インタビュー
祝「リネージュW」1周年!新クラス「修羅」含む最新アップデートとこの1年間を開発・運営チームが振り返る
日本トッププレーヤーと日本人血盟・連合の活躍にも注目
2022年11月16日 12:00
- 【「リネージュW」】
- サービス開始日:2021年11月4日
- 【1st シグネチャー クラス:修羅】
- 11月2日 実装
- 【「リネージュW」1周年イベント】
- 11月2日より順次開催
MMORPG「リネージュ」シリーズの最新作「リネージュW」が11月4日に配信から1周年を迎えた。モバイルでもPCでもプレイ可能で、他の国のプレイヤーとも共に戦うことが出来るグローバルサービスを展開している。血盟(ギルド)のメンバーとの血の繋がりより濃い絆、そして協力して強力な敵を倒す達成感、さらには敵対するプレーヤーたちとの全身の血が沸騰するような本気の抗争など、骨太の超本格派MMORPGだ。
そんな本作では大型アップデート「1st シグネチャー クラス:修羅」が11月2日に実装された。このアップデートでは新規クラス「修羅」の実装や、シリーズプレーヤーにはおなじみの新規地域「オーレン」の追加、さらには新規ボスの追加や、新規ワールド「オーレン」の追加に、1周年を記念する多彩なイベントまで、まるでお祭りのように山盛りのコンテンツが用意されている。
そこで配信から1周年を振り返って、「リネージュW」にとってはどんな1年だったのか、NCSOFTの「リネージュW」開発・運営チームを直撃。今回のアップデートの詳細についてメールインタビューを行なった。ぜひチェックして欲しい。
印象的だった日本人の戦い方
――「リネージュW」が1周年を迎えてのお気持ちを教えてください。
「リネージュW」事業担当:まず、この1年間「リネージュW」に多くの声援を送ってくださったすべての方々に感謝します。そして今回、1周年を迎え日本のプレーヤーの方々にお礼を申し上げる場が設けられたことを、本当に嬉しく思っております。
――印象に残っている日本人プレーヤーがおられましたら、教えてください。
「リネージュW」運営担当:強力な魔術師として有名な「ハム太郎」さんが一番印象深かったです。「ハム太郎」さんは「リネージュW」のYouTube 生配信で配信を続けているので、私たちも常に関心を持っています。
過去のハム太郎さんの血盟は「ケンラウヘル」ワールドで韓国のインフルエンサー「원재(ウォンジェ)」の「망령들(亡霊たち)」血盟と激突し、「デスナイト」ワールドで韓国の強者「푹찍(プクチク)」が所属されている「zble」血盟と戦闘を繰り広げたことを覚えています。
ワールド ダンジョンにて、圧倒的な人数を誇る韓国トップクラスの血盟の総攻撃を、少数精鋭パーティの熟練したコントロールで迎え撃つ姿がとても印象的でした。これからも、「ハム太郎」さんの活躍に注目しています。
――続いて、思い出に残っている日本人血盟や血盟についての出来事などはございますか?
「リネージュW」運営担当:日本のトップクラスのプレーヤーの方々が集まっている「ジリアン」ワールドの「gorilla」連合が記憶に残っています。かつて「ケンラウヘル」、「デスナイト」ワールドで活躍した「Joker」、「Emulatorz」、「百騎夜行」、「Chikuwa」の血盟で構成された連合ですね。
彼らは日本の勢力が力を合わせて勝利した最初の攻城戦の中心メンバーで、特に日本最強のタイトルを持つ「不吉な2番目」さんが所属する「Joker」血盟は、「結束のダンジョン」の全ワールド最短時間でのクリアや、「渇きのドレイク」初討伐など、数々の偉業を達成しています。「gorilla」連合の活躍を今後も期待しています。
――確かにそれはインパクトがありましたね。ちなみに、日本人プレーヤーに対してどのような印象をお持ちでしょうか?
「リネージュW」運営担当:リリース当初から韓国、台湾の血盟と力を合わせて三国同盟を結成したり、敵対勢力より人員が少なく不利な状況でも積極的に戦闘を続けていく姿が印象深かったです。 それだけではなく、TwitterなどのSNSコミュニティに血盟の話を活発的に紹介するなど、団結した姿が記憶に残っています。
私たちも、日本人プレーヤーの皆さんの活動を見守っていますので、これからも素晴らしい活躍を期待しています。
アップデートにあたって気を付けているのはその背景ストーリー
――「リネージュ」シリーズといえば、欠かせないのがボス攻略です。今では様々なボス モンスターが追加され、血盟で活動するプレーヤーの楽しみも増えていると思いますが、ボス モンスターを追加する際に、特に気にしている部分はありますか?
