使って試してみました! ゲームグッズ研究所
連載第364回
PS Vita「L2/R2ボタン搭載グリップ」の製品版をチェック!
衝撃的なほど持ちやすい「タマゴ型グリップ」や、「貼れるタッチペン」を試してみた
(2015/5/20 00:00)
当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。
PlayStation Vita 2000にL2/R2ボタンが追加できるとして話題を呼んだ上越電子の「L2/R2ボタン搭載グリップ」がついに発売。早速、製品版も使って試してみた。また、そのほかにも見た目はただのタマゴなのに割ってゲーム機の背面に貼り付けると、衝撃的なほど持ちやすいグリップに変身する「えっ!?グリップ」や、画面の脇に貼りつけられるアイデアグッズな3DS用タッチペン「CYBER ・ ピタッとタッチペン」も、使って試してみた。
【今週のおしながき】
ついに発売されたPS Vita2000用のL2/R2ボタン搭載グリップ!……だがPS4リモートプレイでは気になる流れも
PS Vita2000に本来は無いL2/R2ボタンを搭載できるとして、大きな反響があったグリップアタッチメントがいよいよ発売された。こちらについては本連載の第361回にて試作品でのレポートをお届けしているので、改めてのおさらいをしつつ、製品版での違いなどをまとめていこう。
このグリップの特徴は前述のとおり、L2/R2ボタンをグリップによって追加できるというもの。仕組みとしては、L2/R2ボタンを押すと内部に仕込まれている導電ゴムを通じてPS Vitaの背面タッチパッドへ指からの静電気が伝わるようになっている。これにより、ボタンを押せば背面タッチが反応するというわけだ。
基本的な形状や特徴は試用版と大きな違いはないのだが、各部の表面処理はより高級感のある仕上がりになった。L2/R2ボタンはクロムメッキ調のボタンに“ツヤ消し”が施され、より重厚感のある塗装になった。またグリップ全体にはシボ加工(表面に梨地などのザラ付きをつける加工)が施され、より据え置き機用のコントローラーに近い、サラサラとした手触りになっている。
活用法や魅力においては試用版でお伝えしたものと同様の、「L2/R2ボタンをちゃんと押しこめる良さ」だ。製品版でも反応などに問題はなく自然に扱える。
プレイステーション 4のリモートプレイ時や、PS Vita、各種のアーカイブスタイトルにおいて、ゲームプレイの際に背面タッチを使うもの、特に背面タッチでL2/R2ボタンを擬似的に再現しているタイトルなら、このグリップでちゃんとしたトリガーボタンでL2/R2を操作できるようになる。物理キーで据え置き機のコントローラー同様に押せるのはかなり大きな魅力と言える。
一方で、PS4のリモートプレイにおいては、なかなか難しい問題がある。試用版レポートでも記した「PS Vita用に操作が用意されているタイトルも多い」というもので、背面タッチを使わないキー配置になっていて、このアタッチメントのL2/R2ボタンを活用できないタイトルが多いということ。
特に、ここ1~2カ月に発売された主要なタイトルをチェックしてみると、リモートプレイ時に背面タッチを使わず、前面タッチにL2/L3/R2/R3ボタンを割り当てているタイトルが多いのが悩ましいところだ。
リモートプレイ中の操作割り当ては各タイトル側が指定しているもので固定されていて、このグリップのL2/R2ボタンを活用できるタイトルが限られてしまっているというのが現状だ。このリモートプレイ中の操作割り当てパターンをユーザー側で選べるようになってくれればいいのだが……。
そうした事情もあるので、PS4リモートプレイ目当てにこのグリップ購入を検討している方は、1度PS Vitaからリモートプレイをしてみて、目当てのタイトルを起動後にPSボタンを押し、「ボタンガイド」をチェックしてもらいたい。
このほか気になったところとしては、やはり試用版レポートでも指摘した「固定用のツメの硬さ」が挙げられる。かなりきつめにPS Vita本体を挟むので、着脱時に本体へ擦り傷をつけてしまったり、逆にグリップのツメを破損することも考えられる。ラバーで挟む方式にするなど、なにかしらの対応が欲しかったところだ。
画期的な方法で「PS Vita 2000にL2/R2ボタンを追加してくれる」グリップ。お伝えしたように現状ではPS4リモートプレイだと活用できるタイトルが限定されてしまっているところには注意が必要。これについてはPS4側のシステムソフトウェアアップデートで、現状よりも柔軟に設定できるようになってくれるのを期待したいところだ。
そうしたところがあるとはいえ、L2/R2ボタンを活用できるタイトルでは他にない魅力を発揮できるグリップであり、特にPSアーカイブスのプレイには効果大。グリップとしてのホールド感アップ効果に加え、L2/R2ボタンという他にない効果のあるグリップなので、ぜひチェックして頂きたい。
見た目はタマゴ、割って貼ると……ナイスなグリップ!
