「幻塔」がまもなく1.5周年！ メールインタビューでアップデート情報やエヴァコラボについて聞いてみた

　Level Infiniteより配信中のAndroid/iOS/PC用オープンワールドRPG「Tower of Fantasy（幻塔）」が2023年2月で1.5周年を迎える。多くのゲームでお祭りのように盛り上がる0.5周年や1周年、本作も例に漏れずゲーム内では大型アップデートや期間限定イベントなどが多く予定されている。

　そんな「幻塔」の1.5周年に先駆けて、Level Infinite所属「幻塔」グローバルパブリッシングプロデューサーのSiyu Luo氏とグローバル版の運営を担当するPaden氏にメールインタビューを行なう機会を得ることができた。気になる1.5周年の情報や、エヴァコラボ、今後の展望などを聞くことができたので、その内容を紹介していく。

左からSiyu氏、Paden氏

1.5周年について

――もうすぐ「幻塔」のサービス開始から1.5周年となりますが、予定しているものを教えていただくことはできますか？ また、1.5周年に向けてユーザーに期待しておいてほしいことなどありますか？

Paden氏：1.5周年のキーワードは「振り返り」だと私は思っています。

　プレーヤーたちは、自分の「振り返り報告書」から、2023年の幻塔ライフを振り返ることができます。また、更新される各サーバーの「ミラポリス内のミラリア通りスクリーン」で、一年間のプレーヤー投稿とそれにまつわる思い出などを振り返ることもできます。

　詳細は近日中に順次公開していく予定ですが、プレーヤーの皆さまのために用意したアップデートや多彩なイベント、特別報酬の配布などを1カ月にわたって行ないます。報酬面では期間限定コスチュームなどもいくつか復刻される予定です。

――1.5周年で行なわれるアップデートについて教えていただけますか？

Paden氏：1.5周年では新たなエリア「水州」と新キャラクター「パロッティ」と「ヤノ」が登場します。

　「水州」は九域における最後のエリアです。ここでは九域の美しい風景から一時的に離れ、未来の科学文明のような空想世界を体験することができます。水州の中心エリアにはディスカバリー8号船があり、九域文明の発祥地となっています。

【水州】

スペースコロニーを彷彿させる街並み

新たなボス「英招」

　「パロッティ」は、仕事では真面目ながらも、戦闘では暴力的という大きなギャップを持ったキャラクターです。

　「ヤノ」は「パロッティ」の親友で、魔法少女との冒険を楽しむ魔法騎士を演じています。どちらのキャラクターも 武器や戦闘スタイルを楽しんでいただけると思うのでご期待ください。

【パロッティ】

気が強そうな見た目に反して、待機モーションではピンクの熊を愛でるというかわいらしさがある

【武器】

EP-7000 スカイファイア。炎と物理の融合武器、雷/氷属性武器のいずれかを装備している場合スキル攻撃が強化されるという特性をもつため、「ヤノ」の武器と組ませることでシナジーがありそうだ。非戦闘状態のときは回避長押しで花火を打ち上げることもできる

【スキル】

発動するとパッパ・オンステージという飛行状態に入り、通常攻撃でボムショットを連射することができる

【連携スキル】

掃討プロトコル。宇宙ステーションからの発射カットインが入り、フィールドにイオンビームが着弾する

【ヤノ】

魔法騎士を演じている「パロッティ」の親友。氷を操るスタイリッシュな戦闘といい、このビジュアルといい、かなり惹かれるキャラクターだ

【武器】

ど派手な氷攻撃が可能な氷がモチーフとなったランスで戦う。近距離だけでなく、溜め攻撃でランスを投げる遠距離攻撃もできる

【スキル】

敵を引き寄せるブラックホールのほうな空間を作り出す

【連携スキル】

カットイン後、前方に氷の柱による強力な攻撃を発生させる

上記以外にも新エリアやボス、ストーリーの続きなども登場するそうなので実に楽しみだ

――最近ではアリスやアナベラなどの武器やボリションがゴールドコアガチャや検索クーポンガチャに追加されましたが、これらガチャへの武器やボリションの追加はどれくらいの頻度で実施する予定なのでしょうか？ また次に予定されているものを教えていただくことはできますか？

Paden氏：リリース当時と同じ順番で更新してく予定ですが、前後バージョンの継続期間やガチャのスケジュールによって頻度が変わります。1.5周年ではウーミィが恒常ガチャに追加されます。

ウーミィ ミラポリス出身の見習いエクセキュータ― メビウスと呼ばれる物理属性武器の鞭を使う

「エヴァンゲリオン」コラボについて

――昨年12月に突如「エヴァンゲリオン」とのコラボが発表されましたが、「幻塔」が初のコラボとして「エヴァンゲリオン」を選んだ理由を教えていただけますか？

Siyu氏：「エヴァンゲリオン」が世界中で高い知名度を誇っている点はもちろんのこと、作品のファンタジー要素と感情軸が「幻塔」とマッチしているところなどが理由の一つです。加えて、我々のプロジェクトチームにも「エヴァンゲリオン」のファンがたくさんいます。

　今回のコラボを通じて、既存のプレーヤーに新しいコンテンツを提供しつつ、これを機により多くの人に幻塔に興味を持っていただけたら嬉しいです。

――ゲーム内ではどのようなコラボになるのでしょうか？

Siyu氏：今回のコラボでは、偶然にもアイダ星までやってきた「エヴァンゲリオン」の主人公たちが「幻塔」のキャラクターたちと出会う、というオリジナルストーリーが展開されていく予定です。この出会いがどのように影響していくのかは是非プレイしご確認していただきたいです。

