佐藤カフジのVR GAMING TODAY!
本日オープン! 「VR PARK TOKYO」が拓く“VRゲーセン”の未来
家庭では再現できない特別感たっぷりなVRアトラクションの秘密
2016年12月16日 18:37
12月16日、東京渋谷に新たなVRアトラクション施設がオープンした。ゲームセンター事業を手がけるアドアーズと、VRコンテンツ開発事業を手がけるグリーの共同プロジェクトによって実現した「VR PARK TOKYO」だ。
場所は、JR渋谷駅から徒歩5分の井ノ頭通り沿いという好立地にあるアドアーズ渋谷店。4Fをぶちぬいて作られた専用フロアに、6種類のVRアトラクションがところ狭しと並んでいる。
利用料金は70分遊び放題で1名3,300円/2名以上各2,900円という時間制。1アトラクションが10分程度で楽しめるため、制限時間内に1回ずつ回れるぐらいの時間設定となる。各アトラクション毎のチケットやコイン投入口などはなく、入場から退場まで、好きなアトラクションを好きなだけプレイすることができる。フロアの隅にはフリードリンクコーナーもあり、時間いっぱいまでVRアトラクションでくつろいでくださいという格好のサービスだ。
首都圏全体を見てみると、これまでいくつかのVRアトラクション施設がオープンしてきている。お台場の東京ジョイポリス「Zero Latency VR」や、池袋のサンシャイン60展望台SKY CIRCUS、越谷イオンレイクタウンのVR CENTERなどだ。それらの中でも、本施設VR PARK TOYOはいくつかの点で独自のコンセプトを打ち出しており、非常にユニークな存在となっている。
・圧倒的なアクセスの良さ
JR渋谷駅から徒歩5分、半蔵門線の直近の出口からは徒歩3分。人通りの非常に多い道路に面した好立地
・グループやファミリー利用を強く意識した施設内容
ほとんどのアトラクションが2人以上同時にプレイ可能。
HMDを装着できない12歳以下の来場者もゲームに参加できる仕掛けがある。
・リプレイ性を重視したコンテンツ設計
2つのアトラクションには「ゲームオーバー」が存在し、繰り返しての攻略を前提とした設計。
世代を超えてガチ勝負できる対戦型アトラクションの存在。
・フォトジェニックな内装設計
体験内容に合わせて内装も凝った作りになっており、プレイ中の風景が“画”になる。
特別感のある体験を写真や動画に撮ることでわかりやすく持ち帰ることができる。
アドアーズとグリーによる本プロジェクトが立ち上がってからわずか4カ月でオープンにこぎつけたというのも驚きだが、それだけにゲームセンター運営を本業とするアドアーズと、ソーシャルゲーム開発運営を本業とするグリーという2つの企業による性格が本施設にはよく現われ、敷居低くグループやファミリーで存分に楽しめる、いわば“VRゲームセンター”の雛形と呼びたくなる空間が作り上げられた。
それでは全6種のアトラクションの解説を通じて、VR PARK TOYOが提供する楽しさの一端をご紹介していこう。
繰り返し遊べる、“ゲームらしさ”が追求された3つのアトラクション
VR PARK TOYOの重要なコンセプトのひとつはリプレイ性へのこだわりだ。ファーストコンタクトにおけるインパクトの強さが重視されてきたこれまでのVRアトラクションから一歩進んで、上手にプレイすると先に進んでいける楽しさ、攻略することの楽しさといった“ゲームらしさ”が、繰り返してプレイすることの意欲をそそる。
「協力!GHOST ATTACKERS VR」(グリー)
