熱くなった!

拉致やドラッグ、殺人動画など、アコライツが起こしていた事件は、全ては人々の悪意を生み出すためだった

 第一部クライマックスの舞台はお台場。リベレイターズの力の前に追い込まれたジョシュアは、これまでの事件で溜めてきた悪意でヴェニタスを呼び起こす。しかし、呼び出した悪意の塊にジョシュアは飲み込まれてしまうのだった。

 メンバー全員の力を出し尽くし、悪意の塊を撃破することができたリベレイターズ。人間の悪意がある限り、ヴェニタスによる滅びの危機は存在し続けるが、一時の平穏を取り戻すことができた。

悪意の塊を打ち砕き、一時的ではあるがリベレイターズによって人類は救われた

 ジョシュアとの決戦を描いた7章には、「表」と「裏」の2つの展開が用意されている。自らの選択で世界の行く末が変わるという、「メガテン」シリーズお馴染みのシステムがここに盛り込まれているのだ。

 アコライツを倒す世界もあるが、リベレイターズの仲間を裏切りジョシュアと手を組むもう1つの未来も可能性としてはある――、そこに待っていたのは、ICBMによって人類が滅亡した世界だった。初代「メガテン」で有名な、トールマンが引き起こした大惨事と同じことが「D2メガテン」でも起きてしまう。

 救われないエンディングでプレーヤーをモヤモヤさせてくれるこの感じ、筆者的には「メガテン」にはこういうのを求めていたのだ。

自分の選択が世界を変えてしまう。これも「メガテン」ならではの面白さ

「メガテン」らしさがさらに増した新章がついに開幕! そして……

 絶望のバッドエンドのように思われた「裏」ストーリーの結末だったが、この話も実は先のストーリーに大きく絡んでいる。もう1つの可能性である、“ジョシュアを倒した世界”の話を、崩壊した世界で主人公は鶴龍ジャボに訊ねる――第二部への導入ともいえる「インターミッション」はそんなシーンから始まる。「表」と「裏」のどちらの結末も別世界の事象として存在しているのだ。

「表」と「裏」の主人公。この2人は果たしてどう絡むのか、気になるところだ

 インターミッションは、リベレイターズのメンバーの日常を描いたサブストーリーと、第二部へ繋がるストーリーとで構成されている。中でもイチオシは、エピソード1の「リベレイターズの休日」と、エピソード5の「葦原の女王」だ。

 エピソード1では、バカンスを楽しむためにリベレイターズのメンバーは海へとやってきた。主人公をはじめ、仲間たちの水着姿を見られるのはレアなので必見だ。そしてエピソード5では、人気キャラクターである万魔の社の巫女・ヒミカにスポットを当てたストーリーが描かれる。こちらもヒミカファンなら見逃せない内容となっている。

戦闘シーンのグラフィックスも水着姿になっている。全キャラ欠かさずチェックだ
いつもとは様子がおかしいヒミカ。その理由はプレイして確かめてもらいたい

 第二部へ繋ぐストーリーでは新キャラクターが登場する。アコライツの新たな刺客“ヴィンス”&“ハニー”。そして詳しくは言えないが、それ以外にも謎に包まれたキャラクターも登場する。インターミッションでは顔見せ程度の登場なので、第二部での活躍に期待が高まる。

 インターミッションの難易度だが、登場する敵悪魔はレベルが高く、チャレンジし甲斐のある難しさとなっている。そういった意味ではやりがいもあるし、楽しめるだろう。

 1月16日から第二部が配信されたが、プレイするにはこのインターミッションの「エピソード6」まで全てクリアする必要があるので、まだクリアしていない人は今すぐ攻略して第二部の物語を楽しんでもらいたい。

新キャラクターはどちらも一癖ありそうだ
インターミッションのクリアには、パーティ悪魔の育成は必要不可欠。レベル上げはもちろん、烙印もしっかり整えておこう

 第二部についてはネタバレになるのであまり多くは語れないが、1つ言えることは、冒頭からストーリーへの引き込み方がハンパじゃない!

 徐々に物語が加速していく第一部に対して、第二部の物語は最初からクライマックスと言えるほどに、開幕から衝撃的な展開が待っている。もちろん、ダークな展開もさらにパワーアップしており、まさに第二部からが“真の「女神転生」の始まり”と言えるだろう。

詳しくは語れないので、写真から第二部の雰囲気を感じ取って欲しい

アップデートで、懐かしい雰囲気をまとった期待のイベント専用アウラゲートが登場!

 1月16日の大型アップデートでは、第二部のストーリー追加の他にも、初のイベントアウラゲート「君臨せし修羅の王」が開催される。このイベントのゲーム画面を見て、まずはじめにテンションが上がったのはフィールドマップだ。

 アウラゲートは、「メガテン」シリーズを継承した一人称視点の3Dダンジョンとなっているのだが、これまでは本作特有の亜空間のようなダンジョンであった。しかし今回のイベントでは、ビルの中のようなマップを探索していく。この無機質で少し不気味なダンジョンこそが、「メガテン」ファンにはお馴染みのダンジョンなのだ。

 歴代「メガテン」シリーズの雰囲気がバリバリ出ているダンジョンに、シリーズファンなら興奮間違いなしのイベントだろう。

 さらに、期間限定召喚には2周年の目玉となる★5悪魔の“天魔 アスラおう”が登場する。これまでに登場した★5悪魔にも引けを取らない強さを誇るので注目の1体だ。

 年末年始から現在まで、最大200回無料召喚や、★5悪魔が最大で5体手に入る豪華ログインボーナスも配布中なので、今から始める人も途中で止まっている人も、本作をプレイするには今が絶好のタイミングである。ゲームを一気に進め、テーマが“崩壊”ということで、混沌の第二部を体験して欲しい!

初のイベントアウラゲート「君臨せし修羅の王」が開催。このビルの地下道のようなグラフィックスが、歴代「メガテン」シリーズの雰囲気を感じさせる
超強力な新★5悪魔の“天魔 アスラおう”が登場!