外見はまるっきりタマゴだが、割ってゲーム機やスマホの背面に貼れば、なんとグリップになるという変わり種グッズ。「えっ!?グリップなの?これが?」と誰もが思うところから、その名も「えっ!?グリップ」(エッググリップ)だ。
パッケージもパック売りの卵っぽくなっているなど、そのタマゴっぷりは徹底されている。肝心のタマゴ本体も再現度が高く、白い部分は硬い素材で、表面はシボ加工で本物の卵の殻のような手触りになっている。黄身の部分は樹脂のジェル素材になっていて粘着力がある。この粘着力でゲーム機等に貼り付けるというわけだ。
実際に試してみたのだが、これが見た目のユニークさとは裏腹に衝撃的なほどに持ちやすい。タマゴをパカッと割って貼り付けるだけ、使わない時は剥がすだけ、と扱いが手軽だし、貼り付ける方式なので位置や角度も調整しやすい。
タマゴの形がいい感じに手の平に収まってくれて、しっくり来る。粘着力も平らな場所にしっかり密着させれば充分。これまで様々なグリップアタッチメントを試してきた当研究所だが、この「えっ!?グリップ」のホールド感の良さ、扱いやすさはトップクラスと思えたほどだ。
いろんな機器に使えるところも嬉しく、今回はNew3DS LLやPS Vita 2000、iPhone 6などで試してみたが、いずれも相性がよく、スマートフォンでもタマゴの片側だけを使って片手操作、2個使っての横持ちなどプレイが快適にできた。
気をつける点としては、密着面が汚れてしまわないようにする必要があり、汚れると粘着力が大幅に落ちてしまう。なお、そうした場合は水洗いして乾かせば粘着力は復活する。
見た目のユニークさが先行するグッズだが、実用性はかなり高い。試した瞬間に「これはすごい」と盛り上がってしまったほどで、ホールド力アップ効果はかなりのもの。貼って剥がすだけと扱いやすく、これひとつでいろんな機器に使えるコストパフォーマンスの良さも嬉しい。ぜひチェックしてもらいたいグッズだ。
タッチペンを画面の脇にピタッと貼り付け! プレイがはかどるアイデアグッズ
タッチペンの軸に磁石が仕込まれていて、プレイ中に一時ペンを置きたい時、スピーカー周りにピタッとくっつけておけるNew3DS用のタッチペン。New3DS用、New3DS LL用がそれぞれ販売されている。
タッチペンは本体付属のタッチペンよりわずかに短いものの、ほぼ同サイズとなっており、本体のホルダーにも収納可能。ペン頭にはストラップを通せるストラップホールも備えている。ペン軸は六角形でABS素材、軸の中央あたりにはマグネットでくっつけるためのネオジム磁石製カバーが着けられている。ペン先には樹脂(PE)素材が使われている。
またタッチペン以外にもペンを貼り付けるためのマグネットシールが2枚付属。色は白と黒がセットになっていて、本体色に合わせて使い分けられる。
実際にゲームプレイに使ってみた。3DSで、特にタッチ操作とボタン操作の両方を使うゲームで遊んでいる時、誰もが1度は「あれ、タッチペンどこに置いたっけ?」となった事があるはず。本体ホルダーにいちいちしまうのは面倒。でも、適当に置くと見失う。
こちらは、そんな“あるある”を磁石の力で上手く解決してくれるタッチペンだ。スピーカー部分にピタッとくっついてくれて、一時的に置ける。また、付属のシールを使えば別の箇所にもつけられるのもありがたい。
タッチペンそのものの感触はどうかと言えば、こちらは本体付属のタッチペン同様にホルダーに収納できるし、ペン先の滑り感も近いものに仕上がっている。ちょっと短いのと、細めなところは好みが別れそうだが、軸が六角形になっているのでしっかりと持ちやすくなっているのは嬉しいところ。ついつい、タッチペンを適当なところに置いてしまい、無くしてしまった事があるという人は、こちらのタッチペンを試してみてはいかがだろうか。