コーラス大柳の「ためにならないインディゲームレポート」

【第5回】コーラス大柳の「ためにならないインディゲームレポート」

弊社新製品「ゴブリンディフェンダー」まもなく出撃ですぞ!

【ゴブリンディフェンダー】

近日配信開始予定



利用料金:無料(アイテム課金)

 こんにちは。コーラスの大柳です。今回は連載記事の場を借りて自社の新作タイトルを紹介します。

 さて、前回弊社が配信したアドベンチャーゲーム「バートラム・フィドルの冒険」から数カ月。ようやく新作をお披露目するところまでこぎ着けることができました。コーラス7作目(外部パブリッシングを除く)はタワーディフェンスゲームです。

 私、個人的にタワーディフェンスが大好きでして、Ironhide Game Studioの「Kingdom Rush」シリーズは文字通り寝食忘れてプレイに没頭していました。このジャンルは戦略ゲームの中でも、モバイル端末(=タッチスクリーン操作)との相性が極めて良いため、過去に様々な名作が誕生しています。例としてはOrigin 8の「Sentinel」シリーズを真っ先に挙げたいところです。見下ろし型ではなく横スクロール型のタイプだとGlu Mobileの「サムライ vs ゾンビ 2」や国産だとSNKプレイモアの「Metal Slug Defense」などもあります。

 他社製のタイトルばかり羅列してもコーラスの新作宣伝になりませんので、早速ご紹介します。コーラスは無料で遊べるタワーディフェンスゲーム「ゴブリンディフェンダー」を近日配信します。

 プラットフォームはiOSとAndroidです。前述の通りF2Pモデルなので、無料でプレイいただけます。(もちろん有料のアイテムが用意されていますが)制作はほぼ終わっていますので、来月には皆さんにお届けしたいところ。

【スクリーンショット】
見下ろし型のタワーディフェンスゲームとしてはオーソドックスなデザイン。画面はピンチ操作で多少の拡大・縮小も可能です

 開発はロシアのAlawar Media。なんとコーラス初のロシア産ゲームになります。厳寒のシベリア・ノヴォシビルスクからアツい戦略ゲームをお届けという次第です。

 個人的に、ロシアのゲームというと硬派で特徴的なデザインのゲームが多いという印象を持っていますが「ゴブリンディフェンダー」もなかなかユニークなゲームに仕上がっています。プレイヤーはゴブリンの傭兵軍団となって、魔軍に侵攻された王国を助けるというストーリーなのですが、人類vs魔物の戦いではなく、金で雇われた魔物が人類を救うというところから、ひねくれていて面白いところ。

 「ゴブリンディフェンダー」の特徴としてはカスタマイズ要素が重視されていて、ユニット代わりのNPCだけでなくPC(ヒーロー)も育てることが可能です。タイトル名にもなっているゴブリン以外にもネクロマンサーや女ガンマン、ドラゴンといったヒーローが登場し、参戦させることができます。ゴブリン基地という前線基地で兵器やスキルを研究、パワーアップさせることができます。

【スクリーンショット】
ゴブリン前線基地でキャラクターや装備、兵器などを開発・カスタマイズが可能です

地味にオススメなのがアリーナモード。戦備を強化したらぜひチャレンジを

 ゲームの世界は大きく4つにわかれており、ステージの数も豊富です。灼熱の砂漠から地獄のような氷の平原を経て、最終ステージはなぜか中国にたどり着くところにロシア的なフリーダムさを感じます。各ステージの難易度・バランス調整はかなり考えられており、適当にタワーを配置しても勝てません。有料アイテムをしこたま使えば力攻めも可能ですが、それは現実的ではありません。腕に覚えのあるタワーディフェンスファンにはぜひチャレンジしてみてください。骨太さがこのゲームの魅力であり、最大の特徴です。

 また、世界中のプレイヤーと競える要素として「アリーナ」というゲームモードも用意しています。このモードは波状攻撃をかけてくる敵からシンボルを何回守れるかを競うもので、襲ってくる敵に応じてタワーを建て替え、パワーアップ、ヒーローに迎撃させるとても忙しいゲームなのですが、本編に負けないくらいアツいゲームです。

 ロシア脅威のテクノロジーで(!?)iPhone 4sあたりでもゲーム本編は軽快に動きます。が、ジャンル的に情報量が多いのでなるべく画面の大きなデバイス(iPhoneで言うと6か6Plusあたり)でプレイしたほうが楽しめると思います。配信まであと数週間程度かかると思いますが、タワーディフェンスファンの方ご期待いただけると幸いです。ではまた次回。

(大柳竜児)