お化け屋敷に侵入し、雲霞の如く現われるゴーストの群れを光線銃を使って撃退していくというガンシューティング型のVRゲーム。グリーお手製のライフル型ガンコントローラーのおかげで本格的な“構え”ができ、気分を盛り上げてくれて楽しい。その上で本作のポイントは2つ。VRアトラクションとしては珍しくゲームオーバーがあることと、2人で協力プレイができることだ。
本作は全4ステージで構成されていて、ひとりでプレイすると1面でも少し難しい、2面はかなり難しい、3面以降はすごく難しい、というゲームバランスになっている。目の前に現われるゴーストの処理に手間取っていると、四方八方から次々に新手のゴーストが現われて、すぐに手一杯になってしまうのである。攻撃を受けてライフを失うとゲームオーバー。守りに徹していても、敵を撃破するペースが遅いとタイムオーバーになる。気を抜くとあっという間である。
これまでいくつものVRアトラクションが存在したが、どれも「最後まで体験させる」ことを重視して、ゲームオーバーの概念がないものがほとんどだった。それが本作では、相当うまくやらないとクリアできないぞ、という難しさに敢えて調整されているのである。そこで大いなる救済策となっているのが2人協力プレイ。それも、ひとりがHMDをかぶってシューティングをやり、もうひとりはタッチスクリーンで索敵&支援を行なうという非対称のシステムになっているのが面白い。
協力プレーヤーはタッチスクリーンの前に立って、HMDをかぶらずにプレイ。HMDの装着ができない12歳以下の児童でもOKだ。スクリーンにはメインプレーヤーの頭上を飛ぶドローンからの映像が表示されていて、次々に出現するゴーストたちの姿をクッキリとしたアイコンで素早く識別できる。ドローンが向いている方向は明るく照らされメインプレーヤーの視界を見やすくできるほか、「敵がこっちにいるぞ!」という情報を伝えることにもなる。さらにタッチスクリーン側でゴーストを指で抑えると、対象のゴーストの動きを止めることができる。マルチタッチに対応しているので、両手の指を全部使えば同時に10体のゴーストを麻痺させることも可能だ。これらを利用してより効率的にゴーストを撃退していこうというわけだ。
ゴーストはとにかくものすごいペースで現われてくるので、タッチスクリーン側も相当忙しい。メインプレーヤーが撃破しやすいように視線を誘導し、危険なゴーストをタップして動きを止め、部屋の各所にあるライトアップアイテムを発動してメインプレーヤーの視界を確保。メインプレーヤー側も、協力プレーヤーのアシストを活かしながら四方八方に光線銃を向けてゴーストを撃破していく。
ここで大きなポイントになっているのが、音響設計。本作ではオーディオの再生に実スピーカーによるサラウンドシステムを用いており、HMDを装着するメインプレーヤーがヘッドフォンを装着しないでプレイできる。このため、協力プレーヤーの「後ろだ!」、「右だ!」といった肉声がそのまま耳に届くのである。これに気がつくとさらに連携のおもしろさがアップ。互いに声を掛け合いながら賑やかに楽しむことができる。
メインプレーヤー、協力プレーヤー、どちらをプレイしてもかなり手強いゲームバランスになっているため、クリアを目指して何度もプレイしたくなってしまうのが本作の特徴である。VR PARK TOKYOは70分遊び放題となっているが、4面ボスの撃破まで目指すとなればそれでも足りなさそうだ。
「対戦!ハチャメチャスタジアムVR」(グリー)
上述の「協力!GHOST ATTACKERS VR」と同じくグリー謹製の本アトラクションでは、HMDを装着するメインプレーヤーと、タッチスクリーンを操作するサブプレイヤーという構成でプレイ。ただし協力ではなく、バッターとピッチャーに分かれての対戦プレイだ。
