インタビュー

最難関「アビスレイド」到来!「ロストアーク」、嶋田Pに聞く1か月の歩みとこれから

2020年内は月一で大型アップデート実施。「ロストアーク」のこれから

 続いて嶋田氏に今後のアップデート計画について詳細を伺った。すでにロードマップも出ているが、2020年内は月に一度の大型アップデートが計画されている。

最高難度コンテンツ「アビスレイド」が満を持して登場

 プレーヤー8人で挑む最高難易度のバトルコンテンツ「アビスレイド」の実装日が10月28日に決定した。その概要について嶋田氏に伺った。

 アビスレイドは、従来のバトルコンテンツ「ガーディアンレイド」や「カオスダンジョン」、「アビスダンジョン」が4人一組で挑む仕様だったのに対し、初の8人で挑むコンテンツになる。今回実装されるのは「ミスティック」と呼ばれるボスで、3段階のフェーズに分けて討伐を進めることになる。週に1回の挑戦が可能で、達成したフェーズによって報酬が変化。報酬の受け取り時点でその週の参加資格を失う。

 初期段階の参加推奨レベルは、装備レベル370以上。嶋田氏によると、「ボスモンスターの“動き”への対処と、ギミックへの対処が必要」だという。最高難度たる所以は単純な攻撃力や防御力だけではないようだ。「最初は何度も全滅してしまうと思いますが、くじけずにチャレンジしてみてください」とコメントを頂いた。

最難関「アビスレイド」は10月28日実装

嶋田氏もイチオシの新クラス「ランスマスター」

 明確な実装日は未定だが、11月中にサービス開始後初の新クラス「ランスマスター」が実装されることが決定した。「ランスマスター」は、ファイター職の上級クラスとして登場し、「バトルマスター」、「インファイター」、「ソウルマスター」に次ぐ4番目のファイター系クラスとなる。

 「ランスマスター」は、単体攻撃特化型と範囲攻撃特化型の2種の槍を切り替えて戦うユニークなクラス。得意な戦闘距離は中距離から近距離で、武器の持ち替えは攻撃対象の数によって切り替えるのが主だという。範囲攻撃特化型では、広範囲の敵をなぎ払うような戦い方ができ、多数の敵を相手取る場面で有利だ。一方、単体攻撃特化型では狭い範囲の敵に高いダメージを与えることができ、ボス戦に向いている。

 「ランスマスター」は韓国でのテストプレイ時の感想で、嶋田氏が一番気に入ったクラスだという。その爽快感は既存の12クラスの中でも群を抜いており、操作も分かりやすくて取っつきやすいので、これから「ロストアーク」を始める人にもオススメのクラスとのことだ。

 武器を切り替えて戦うスタイルは、既存クラスの「デビルハンター」にも採用されている。「デビルハンター」が3つの武器をスムーズに持ち替えて戦闘距離を変えながら戦うというスタイリッシュな立ち回りが要求されるのに対し、「ランスマスター」の場合は、「より操作が直感的で、習熟難度が低い点で大きく異なる」と嶋田氏は説明した。

女性武闘家ファイターの4番目の上位クラスは2本の槍を操る「ランスマスター」

 年内実装の新クラスは「ランスマスター」が最後となる。参考として、韓国では「アサシン」や「ホーリーナイト」など6種のクラスが実装されており、順次日本にも導入されることも嶋田氏は語った。

年内最後のアップデートは新大陸「ロヘンデル」

 12月のアップデートでは新大陸「ロヘンデル」が解放される。「ロヘンデル」は、プレーヤーキャラクター「マジシャン」の故郷であり、すでにチュートリアルでその一部を垣間見ることはできる。

 既存の大陸「ルーテラン」、「トートイク」、「アニツ」、「アルデタイン」、「ベルン」、「シュシャイアー」を経て7番目が「ロヘンデル」となる。これまで戦場、砂漠、高原、北国と冒険を続けてきたが、次なる冒険の舞台は緑豊かな魔法の国。魔法を得意とする異種族「シーリン」の根拠地となっている。嶋田氏によると、「セルフィ(自撮り)モードを使いたくなるような美しい風景がたくさんあります」とのことで、その景観には期待したい。

 「ロヘンデル」の実装により、新たなアビスダンジョン「夢幻宮」も追加される。こちらは既存のアビスダンジョンと同様に、「ロヘンデル」のストーリーで訪れる最終ダンジョンの高難易度版となる。また、「ガーディアンレイド」も4種を追加予定。

新大陸「ロヘンデル」は12月実装。これまで行くことができなかった西側大陸と島々への航海が可能になる
「ロヘンデル」のストーリー最終ダンジョン「夢幻宮」がアビスダンジョンとして実装
ボス討伐コンテンツ「ガーディアンレイド」に新規モンスター4体を追加

先行サーバーとのアップデート同期化を目指す

 大型アップデートを立て続けに行なっていく意図についても嶋田氏に聞いた。2021年以降もアップデートのペースを維持するかは未定だが、将来的には韓国サーバーのアップデート状況に追いつかせる方針だという。

 アップデートを急ぐ意図としては、現状韓国サーバーの攻略情報を見てしまうと、多くのコンテンツを無感情に消化できてしまうところを懸念してのこと。「ロストアーク」が持つ高難易度のバトルコンテンツや「モココの種」、「冒険の書」といった数ある収集コンテンツは本来、プレーヤー間の口コミを通じて徐々に攻略されていく姿が理想だと嶋田氏は言う。そこで生まれるコミュニティは、ゲーマー諸氏が小学生や中学生だった頃に経験した原風景に近いものになるのではないだろうか。まさに“青春”の体験を提供したいということだ。

――最後に読者の皆さんにコメントなど頂けますか?

嶋田氏:今度新しく実装する「アビスダンジョン:ミスティック」は大変難しいコンテンツですがまずはプレイしてみてください。最初は全滅すると思いますが、仲間たちと試行錯誤を繰り返して前に進んでいく過程を楽しんで頂きたいです。

 また今後もコンテンツの追加を予定していますが、これまで全力でプレイされてきた方も、そうでない方も、まだまだ遊べるコンテンツが残っているのではないでしょうか。私は「ロストアーク」はじっくりゆっくり楽しんでいただく作品だと思っています。これからもご自分のペースでそれぞれの冒険をお楽しみ頂けましたら幸いです。引き続き、運営・プロモーションともに頑張って参りますので、是非ともご応援よろしくお願いいたします。

――ありがとうございました。