【「幻塔」×「エヴァンゲリオン」コラボレーション】

「シンジ」、「レイ」、「アスカ」をはじめとする「エヴァンゲリオン」の人気キャラクターがゲーム内に登場し、特別なストーリーやコスチューム、乗り物など、両作品の世界観を融合させたコラボ限定コンテンツが展開される予定

「幻塔」の今と今後について

――アップデートによって多種多様なギミックや敵キャラなど、様々なコンテンツがどんどん追加されていますが、それによってサービス開始時よりゲームの難易度が上がり、新規やライトなプレーヤーが苦戦してるようにも思えます。そちらについてはどのようにお考えでしょうか？

Siyu氏：我々は、コアユーザーとライトユーザー両方に良いゲーム体験を提供できるように常に尽力しています。新しいマップ、ギミック、敵などのコンテンツを提供することでコアユーザーは常に新しい目標に挑めますが、ライトユーザーがついていけなくなるリスクも確かにあります。

　現在のアップデートの方向性を変えるのではなく、両方のプレーヤーともいい体験を得られるようにバランスをとるのが我々の考えです。ライトなプレーヤーに対しては、今後より目に付きやすく内容が明確でわかりやすい攻略ガイドを提供すると同時に、ゲーム内イベントに参加できるまでサポートし、イベントの楽しさを感じてもらうことでコアなユーザーとなっていただきたいと考えています。

　一方で、苦手なゲームジャンルを明確に持っているプレーヤーに対しては、ゲーム内資源が長い間一種類のイベントでしか入手できない状況を避け、誰でも気軽に参加できるイベントなどでも同じ資源を入手できるように心掛けています。

Ver.3.1で追加された討伐作戦の玄玉凶兵などは剛毅ロールのプレーヤーによるシールドブレイクや、戦闘に影響を与える小円や大円が現れるギミックなど、パッと見ではわからないギミックが多くあり、実装時は多くのプレーヤーが苦戦した

――昨年行なわれたサーバー共有により、人口の少ないサーバーでプレイされていた方も各種コンテンツへの参入がしやすくなったかと思います。ですが、討伐作戦など、一部の多人数参加型コンテンツでは対象期間の開始日から時間が経つごとにマッチングがしづらくなっているものが今もあります。これらについてどのようにお考えでしょうか？

Paden氏：実は最近どのサーバーでもプレーヤー数は安定しています。マッチングがしづらくなったのは、プレーヤー数の減少によって起こった問題ではありません。主な原因は、固定チームが増えたこととクリア時間短縮のために事前にチームを組んでから参加するプレーヤーが増えたことだと思います。固定メンバーでゲームをプレイしている方にとっては問題ないのですが、その影響でマッチングが難しくなっている点も否定できません。

――サービス開始以降、プレーヤーの皆様から応援や期待、改善の要望など様々な声があったかと思います。その中で特に多かったり、印象に残っているものを教えていただけますか？ また、そういった声についてどうお考えなのかもお聞かせください。

Siyu氏：一番印象深いのは、過去に「幻塔」から離脱したプレーヤーを対象とするインタビューが行なわれた時の話です。断続的とはいえど、その人は長い間「幻塔」をプレイされていました。不満を感じるコンテンツも特に無かったようなのですが、個人的な事情で忙しくなったので一時的にゲームから離れたそうです。その後しばらくしてたまたま「幻塔」を目にしたので、またゲームに復帰したとのことでした。

　我々は「離脱された方は、すべからく何かしらの不満を持ってゲームから離れたわけではない」という状況を予想できていませんでした。ですので、プレーヤー数の周期的な増減に常に平常心で向き合い、プレーヤーがより良いゲーム体験を得られるように、更新と改善を重ねていかなければならないと考えています。例えば、長期間続く単純な遊び方の代わりに、速いペースで切り替わっていく期間的なイベントを提供するなどです。プレーヤーたちは1～2週間程度でバージョンの内容を全て遊び尽くせるようになっているので、その後はログイン頻度を下げても問題はありません。もちろん、彼らがスムーズにゲームに復帰できるように、より全面的なガイドラインと豊富な復帰報酬の提供も欠かせないように考えています。

――最後に「幻塔」の今後のプランや目標、挑戦していきたいことなどを教えていただけますか？

Siyu氏：前回放送した生放送で4.0の導入PVを公開しましたが、次のPVは現在の世界と表裏一体の新領域「フューチャーシティ」に焦点を当てます。

　大型のアップデートごとに新しい主題を位置付けるためのPVを公開しており、それによって、新しいマップ、遊び方、キャラクター、ストーリーなどを展開しています。過去にサイバーシティ、海底、オリエンタル・ファンタジーといったテーマをリリースしていますが、これらに負けないような面白いテームを立案し、それにまつわるコンテンツをデザインする難しさは倍増しています。 困難なことではありますが、我々チーム全員がこの挑戦を楽しんでおり、突破口を開くたびに興奮しています。

　今後の展開についてはネタバレにならないようにここでは控えさせていただきますが、PVの中のヒントをプレーヤーの皆さんに見つけてもらえたらと思います。

――ありがとうございました。

　「幻塔」では1月24日20時に1.5周年を記念する生放送が行なわれた。子安光樹さん、加隈亜衣さん、風間万裕子さん、星餅めりーさんらゲストと共に、「幻塔」×「エヴァンゲリオン」コラボレーションの新情報や、1.5周年イベントの話題など、幻塔の最新情報が盛りだくさんの配信だ。「幻塔」から離れていた方、まだプレイされていない方も、この機会に「幻塔」に触れてみてはいかがだろうか。