本作が再現するのは野球というより、“野球盤”。野球場内のそこかしこに「ヒット」とか「ツーベース」と書かれたゾーンが設定されていて、ボールが落ちた場所の表示に応じて打撃結果が決まるというやつだ。このため運要素が強いわけだが、そのかわりバットにボールを当てるのはタイミングさえ合えば簡単で、リアルなバッティングシミュレーションとは違って誰でもストレスなく遊べるのがポイントのひとつだ。
これに対してタッチスクリーンでプレイするピッチャー側は、投球ごとに出現する3つの球種カードから1つを選んでプレイしていく。球種には普通のストレートやスローボール、カーブ、フォークといった変化球に加えて、レア要素として「光速ストレート」とか「消える魔球」などの変わりダネも存在。何が出てくるかはランダムなので運要素も強いのだが、上述の「協力!GHOST ATTACKERS VR」と同じく、メインプレーヤーはヘッドフォンを装着しないでプレイするため、互いの肉声が届く。「次はスローボールを投げるよ」と言いながら超高速ストレートを選んでみたりと、ブラフを仕掛けながら対戦すると相手の反応も面白くて思わず吹き出してしまいそうだ。
ブラフや魔球への対処は厄介だが、バッター側にも秘密兵器がある。投球前、足元に特殊バットの選択肢が出現するのだ。当たれば長打になりやすい「超合金」を軸に、魔球でも簡単に当てられる「極太」、かならず長打が発生する「なんでも長打」、「即、満塁」といったレアバットも。次の球種を予測したり、ランナーの出塁状況を踏まえて最適な選択をしていくことが勝負どころのひとつだ。
こういった仕掛けを通じて、7回裏で5-0の状況から9回裏までに逆転すればバッター側の勝ち。打点を抑えてリードを守ればピッチャー側の勝ちだ。バッター側はボールへの当て勘や特殊バットの選択、ピッチャー側は状況に応じた球種の選択といった形でやりこみ要素がきちんと用意されているほか、ある程度運まかせで勝敗がひっくり返ることもあるなど、ついついむきになって何度もプレイしたくなってしまう仕掛けが満載である。
「サークル・オブ・セイバーズ ビギナーズ」(PDトウキョウ)
本作はPDトウキョウが開発した体感型VRソードアクションゲームで、上述の「協力!GHOST ATTACKERS VR」と同じくゲームオーバーが存在するアトラクションだ。両手に剣、もしくは剣と盾のコンビネーションで両腕を振り回し、襲い来るゴブリンやオーガの大群を切り伏せて撃退していくという、ソードマスター気分を味わえるゲームである。
しっかり剣を当てさえすれば雑魚敵は簡単に撃退できるが、とにかくその数が多いので油断ができない。気がつけば左右から囲まれているという状況になるので、横薙ぎに切り払ったり、一方を盾や剣で防御しながら他方を攻撃するといった形で様々なテクニックを試しながら気分たっぷりに楽しむことができる。油断すればあっという間にボコられて、HPがゼロになってゲームオーバーだ。
そういった危険をかいくぐりつつ、総計50体の雑魚敵を片付けると、巨大なジャイアントを前にしてのボス戦がスタート。怪獣のようなジャイアントが繰り出す叩きつけるようなパンチや、踏みつけ攻撃を実際に動き回りながら交わし、スキありとばかりに剣を叩きつけてダメージを与えていくのだ。そうしてジャイアントの各部にあるクリスタルを全部破壊すれば見事クリアとなるのだが、これが一筋縄ではないかない。
大雑把にドカンと来る攻撃を避けるには怖がらずに敵の動きを見る必要があるし、適切なタイミングでスッと動いて直撃を避ける必要もある。避けたらすかさず反撃。こういった一連の動きをマスターするには複数回のプレイが必要なのは明らかで、筆者の場合はボス戦に入った直後の一発目で直撃を食らってゲームオーバーを食らってしまった。次は負けない!