「リネージュW」開発担当:ボス モンスターを追加する際、戦闘とアイテムドロップという実質的な部分の検討に使う時間が多くなっているのですが、他にもボスという「地位」を作るための背景ストーリーも必要で、その部分にも多くの時間を割いております。原作があるゲームなので、新しいコンテンツを追加する際は、原作を活かしつつ、上手く融合させることに特に気を使っています。
「リネージュ」を長い間楽しんできたプレーヤーの期待に応えるため、一部のボス モンスターは最大限、原作を継承しています。 代表的なものとしては「グルーディオ ダンジョン」の「デスナイト」や「カスパー」、「話せる島」の「カーツ」、「竜の渓谷」の「疾風の巨大ドレイク」などで、これらは長い間親しまれてきたボスとして、「リネージュW」でも脈々とその存在が受け継がれています。
そして、その中でも「デスナイト」は、特に多くの人々の記憶に憧れの変身として心に残っており、今回のアップデートでは「神話級変身」を獲得した時に、昔の感性をよみがえらせるようにスキンカードとして入手できる様にしました。
なお、「リネージュW」は原作から150年後のアデンワールドを舞台にしているので、すでに原作でその生涯を閉じた人物については登場させることができないため、「アデン城 地下監獄」の「黒い亡霊 ライオス」をはじめ、ギランの「船長 カリプソ」、「風竜の住処」の「堕落者 ディアール」など、新しいボスたちを登場させ、新鮮さを加えました。
そのほか、ワールド ダンジョン「傲慢の塔」では、「リネージュの最終狩り場」という名前にふさわしく、ボスたちの強力さが感じられるような再解釈が入っています。基本的な背景ストーリーは維持しつつ、ダークファンタジーにふさわしい姿になるよう注意しました。そのため原作と比べ、ビジュアルのディテールに多くのこだわりが込められています。次に追加されるモンスターではどんなビジュアルになるのか、期待して貰えればと思います。
なお、今回追加された新規領地「オーレン」は「象牙の塔」が主要戦場となり、「リネージュ」をよく知るプレーヤーならおなじみの「堕落」と「死」が強力なボス モンスターとして登場します。また、彼らと別陣営の魔族との仲違いの物語もゲーム内に登場しますので、そちらを知れば、ボス戦をより楽しく感じられるのではないかと思います。
――ボス モンスターのほかにも、様々なコンテンツの追加をこの1年で行われたかと思いますが、特に思い入れのあるアップデートコンテンツなどはございましたでしょうか?
「リネージュW」開発担当:大規模なコンテンツのアップデートも当然重要ですが、プレーヤーの方々から相談される提案もコンテンツに反映できるように気を配っています。
例えば、日本のプレーヤーの方からはパーティや血盟、コミュニティなど、仲間と一緒にプレイするコンテンツについて、CS(カスタマー サポート)を通じて多くの改善要望を頂きました。そういったご意見を積極的に反映してバランス調整などを実施したほか、「結束のダンジョン」といったコンテンツを追加実装することになりました。
またUX(ユーザー エクスペリエンス)部分も、継続的に改善を行っております。例えば大量エンチャントや血盟パーティ、血の誓約/血盟インシグニア、装備セットの増加、自動ガチャ設定など、リリース初期から多くの部分が改善してきました。今後もより利用しやすいように改善する予定です。
まだまだ快適さが足りない部分もたくさんあり、迅速な改善ができず大変申し訳ございませんが、今後もプレーヤーの皆さまのご意見を最大限反映してアップデートできるよう、努力します。
今回追加された新規領地「オーレン」は美しくも厳しい地域
――今回の大型アップデート「1st シグネチャー クラス:修羅」では、新規領地として「オーレン」や、新しい様々なコンテンツが追加されました。その中でもいくつかのおすすめコンテンツがあれば教えてください。
「リネージュW」開発担当:「オーレン」は雪に覆われた美しい地域です。「氷の湖」、「サーベル雪壁」、「マーヨ雪壁」、「エルモア激戦地」など、広大なフィールドエリアがありますが、その中でもおすすめの場所は「象牙の塔」と「エルモア激戦地」ではないかと思います。
「象牙の塔」は、現存する中で、最上位の難易度を誇る狩り場で、ダンジョン メニューの「ワールド」から入場することができます。「象牙の塔」では「ヤヒ」と「バルログ」2つの魔族の陣営が仲違いをしているのですが、「象牙の塔」のコンセプトの一つが、各陣営の魔族と契約を結んで強くなる、というものなので、各陣営のNPCと友好度を深めることが重要となります。
各陣営のNPCの友好度は相手陣営のモンスターを討伐して獲得できる「霊魂石の破片」を使って成長させることができ、彼らとの信頼を深めることで装身具「印」を獲得、強化することができるようになります。現在は「ヤヒ」陣営のみ入場可能ですが、今後のアップデートで「バルログ」陣営が開放される予定です。
「エルモア激戦地」は、アデン王国とエルモア王国の戦場になった廃墟で、死んでしまったエルモアの兵士たちが亡者となって彷徨っています。「エルモア激戦地」のマップは大きく4つのエリアに分かれており、中心部が最も難易度が高くなっています。この場所がエルモアの兵士たちの軍団長である「狂風のシャスキー」の登場場所として予定されています。
なお、個人差はありますが、大体レベル70のキャラクター基準でバランスが取られており、登場するモンスターはアンデッド モンスターで構成されているので、アンデッドに対して追加ダメージがある武器や、ターン アンデッドなどの対アンデッド魔法、トルネードなどの範囲魔法を使用しての狩りで効率よくレベルアップを目指す方々の人気を集める地域だと思います。
新規クラス「修羅」のキーワードは「父の死と復讐、そして修羅の道を行く」
――今回、「リネージュW」のオリジナル新規クラス「修羅」が登場しました。初のオリジナル クラスなので、このクラスだけの開発背景や特徴があると思いますが、注目すべき点などについて教えてください。
「リネージュW」開発担当:「修羅」は「父の死と復讐、そして修羅の道を行く」というキーワードで始まるクラスです。長い太刀と短刀を着用する近距離攻撃クラスであり、戦場を縦横無尽に駆け回り、敵を次々と殲滅していく戦場の支配者とも言えます。
「修羅」のスキルは大きく「スティグマ」「ギロチン」「ソウル」系の3つに分けられます。
「スティグマ」スキルは敵を攻撃する際、一定確率で自身に「烙印」というバフを、相手には「負傷」というデバフを与えることになります。「烙印」は最大5段階まで累積され、数値が高いほど自身へのバフ効果および相手へのダメージ効果が増加します。
このようにして蓄積された「烙印」を消費する「ギロチン」というスキルは、対象にスタン/ホールドをかけることができます。「烙印」の段階によって効果も増大するので、「烙印」を多く累積して対象を攻撃することをおすすめします。
ソウルは「修羅」クラスのHPバーの上に白いゲージで表示されます。敵から攻撃を受けた際に自身へのダメージを減少させるスキル「ソウル シールド」やHPを回復させるスキル「ソウル バーン」などで消費されますが、「ソウル リープ」スキルを使用することで、敵を攻撃した際に一定確率で敵のソウルを吸収して回復させることできます。
このように「修羅」をプレイする際には上記の3つのスキル系が欠かせないのですが、その他にも強力なスキルがいくつもあるので、楽しんで欲しいです。
仲間との絆と熾烈な戦闘を通じて勝利を掴む喜びを感じて欲しい
――今後、どんなアップデートや運営を目指していますか?
「リネージュW」開発担当:早いもので、もう1年が経ちました。これまでプレーヤーの方々からのご声援があったおかげで、ここまで来られたと思います。これからもご満足いただけるよう、皆さまの声に耳を傾け、改善していきながら共に道を歩める「リネージュW」でありたいと思います。
――今回のアップデートを機に「リネージュW」のプレイを検討中の読者へのアピールポイントなどはありますでしょうか?
「リネージュW」開発担当:「リネージュ」シリーズは20年以上の歴史を持つゲームシリーズで、「リネージュW」はそのシリーズ中でも最新作となります。 モバイルMMORPGの大作として多くの国々でご愛顧を頂いており、今もその歩みを続けています。
全世界のプレーヤーが一堂に会して同じフィールドでゲームを楽しむことができ、リアルタイムの「AI(人工知能)翻訳」を通じて海外のプレーヤーと会話することもできます。
仮想の空間に自分だけのキャラクターを育成し、血盟(ギルド)の仲間との絆と熾烈な戦闘を通じて勝利を掴む喜びを感じることができるのが「リネージュW」です。1周年を迎え、新規ワールドもオープンし、様々な記念イベントも行われていますので、この機会にぜひ一度プレイしてみてください。
――最後に、日本のプレーヤーに一言お願いします。
「リネージュW」事業担当:「リネージュW」をプレイして頂いている、すべての日本プレーヤーの方々に心より感謝申し上げます。
皆さまからのご声援にお応えできるよう、徹底した準備をもって「リネージュW」をサービスいたします。これからもお付き合いいただけますと幸いです。
――ありがとうございました。
© NCSOFT Corporation. Certain rights granted to NC Japan K.K. All Rights Reserved.