といったリプレイ性に加えて、本作はグリーンバック合成システムを活用したARスクリーンを採用しているのも大きな特徴のひとつ。CGで表現された仮想空間にプレーヤーの姿が合成され、まさにその世界に入り込んだ姿が映し出される。その姿を見ながらギャラリー側も楽しめるのがいいところで、かっこいいシーンで写真を撮れば話題のタネにもなるという寸法。
全身を使ったアクションが続き、プレイする側は数分で息が上がってしまうほどの運動量を要求されるが、敵の出現パターンを読むとか、危険な敵を優先して倒す、ボスの動きを把握するといったやりこみ要素が充実しているため、1度プレイしただけでは全然物足りず、やっぱり2度3度と挑戦したくなる内容である。VR PARK TOKYOの各コンテンツでは、こういったリプレイ性の存在が重要なコンセプトになっていることは間違いない。
絶叫!VRならではのインパクトが重視された3つのアトラクション
ここまでご紹介した3種のコンテンツはリプレイ性を重視した作りになっていて繰り返しチャレンジできるところに大きな魅力があるが、ファーストコンタクトにおけるVR的インパクトの強さという面を重視したコンテンツもVR PARK TOKYOにはしっかりと用意されている。はじめてVRを体験する人にはまず真っ先にプレイしてもらいたい3種のコンテンツについて解説してみよう。
「ソロモンカーペットVR」(ハシラス)
もはやVRアトラクション開発の老舗となりつつあるハシラスによる体感型VRアトラクション。魔法の絨毯に乗って空の旅を楽しみつつ、迫り来る敵を魔法の杖で撃墜していくというゲームなのだが、その筐体がすごい。およそ2×3メートルのカーペット全体が可動筐体となっており、VR内の動きに合わせて前後左右にグングン揺れ動くのである。世界初の可動型ルームスケールVRである。
前後左右に傾くことで不安定感を演出した足場に加え、VR空間内には上空高く飛び回る魔法の絨毯からの広大な風景。さらに前方には大型ファンが2基装着されており、絨毯の動きに合わせて強い風が吹き付ける。五感に訴える演出で、頭では拒否しようとしても体が勝手に反応してしまうほどの浮遊感を体験することができる。体験後半で絨毯が急加速し、狭い洞窟を高速で飛び抜けるシーンなどは、VR慣れしていても思わず片膝を突いて「おお、うおっ」とうろたえてしまうレベルのド迫力だ。
そんなVRらしい迫力に加えて、本アトラクションでは同一空間内での2人プレイに対応しているのが大きな特徴だ。相手の姿はVR空間内にも正確な位置に表示されるので、思わずぶつかってしまうことはないし、声やジェスチャーを使ってコミュニケーションをしたり、両手でハイタッチ(物理敵に)することもできる。この環境を実現するために導入されたのが、商業施設では世界初の実用化となるMSIの最新バックパックPC「VR One」である。
そう、本アトラクションはHTC ViveとVR Oneを組み合わせたワイヤレスVRという、業界的にも最新の環境でプレイすることになるのだ。ハシラス代表取締役社長の安藤晃弘氏に話を聞くと、「同一空間内での2人プレイを実現するため、ケーブルレスの環境実現は必須だった」とのことで、早期導入ゆえのコンテンツ最適化などの苦労も聞くことができた。
プレイエリア全体が可動するという魔法の絨毯もノウハウが詰まった部分のひとつで、「左右の傾きは相当大きくてもプレーヤーは安全に対応できる」といった知見にもとづいて駆動量を緻密に設計。4つのシリンダーが生み出す動きで最大限のプレゼンスを得られるよう作り込まれているとのことだ。
こうして実現した2人同時プレイ対応の魔法の絨毯は、VR的なインパクトが大きいこともさることながら、筐体全体が動作して2人のプレーヤーが声を上げながら右往左往する様子は見ている方も面白く、グループで楽しめることうけあいである。筆者プレイ時点では演出面の作り込み等でまだ完成していない部分も散見されたが、ハシラスでは今後本作の演出強化や機器のさらなる最適化といった改良を急ピッチで進めていく見込みだ。
「DIVE HARD VR」(メディアフロント・ジャパン)
メディアフロント・ジャパンによる、高層ビル上層での鉄骨渡り+VRガンシューティングというハイブリッドな体験を盛り込んだVRアトラクション。VRでも演出次第で強烈な高所恐怖症が発生するというのはナムコが10月まで開設していたVR実験施設「VR ZONE: Project i Can」の「高所恐怖SHOW」ではっきりしていたことだが、本アトラクションはそれをさらに発展させ、よりヒロイズムあふれるゲーム仕立てになっているのがユニークなポイントだ。
HMDをかぶるとそこは荒い作りの仮設エレベーター。壁もむき出しなので不安になっていると、ものすごい勢いで上昇加速をはじめ、それに合わせてプレーヤーが実際に立っている地面もガタガタと揺れ、リアルな加速感が全身を襲う。そうした数秒をすぎると視界がひらけ、そこは高層ビルの屋上だ。
そして前方には大量の戦闘ロボットが出現。プレーヤーは手に持った銃で撃ち、これを撃破していく。これが一段落すると、今度は後方から敵襲のアラート。振り向くと目の前には1本の鉄骨、その脇は地上数百メートルから街を見下ろす風景である。奈落である。
エレベーターの足場から鉄骨の間には数センチの段差もあり、恐る恐る進もうとしても足先が空を切ってしまってヒヤヒヤする。頭ではわかっているつもりでも、本能がおっかなビックリしてしまうのだ。そこに1歩踏み出すのも恐ろしいわけだが、実際に鉄骨に足を下ろすと、微妙にグラついていてさらに恐怖をあおる。そんな状況で鉄骨の両脇にドローン型の敵が多数出現。これを銃で撃ちながら前進し、脱出用ヘリコプターに向かわねばならないのだ。
慣れない人なら思わず絶叫である。実際、施設内では時折「キャー!」という声がこだましていたが、その発生源はほぼすべてこのアトラクションであった。それくらいにVR的インパクトの強い本アトラクションであるが、敵の攻撃を受けても死ぬことはなく、誰でも最後までプレイすることができる(鉄骨で足を踏み外したらどうなるか?は未確認。誰か試してみよう)。設備が2つ並んで設置されているためグループでの同時プレイも可能なので、隣のプレーヤーがどんな反応をするか気にしながら遊んで見るのも乙な感じである。
「OBAKEREA Creeping Terror」(ダイナモアミューズメント)
本アトラクションは本施設で唯一の、受動型VRコンテンツとなるホラー作品だ。特製チェアに座って体験する本アトラクションは、映像と体感が連動した恐怖体験を味わえるというのがコンセプトである。
舞台となるのは謎の廃病院。モンスターを生み出すとされる危険な薬品を追って潜入調査を行なった人物が消息を断ったため、その人物の視点で残されたVR映像にユーザーがリンクし、潜入調査を追体験することで何が起きたかを明らかにしていく……というシナリオだ。
他のアトラクションと違い、VR映像は360°全天球型の実写CG混じりの動画となっており、HMDもHTC Viveではなく、GearVRだ。ゲームっぽいインタラクティブ要素はなく、VRらしい立体感にも欠けるのが難点となっているものの、恐怖映像にリンクした特製チェアによる体感演出は非常に高威力である。
薄暗く不気味な廃病院の中をジワジワと進んでいくにしたがい、チェアの振動や傾きでユーザーの不安を煽っていく。足元には得体の知れないものがサワサワとすり抜けていく感触があったり、背後に気配を感じると首元に息が吹きかけられるような体感演出がリンク。視覚が不気味な映像に飲み込まれることと相まって、様々な感触がリンクすることで、ヒヤヒヤ、ゾクゾクといった体の反応がいやがおうにも引き起こされてしまう。
非常な緊張感に包まれた数分を終えると、ホラーに弱い人なら汗だくになってしまうほどの威力だ。足元に感じる不気味な感触や、首筋に感じる嫌な空気圧などにはもちろん特別な仕掛けがあるのだが、そういった予備知識なしにいきなり体験するのが本アトラクションの正しい楽しみ方と言える。
4人まで同時に体験できるので、グループでの利用がおすすめだ。与えられる強烈な恐怖感を和らげるために複数人でチャレンジしてもいいし、家族や友人が怖がる様子を楽しむといった、ちょっとイジワルなアプローチで挑戦してみてもいいだろう。いずれにしても体験終了後、HMDを外す瞬間に自分でも驚くほどにホッとしてしまうことうけあいだ。